もうひとり私の中にいるやつが決まっておまえと呼ぶ近場から

もし薔薇に棘がなければ退屈だ死にそうなほどでないにはしても

おそらくは見えないだけで居るこども「ほら自動ドアちゃんと開いたよ」
 ....
いったいどれだけ自分の中から
わいてくるものなのかとおもって
そのうち悲しみなどに浸れなくなってくるのだった
フリーマーケットにはまさかフリーダムは売ってはいないが
団地の夏祭りのフリマに無職の37歳
嫁に食わしてもらっている松岡君と出店することにした

家に眠っている書籍が主体で
売り上げの半分は ....

  
白いシーツが晴々とはためく青い午後
大きな風にのって君の嬉しそうな声が疾走る
思い切り抱きしめればまるでお化けのようなカタチ
くすぐったいと笑う君をすっぽりくるんだその存在を
ぎ ....
ここは
死体の街
ここは
終焉の先
固く縛った荷を解いて
その椅子にかけなさい
誰に遠慮することもない
ここには永く客など来ていない


何か食べる ....
やはり、深い、苦しみは、救われず、気付かれず。

涼しいうちだけの華、肌が感じているその一時。後片付け、そこには誰もいないのさ。

いっそ簡単に、あなたの心を奪えてしまえれば、それとなく呟いた ....
聞こえないふりして逃げた質問がお腹の中で鎌振りまわす 死に化粧の父は
歌舞伎役者のように凛々しくて
酒で枯れ果てた唇が
潤っていたのを初めて視た



回顧する夕暮れ
鳴いている壊れた時計
線香の香りが夏の空気と合わさ ....
累々と赤い匣家が らの花を食む

みずに触れる 苫屋のともし火

逆さなく とまれグロ溶かしゆく
 
 
バスに乗って目を瞑ると
私の中を通過していく
一台のバスがある
開いた窓から
誰かが手を振っている

懐かしい気がして
手を振りかえすと
バスは小さな魚になり
泳いで行っ ....
番長に催眠術を試されてやけに激しい風が吹いてる
と言ったら


ビーチパラソルは無く
海の家も無く
砂だけがある浜を
海水パンツ一丁で
海水に突入していく

はずはなかった
私の出身地は山間で
山から切りだされた木を
 ....
朝顔の
色をみながら
想うのは
絹に染めたら
何色になる

鬼灯の
ともしび垂れる
夏のよい
線香花火に
願いをたくす

いまはみぬ
巨大ヒマワリ
紅ダリア
入道雲の ....
帽子から飛び出すはずの鳩でしたやけに激しい風が吹いてる 壇蜜を小脇に抱えヘリで去るやけに激しい風が吹いてる 海が広がっている
どこまでも
広がっている

ゆっくりと
波立ちながら
幾つもの筋を刻み
奥まっていくその生動

水平線に凝縮する濃紺を
雨空の灰白に際立たせ
のたりのったり
 ....
みずから の
からだを つかいきった ら
今日は、からだぜんぶで 床を かんじてみよう か

床の飴色は頬に ひんやり 
水飴にもなれないまま 
わたしの良からぬ電気を逃がすように アース ....
価値を洗う

匿われた秘め事に添えられて
命の枝葉を派生させてきた
夜の露の中でしか満たされない静寂を
静かに土中へと引き寄せる

裏切りの奥を問い詰めれば
逃れられない渇望と
分か ....
終わりに言葉はいらない
さよならと言わず
ただ、手を振ってほしい
小鳥がついばんだ林檎だけ
落ちずに残ったとき
決してこの世は綺麗なものだけで
満たされてはいない
線路の左側を歩いていくと
虹に辿り着くと幼い頃叔父が言った
母について記すとき ....
普通という言葉が
とても嫌いでした

思い描いていた「普通」に
なかなか成れなかったからです
 
夏が透ける雨の隙間

渇いた紫陽花が

雨を、乞う



 
君の言う「さよなら」は
少し前向きな意味でありますように

君の言う「おいしい」は
目一杯の笑顔でありますように

君の言う「ごめんね」は
少し不器用でありますように

君の言う ....
ミニ四駆追いかけていき森の中やけに激しい風が吹いてる いい詩を書く為に
たくさんのことにとらわれながら
ただ書いていた

人の言葉に人の考えや
思いにとらわれながら
ひたすら詩を書いたけど
自分の詩なのに
人のことばかりで
自分がどこに ....
夜が来て
少し気が楽になった

今日が終わるからじゃなく
明日が始まるからじゃなく

私が夜の住人だからだ
田んぼの中を
カタコト抜ける電車は
やがて海に出る
終点は港で
そこはふるさとだ

寂れた駅にひとつ
真っ白なベンチがあって
子供の頃の記憶を
日差しが象る

いつかの夏のように ....
なんてことない日常の中
雑踏の中で立ち止まり
ふいに海を見たいと思う

頭の片隅に描く海の底
一切の音がやむ

胸のどこかが きゅっと痛んだ

我にかえって
荷物を持ちかえ
また ....
 
赤い糸

ほっとくとだんだん透きとおって見えんようになります

そやからときどき紅を差します



 
菜の花の堤防を
あのころが
歩いてくる

とびかかり
叢に引き込んで── 

おもいを秘めて
今は近づく

じっと瞳を見つめ
 ....
ひさしさんのおすすめリスト(152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ブルームーンかと思ったら意外と普通に満月でした- そらの珊 ...短歌1115-7-31
「涙」- 美砂自由詩415-7-29
フリマの夏- 梅昆布茶自由詩1315-7-24
風の樹陰(こかげ)- ハァモニ ...自由詩4*15-7-21
New_Kid_In_Town- ホロウ・ ...自由詩2*15-7-20
やはり、深い、苦しみは、救われず、気付かれず。- 陽向∮自由詩16*15-7-20
聞こえないふりして逃げた質問がお腹の中で鎌振りまわす- 北大路京 ...短歌515-7-18
あか- よるのま ...自由詩515-7-16
我謝の耳- 千絢自由詩3*15-7-16
見舞い- たもつ自由詩2015-7-15
番長に催眠術を試されてやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-7-15
夏、と言ったら、海- 村乃枯草自由詩14*15-7-12
夏休み- レタス短歌3*15-7-9
帽子から飛び出すはずの鳩でしたやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-7-9
壇蜜を小脇に抱えヘリで去るやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌415-7-5
最初の海- たけし自由詩4*15-7-2
みずから- るるりら自由詩19*15-6-30
◎価値を洗う- 由木名緒 ...自由詩11*15-6-27
またね- リィ自由詩2*15-6-19
線路の左側- かんな自由詩16*15-6-18
普通- ガト自由詩115-6-15
乞う- 殿上 童自由詩16*15-6-15
無題- 瑞海自由詩5*15-6-10
ミニ四駆追いかけていき森の中やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-6-10
逃げよう- リィ自由詩2*15-6-9
道化- ガト自由詩115-6-2
とんび- ガト自由詩4*15-5-24
回帰- ガト自由詩2*15-5-23
- 殿上 童自由詩21*15-5-11
すれ違う- 草野大悟 ...自由詩415-3-14

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