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靡く風鈴のように美しく鳴くのは
蟋蟀でしょうか?
鈴虫でしょうか?
僕が知らない他の虫でしょうか?
雨上がりの朝は
木々を濡らす水の滴りと
小鳥の他愛ない会話と
秋の奏者達の ....
こんなものだっただろうか
月を見上げて、
綺麗だな、と想った
それでお終い
朝日が上った
眩しいから目を逸らした
それだけ
ノートに這う寝ぼけたみみずとか ....
もう足が棒になっている
感覚が無くなっていく
汗はもう尽きそうで
それでも歩かねばならない
同じ風景の中を
延々と延々と
先が見えないのではなく
先を知り尽くしているから
同じ ....
雲から作られた
真っ白なキャンバスに
君は向き合った
夜をチューブに詰め込んで
君は黒い絵を描いた
星を砕いて水で溶かして
黒い絵に瞬く光を浮かばせた
望遠鏡で君の絵を見 ....
背後には柱が欲しい
何だか安心できるから
椅子か座れる何かが欲しい
そこで安心出来るから
甘えと不安の欲望の蔓を
伸ばして巻き付け依存する
寄りかかるものが無いと
....