現在地
ミナト 螢

街路樹の隙間から
バス停が見える
あれに乗れば
会えるのかも知れない

曲がり道で別れた人
咲き果てて枯れた花
泣き疲れて眠った猫

日曜日の時刻表は
当てにならなくて
それよりも歩かなきゃ

踏み締めた枯葉が
怪我をしても

僕をひとりにした朝から
逃れるために


自由詩 現在地 Copyright ミナト 螢 2021-09-19 09:16:26
notebook Home 戻る