夏の思索
ひだかたけし

窓を開け
夏のうねる熱気を
浴びる
病んだ肉体が求める外気を

やがて闇に沈む
魂は果てしなく
内界を探る
沸き上がる感情と意志
直観に導かれ

戦う必要はない
ただ光に眼を向けて
我々は同じ宇宙から生まれ
其処に属している
内界深く
広がる宇宙に
我々は同じ、我々は同じ

揺れ動く直観が
夏のうねる熱気を掻き分け
闇に沈む魂を励ます

ただ生きて在るだけで
わたしは嬉しい
内界深く
直観に導かれ
掴み取る世界の一元性
内界と外界が呼応し合い律動する

溢れる感情と意志が
病んだ肉体を突き抜ける
束の間の瞬間
わたしの魂は躍る
この世界という舞台で

この鮮明に在る世界という舞台で









自由詩 夏の思索 Copyright ひだかたけし 2022-08-18 19:21:46
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