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水の色する春の空

静か独り、浜辺に立つ

群れる者達、エゴイズムの海

逃れ、打ち寄せるイメージの波

浮かぶ波間の混沌は

思考の光に照らされて

弾む言ノ葉、生動の渦
 ....
雨が
少しばかり
降った夕、

円に閉じ込められ
濡れそぼった
喧騒の街が

内側から
破裂しそうに
なりながら

青に黄金に
風は吹き
吹き続け

一日の針を
進め ....
陽射し、丘の頂を赤々と染め
優しく柔らかに降り注ぎ
雲たち、陽に照らされ
丘の上に漂っている

花々、紅潮した頬を光にかざし
霊の勝利を謳う七色の虹に合一し
地上を希求する光を護衛のよう ....
軽やかに
紡ぐ
内から
沸き上がる
思考の糸を
生まれたての
子供のように
普遍の宇宙を
舞いながら
世界の響きに
身を委ねて

沈み込む虚脱は
苦痛の肉体と共
忍耐を背負 ....
朝の光に華やかな
紅梅の花の群れ、流れて揺れて

意識、うっとりあけてひらき

紅の点描、今や無数無限
朝の光彩を闊達に浴び

光景に溶け入るわたしが居る
朝に、

流動する微細に
粘りつく
巨大な
極彩色の
おもちゃ箱

ひっくり返す

アパートの部屋、外に出れば

無意味の大河流れ
時間を引き裂き響かせ

そらはあいかわ ....
この冷える夜に
火を焚き付ける
哀しみに貫かれ
遠く眩む空、
割れ裂け

一番星、出ているよ
言った父、悪夢にベッドで横走り
狂った母、墓標叩きながら
二人、亡き家の
梅の木に寄り ....
ぽかん、ぽかんと
生きている

危機に瀕しながら

生き生きとして
地を踏み締め
天を見上げ
海を想う



夕陽に燃える
水平線、
湾曲して
波逆立ち
溶けていく
 ....
静かな朝だ、秋風吹く
走り過ぎる車の影が
澄んだ青空に映り透けていく
私の肉は相変わらず痛み
浮き立つ意識を押し留める

人よ、人よ、何処にゆく
時間は世界は
こんなにくっきり今此処に ....
闇の中に
雨が降る
慈愛の雨が
私を濡らす
遥か計り知れない高みから


怒りは在る
哀しみは在る
取り壊された
我が家の
更地に


疼痛のさなか
ジョン・レノンの
 ....
窓を開け
夏のうねる熱気を
浴びる
病んだ肉体が求める外気を

やがて闇に沈む
魂は果てしなく
内界を探る
沸き上がる感情と意志
直観に導かれ

戦う必要はない
ただ光に眼を向 ....
霞んだ滲んだ奥底から
仄かに姿を現すもの

深い、深い
海の底にいるように

無音のうねり
無音の夜

限りない広がり
限りない響き

忘却と思い出の狭間に立たされて

奥 ....
隠されたふるさとは
ひかりの森、燃える炎
私たちが還っていく
深い深い大海原

永久なる循環に身を任せ
宇宙が巨きなくしゃみする
宙空の先のビー玉の喧騒
夢はわちゃわちゃ過ぎていき
白雲もくもく青空に湧く 

夏の街には太陽燦々
老婆と少女が手を繋ぎ
踊り廻るよ、廻り躍る

死の標的を撃ち抜いて
生の覚醒に眩め ....
遠去かっていく
生きて在ることの不安が恐怖が
宇宙の気流に洗い流され
つかの間
姿を消す
わたしの背中のなかへ
わたしの脳髄のなかへ
わたしの心臓のなかへ  

そうしてわたしは再び ....
瞬く
無数の星が
渦を巻き降って来る

哀しみは剥き出され
眩む意識を抉られ

永遠の雨、永遠の流星群
たましいは冷え
にくみは凍え
いのちは震え
 
行き着くところまで
  ....
抜けるような
美しさが
花開き
時が経過する
微かに
彼女の息遣い
ふるまわれる
原色の舞い
高揚し
忘却して
上昇する
下降する
もう一つの朝
もう一つの夜
もう一つの可 ....
ふるさとを後にして
私たちはやって来た

