すべてのおすすめ
冷めた目でスープを飲んでいる日差し
人間に人間を埋め明日へ行く
ひかりのさきに星があると信じた
無数の手 言葉で耳は塞がれる
ひとりごとみたいにそっと外にいる
サイコロで行方不明になった空
森のなかピアノを鳴らす遭難者
感情はリズムにのって消えていく
回りながらいい言い回しで回想する
言葉が追いつかない街で笑おうか
室内
で
無駄に
改
行される
恋
壊れたあの秋は何色だったろう
グロテスクな水槽のそこに在った声
夜の真ん中に座って ....
言葉から言葉へ向かう紙と声
たくさんの背景がある背中たち
存在が宿るのを待つチョコレート
きみの目の先には雪が降っている
誰何する声のさなかのスイカ割り
数式といっしょになったお葬式
お惣菜コーナーにある物心
思い出す泥の匂いと冷たい火
クッッッッッソ丁寧にくらしたい
広葉樹「直射日光だ~〜いすき♡♡」
花見客の中にサクラが混じってる
ダイイングメッセージまでも五七五
哀しいことを宝石として仕舞 ....
ゴーストタウンに記憶を浮かべてる
内側のわたしの夜と星の外
グランパとグラタン食らったんだよな
生きていく その日々ではなくなっていく
永遠のほうからきみが手をふった
夕暮れは{ルビ灰色=グレー}な憂いにゆれている
きみの言葉が音楽に混ざる春
そらに浮かぶ雲を思い浮かべている
その日々が日にちのなかに埋まってる
人類か類人猿か親類か
それぞれの青 誤差の中に生きてる
眼球がカメラのように君を見る
田螺とか螺子の匂いがちょっと好き
その結露がわたしのバス停だった
生きていることは光を伴った
ちょっとした空洞にいる目をとじる
足裏にいつかの雲が乗っている
どの教室も人格に縛られる
九月のトラックが詩を運んでいく
青空が夕陽に染まるまで混ぜる
小さな鳥 痛みに触れるアスファルト
そしてまたいつか優しい夢をみる
暗闇で無音に鳴った星の影
暗闇の時間 目と言葉の間
音と音 その間にいた暗闇
時間の暗闇 永遠の夜の底
くらやみにいつも見ていた星の背中
バランスがバラバラになり薔薇になる
目を瞑るようにカーテンをしめる空
自分では分からない自らのこと
言葉の裏側に眠る虫の声
蜘蛛の糸で結ばれている壁と壁
あまりにも多くを語らない余白
なんの意味もなくて涼しかった日々
理科室の水道 メダカのうたかた
日かげでは私が白く祈っていた
手から一瞬で零れていく瞬き
教科書にない感情と立ち竦む
きみの空洞に夜空が降っている
夏のひかりで優しさを透かしてた
次元を超えて夢をみる枕元
ものがたり ともに暮らした者があり
指先に入道雲を浮かべてる
パラダイムシフトが起きたパラダイス
その星はなくなっていく 繰り返す
お話は遠くはなれて詩になって
無数の数字が詰まった無に夢中
原風景は鮮明になっていく
地頭が良さそうな地鶏の地声
きみの手の遠くにある夏 連れていく
無季自由律書くムキムキな腕で
俺の冷蔵庫魂が火を吹くぜ
タ仏という時間を司る仏
血のついでに心も盗んでいく蚊
アホになることで時空を歪めたい
宇宙人でも楽しめる恐竜展
....
あのときの瞳と見てる鐘の音
あざやかな後悔の色 好きだった
きみの飛ばした靴に落ちていく空
知らない本の中に知らない夏がある
窓の形で幸せを切り取った
眩しくて静かな庭に眠る雨
人格が曖昧なまま見送った
空が完璧じゃないこと知っている
目が覚めるまで牛を数える
あなたではない夕焼けの犬
果物たちの輝きの果て
最終回の最後に回る
考えているふりをする脳
あっけなく開くフタの静けさ
物語が終わって ....
段落に無数の恋が落ちている
ぬるま湯に解答用紙が浮かんでる
悲しみの雨に塗り絵が濡れている
日常を綺麗と思う 思っている
おだやかな田をたおやかに耕した
綿菓子でまやかしみたいに甘やかし
降っている小雨に触れた傘を振る
生き残ったわたしが星を燃やしてる
優しい場所にひとり取り残され ....
何食わぬ顔で何かを食っていた
葉が落ちる 羽化して浮かんでいく 光
消えていく 生きていく記憶を描いて
小説を超絶饒舌に語る
青色を静かに想う水蒸気
{ルビ静寂=しじま}のなかでしじみ見る しみじみと
「ふ」と「心」 少し似てるとふと思う
幸せな思い出たちと今日の雨
解説されるのを待っている機材
機嫌良さげに青色は空を舞う
穏やかな電気信号に触れている
窓の内側で眠っているボール
青色の携帯電話で撮った空
風のように心がまだ動いてる
雲のあいだを歩いてる人と犬
立ち止まっては朗らかに青く澄む
触の日に虚実交じりて歌合戦
星光るタンスの奥に猫の国
風の夜メロンの飴を売りに来る
ねじれてる瞳の中のお菓子箱
裁縫を教わる度に消えてゆく
梅雨のこと傷つけ ....
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