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151222
星新一が書き出したから
君は沈黙を守るのか
それとも新二と名を改めて
書き続けるのか
新国立競技場は森と林のA案が採用された
えー案だからねと ....
待っている
長い夜が明けるのを
波の音を聞きながら
あなたの行方を思いながら
お腹を空かせながら
いつかの歌を口ずさみながら
涙を流しながら
少しずつ命を削りながら
地平線 ....
生きることは単純なことの積み重ねなんだ
難しいことは何もないはずなのに躓く
躓くところから物語は始まるのかも知れない
ただ対処する方法がわからないだけ
たぶん物事に正解はないが解決するちか ....
吸殻だけが散らばった 歩道の隅に
吸殻だけになった女がひとり 見上げる男の影
さっきまで私をその口で 必要としてくれた人
炎のような熱さで 私を吸収して
求められるままに私は あか ....
一年で一番夜が長い日はまだ
私はこの街の住民で
ダンボールタワーの中で暮らしてる
一年で一番夜が長い日の次の日は
もう私はこの街の住民ではない
ダンボールタワーの中にはいるけれ ....
懐かしさを覚える町並みに深いため息をつく。
明日に向き合う為のはっきりとした記憶。
永い旅路を終えるとき、
思い出すのはきっとそんなものだろう。
青空がどこまでも澄んで見える ....
一年に一度
ピアノの屋根は開かれて
確かめられる
狂っている、ことを
どうやら
人の営みから生まれるノイズが
そのうすぐらい闇の中にあった
木や羊が暮らす小さな世界を
ゆるがせなが ....
【おへそ】
りんごちゃんと なづけられた おんなのこ
今日は りんごのようにいいにおい
きのうは もものように いいにおい
林檎のおへそは いいにおい
林檎の ほかのどこの部分よ ....
ぞんび
ぞんびがやって来る。
廊下の向こうから
のそーのそー
膝を抱えて
鍋の
煮凝りを
見て
いる
膝の二つの丸い丘
なでなで
凍える身体に
小声で話しかけて ....
告白をされた。なかったことにしてしまった。他人の恋愛感情がいまだによくわからずにいる。衝動はいつも軽薄だ。すこしのことばも交わさずに、ただ相手を好きだと言う、あなたのなかにある僕を、見つめてみる。その ....
私の大好きな哀川さんは
名前の通りに
非常に哀愁漂う女の子である
夏でも冬でも
哀川さんの周りには光が纏っている
その光はきっと私の幻覚なのだろうけど
私の大好きな哀川さんは
いつも ....
人々は足を動かす
サッサッサッ バタバタバタ
トントントン タッタッタッ
生活というリズムを繰り返すため
肉の欠片を全身に集めて
凍てつく日も 火照る日も
朝起きて、食事を食べ
仕事 ....
151219
金平糖と言えば、過労詩の世界の住人だねえ
詩なんて言葉を詩に記せば白けるということぐらいは
ご存じでしょう
無彩色透明のシロップを掛けて何十時間 ....
私の机上で白バラが咲いている。
窓の外では白い雪が降る。
壁に掛かる絵画には白鷺が息づいている。
この世は白いと初めて感じる。
透明だと感じていたものが全て白になる。
娘 ....
私は
想いながら
死んでゆく。
喜びに包まれた名を
明かすことなく
内なる焔は
ひかりよりも
まばゆい。
噫、
おもはざるひの無ければ
かぜの音にき ....
鴉の声が窓ガラスをすり抜け
ベッドに潜り込んでくる
戸外では新しい世界が始まったらしい
部屋の中には
昨夜
掘り返した青春が
アルコールに萎えて床に散らばり
描き上げた明る ....
世界は回る
くるくる回る
私が悲しみで
打ちひしがれてる時も
お構いなしに
くるくる回る
大切ななにかを
亡くしたとしても
世界は最初(ハナ)から
興味無い、という様な顔で
....
151216
電池そのものを改良しなければならないと
ラジオニュースは語る
マーブルチョコを好むのは
大人だけでなく
幼児
乳児
這い這いできる子供たちには
飲 ....
151215
ここの盛りそばはそばの材料は良いんだけど、打ちが悪いね・・、それにこのつゆは出来合いじゃないか、溺愛する者どおしがひそひそと不満をぶつける
その不満が ....
生きている人は傲慢だ
やすらかに眠ってください、とは
あたしらへむけての言葉だと思うけど
ほんとのところは
生きている人のための言葉なんじゃないか
そもそも死んだ人が眠ると決めつけてんのは
....
過去も未来も無く
ただ美しいと思った
さよならの
指先を咬む
ひずみ
告白した
付き合った
3日で振られた
大きい口開けて笑う女の子とは付き合えない。
ガサツすぎでしょ、ありえないんだけど(笑)
らしい!!!!!
もう大声で笑えないじゃないの
....
カラオケで踊ってくれたPerfume思い出して急に寂しくなった
愛してると僕ばかりが言って 君は返してくれない
雪だるまのクリームパン 2割引きになってる
君からの電話がない ....
こころもとなくなる
ここを歩いているといつも
どうしてか
砂地には
足跡は残せず
一本の根さえ張れないと思うのだ
ほってごらんと
父は言った
ほりだすそばから
哀し水がしみだし
確 ....
あなたとわたし
その狭間にあるわたし
それだけがほんとのわたし
継ぎはぎだらけのタペストリー
隙間から柔らかな風が吹いた気がして
離島が点在する
静かな海をゆく船を夢想する
日常は羅針盤もないスケートボード
リュックひとつでバランスをとって乾いた ....
眠れない夜の羊たち
番号を与えられ順番に沈黙に浚われていく
まるでアウシュビッツの塀の中で
私の孤独は刃の欠けた短刀
羊たちの羊毛を剥ぎ取ることも叶わない
そして絶望も錆びれて
....
今日も高層ビル群はわたしたちに
たくさんの夢をみさせてくれる
街中には様々な言語が飛び交い
様々な文字がおしゃべりしてる
global化の賜物だ。
灰色のコンクリートジャングルには
サ ....
風になびく黒髪があなたの横顔を隠す。
あなたは細い指で優しくその髪を撫でる。
そんな仕草が愛おしくて私は泣いた。
愛情があなたの存在そのものになった。
あなたは絵画に描かれた ....
足の爪に
塗っておいた海が
夏のどこかへちぎれて消えた
地図の上をなぞる指が
コーヒーの匂いをたどって
最果ての島に着く
ふと顔を上げれば
見慣れた街並み
寝過ごした朝のよ ....
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