この足場を切断された
途方もない寂寥
ふってはわき、ふってはわき

緑の芝生にいつしか立って
思い思いに踊っている 
私たちはさみしいのだ
 ....
深く落ちていく
独りのたましいが棲む処へ
切迫する恐怖に立ち向かい
遥かな声の木霊に安堵して
どよめくその先を目指していく

わたしはもうなにもいらなかった
貴女の在り処さえ確かめられれ ....
どよめく夜に
意識持つ
春風ちりちり 
肌を刺す 
ざわめく、さざめく
わたしのこころ
今夜はこんなに孤独に耽り
己の在ることを感じている

(遠い遥かな思い出は
廻る銀河の旋回音 ....
薄日の街道を歩いて行く
太陽は見えない
ずっとずっと歩いて行く
薄日の白んだ街道を

堆積した時がまた一時解き放たれる
鳴り響くサイレンのなかで
哀しく蒼白に
踊る子どもたちは
ガラ ....
霧のなかで死を捕える

異郷に目覚めて
寒風吹きすさぶ
荒れた大地に身を竦め
無に帰るのか
永遠へ還るのか
遠い地平に灯はともり
君の帰還を待っている

)もうどうしようもなくなっ ....
作りかけで壊れた
断片を繋ぎ合わせ
星のように祈った

暗がりから白手が伸び
祈りのカタチを崩していく 

後腐れのない別れ、転がる骸

哀しみは億万と木霊し
形態は次々と破壊され ....
こうべをあげて
青い空が広がって
静けさが辺りを包んでいく

昨夜の恐怖と奈落の底と
窮地を脱して迎えた朝に
廻る球体は光りを投げ掛け
今日の救いを差し伸べる

静けさが満ちるこの朝 ....
雪が舞っている
街の電飾に輝き 

通りの向こうから駆けてくる
子供は身を躍らせ

向かいのコンビニで手を振る
老婆の萎びた顔が切なくて

手のひらに収めた雪を投げ入れる
白い空間 ....
世界の厳かが露わになるこの夕べ
わたしは静かに此処に留まり
在るものすべてに身を委ねる

まるで人生の鍵を手に入れたかのように 

在るもの在るもの輪郭鮮やかな世界が
おもむろに眼前に広 ....
一陣の風、
吹き抜ける
この晩秋
空は青く
何処までも高く
天蓋は涯までまぁるく
外部はなく
凪いで
人々は歩を進める

この地上にて

神々は居られ
その豊穣なる艶姿
人 ....
切通しを歩いていった
母と二人で

縁切り寺もあった
夢の鎌倉で

屋台では
地球駒が不思議な同心円を描き廻っていた

眠り駒……

わたしはその時、
じぶんが自分であることに ....
高い高い青空が
広がり 木々が
揺れている
秋が半ばを過ぎる頃
人は奥まる光のなか
ゆっくり揺らめき進んでいく

あゝこのかぐわしき大気のなか
暗い孤独な内面を
かなぐり捨てて裸にな ....
感覚する、
風の通り道、雨の匂い
そのたび新しい自分がいて
ぼくは大きく両手を広げる
この広大な地球の上で
この肉体を抱えながら
笑っている泣いている
すべて愛しい日常些事
一つ一つ噛 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
静観の時に(改訂)- ひだかた ...自由詩6*23-4-13
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とうめいに_すみわたる(改訂)- ひだかた ...自由詩9*23-3-24
紅梅- ひだかた ...自由詩11*23-2-26
おもちゃ箱- ひだかた ...自由詩823-1-13
この冷える夜に- ひだかた ...自由詩4*22-12-14
ぽかんと生きて- ひだかた ...自由詩3*22-11-8
人よ、人よ- ひだかた ...自由詩322-9-5
五行歌・夜闇の熱の奥に- ひだかた ...自由詩5*22-8-25
夏の思索- ひだかた ...自由詩6*22-8-18
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くしゃみ- ひだかた ...自由詩5*22-6-30
夏空(改訂)- ひだかた ...自由詩8*22-6-28
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ひとり(改訂)- ひだかた ...自由詩7*22-4-22
断章~この曇天の空に- ひだかた ...自由詩322-4-7
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Light_Of_Home_- ひだかた ...自由詩622-2-16
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断章- ひだかた ...自由詩821-12-10
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秋が半ばを過ぎる頃- ひだかた ...自由詩521-10-29
風の通り道、雨の匂い- ひだかた ...自由詩7*21-10-17

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