綴る 言葉は
うちなるもの

枠の無い無限の大地も
心には持てるものを

空でなく
海でなく
大地でなく

私は 貴方という
果てしない宇宙を

心に綴ってゆく  
玄関にたくさんシーサー並べてもやけに激しい風が吹いてる 送別会の帰りにみた満開の桜の樹をおぼえている
というよりそれしかおぼえていない
その日にぼくはケータイをなくした
いわゆる静かな生活がはじまった

目を覚ましてもとくにやることはなく ....
いろんな感覚が錆びて
緩やかに死んでく

街に出れば疲れて
ヤキがまわった、なんて
ぼんやり思う

頭に魔法の欠片が残ってて
誰かに秘密を教えたくなるが

その呪文はおそらく
言 ....
駅からアパートまで
の道すがら
晩ごはんの買い物して
ディスカウントを覗いて
そういえばストーブ
冬までには買わなくちゃ
1DKだから小さいので十分
って
気がつくと
また考えて ....
真夜中に稲川淳二のラブソングやけに激しい風が吹いてる デパートの屋上に猿南風 群竹を抜けてきた風が 木戸を開けた
重い飛行機雲は 丸い山をかすめてたなびく
TVでは 認知症の軍事評論家が勝手なことを喋り
狭い路地の向こうから 野菜売りの声が届く


ご先祖様 ....
君を守って
傷つく獣でありたい

愛されるかどうかなど
考えない獣でいたい

たまに毛並みをなでられ
一生愛を信じるような

たまに風に吹かれ
一生幸せ感じるような

自由で無 ....
――皿が割れた!
まわす皿はもうない
みんな落として割ってしまった
誰かのせいにしたくても
皿を落として割ったのは自分
落として割れたのは自分の皿
何事も寸分変わらない
仕方がなく
架 ....
目を閉じて思うことがある
ここから北に行けば行くほど咲ききれてない花もきっとまだなんてこと
僕はたばこを吸うから窓をほんの少し開けておく
信号待ちの先頭が流れ出したら
風たちは歌うように踊 ....
そんなきの陰で一冊になります胸のなかがわでつめたくなったはなしばかりがこごえる夏です足のはやい雨にたたられたあなたはそんなきの枝で私をひとつきに失礼する一ページ目に似ています背表紙から海猫のにおいがた .... アンテナの関係で
携帯会社を変えた 若者たち

ピッチを速めて 歩く内は
周りの音に 気づかない

だから 傷つくことばかりが上等ですと 呟いて
何時まででも 肩をイカラセ  ....
蝉がひっくり返り動かなくなっていた
マンションエレベータ前のコンクリート床の上で
僕は危うく踏みつけるところだった
何もこんな殺風景な所で死ななくても
僕はそう思いながら摘まみ上げようとした
 ....
靡く風鈴のように美しく鳴くのは
蟋蟀でしょうか?
鈴虫でしょうか?
僕が知らない他の虫でしょうか?

雨上がりの朝は
木々を濡らす水の滴りと
小鳥の他愛ない会話と
秋の奏者達の ....
街でたまに
一匹狼に出会う

同じ匂いがして
話さなくても気に入る

媚びない
興味ない
けど楽しい

みたいな
なんともいえない魂の軽さがあって

そういうヤツらは
何の ....
蜩の声や形見のハーモニカ 夏好きの二人は
日が長くなっただけで嬉しくて

8月の終わりには毎年
嫌やなあ
寂しいなあって言い合う

馬鹿みたいに同じことの繰り返し

だけど大事なことだから二回言う

嫌な ....
お盆に
死んだ父のお膳を作ってると
嬉しそうに母が何度も言ってたけど
何度も言い過ぎてるうち
かぼちゃが焦げた
台所で小さな落胆の声が聞こえる

私は父の写真を見上げて
「なあ、かぼち ....
 
せみの大合唱

だるい

こんな日はお空にとけるねん



 
女を寝取られた男が、嫉妬にかられて寝取った男のちんこを
枝切りばさみでちょん切ってトイレに流すなんてのは
まったく話にならない。
下品な雄ブタの発作だ。


J子はアイスキャンディーを ....
憎しみ合う時が終わった時
平和が始まるのだろうか
はみだして 行き場のない ことばたちが
過去へかえっていく
そうだった
あなたに 出会うよりもまえから
あなたのことを 好きでした
みつめあうよりも
ずうっとまえから
わたしのどこか ....
知人の見舞いに桃を持っていったが
急に呼吸状態が悪くなったと
面会はできず
桃は連れ帰った

食卓に置いた木箱のふたを開けると
縦にみっつ並んで
桃たちは姉妹のようだ
血色よく尻を ....
銀色に光る水しぶき
小学校の
プールが見えた

陽炎の中に
まぶしく輝く森

まるで
他人事のような
暑さの記憶

いつまでも 耳の奥に
歓声がこだましていた

一体
何 ....
(踏切を 一滴ぬらす 金魚売)




一握りの午後の 、


その発声の凹の底で、手の皺のなかの風を冷ましながら
坂をのぼる男


黒ずんだ肌
蝉の腹のような太もも

 ....
昨日、犬を 殺してきましたと
あなたは言った。

あまりにかわいそうなので
殺しましたと。

母以外の他人には けして 懐かない
犬でした。

夏には きゅうりを丸齧りしてい ....
見ただけで
その人の何がわかる?
どっか行こ?

自由だなって
思えるどっか

ケータイもパソコンも
鳴らないどっか


眠れる夜のどっか
夕暮れになるといつも
そこに
ぜんぶを残して
かえった
ひさしさんのおすすめリスト(152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はじまりの書- ガト自由詩4*15-8-22
玄関にたくさんシーサー並べてもやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌815-8-22
揺れやすいまち- 末下りょ ...自由詩6*15-8-21
Rusty- ガト自由詩9*15-8-21
おしまい- アンテ自由詩215-8-20
真夜中に稲川淳二のラブソングやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌415-8-20
デパートの屋上に猿南風- 北大路京 ...俳句115-8-20
送り火- 藤原絵理 ...自由詩615-8-20
ネガイ- ガト自由詩13*15-8-20
皿まわし狂言地獄- ただのみ ...自由詩22*15-8-19
_- ズー自由詩3*15-8-19
_- ズー自由詩3*15-8-19
たっぷんタブレット- 藤鈴呼自由詩5*15-8-19
尊厳- たけし自由詩1115-8-19
ひぐらしよりせつない- 凍月自由詩4*15-8-18
- ガト自由詩8*15-8-18
蜩の声や形見のハーモニカ- 北大路京 ...俳句215-8-17
夫婦- ガト自由詩12*15-8-17
かぼちゃ- ガト自由詩5*15-8-17
夏の日- 殿上 童自由詩10*15-8-17
ちん切り_J子の夏- 末下りょ ...自由詩2*15-8-14
終わりと始まり- リィ自由詩1*15-8-14
どこか- はるな自由詩415-8-13
御見舞- 自由詩28*15-8-11
陽炎- ガト自由詩8*15-8-10
金魚売り- 末下りょ ...自由詩6*15-8-9
母の願い- 南無一自由詩415-8-6
人見知り- リィ自由詩1*15-8-4
ANYWHERE- ガト自由詩6*15-8-2
「残していく」- 美砂自由詩415-8-1

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