すべてのおすすめ
生命線をなぞる
左手のひとさし指でいちど君と
出会った気がした真昼に
やさしく訪れるように降る雨が
こころに刺さる氷柱を一欠片ずつ
溶かしていく夜に冬が泣く
何度も読んだ小説の
一行 ....
ことばが寒さから抜け出し
たいようを追いかける夜に
睡眠剤をウイスキーで呑む

景色はしろく記憶だけ鮮明で
墨汁で色濃く書いた文字さえ
どこか儚い冬のきろくになる

突然の ....
私は泣いた
君という海の波打ち際で

不器用さを
愛おしさから
短所に変化させたのは
慣れすぎた歳月と
甘えすぎた気もち

海辺に向かって
手を繋いだ瞬間を
覚えてい ....
帰省した
ほんの気まぐれに
親に顔を見せた
ひどく暑い夏の折
来月に盆を控え
年のはじめに世を去った
祖母を思った
居場所なく
結局仏間でくつろぐと
線香の匂いが
また ....
涙をミルク瓶につめると海に流れる
浮くとか浮かないとかは
もんだいではない
夜の水面にぴか、るような愛なのか
恋なのか杞憂なのか
わたしの、恋情などほうっておいて

ロシアの夜空 ....
夏ってなにかな
ビールだね
へえビールってなんだろう
たとえばこれ以上ないやつで
シメイブルーだね

 世界一うまいビールだとおもう。
 とくにマグナムの3年熟成もので状態が ....
戦いがはじまれば
君は何と戦うのだろう
ゴジラであれサイバー攻撃であれ
何と戦っているのかさえ知らされず
戦う日々が来るんだろうか
蜩が鳴いているから
この、
暑い夏を思うのかもしれ ....
白い手先が折り畳んだ黒い風呂敷
角をピチリと揃えてたいそう丁寧に
ポタリと落ちた涙に星辰と名付ける
添い遂げようと恋情を抱いたおとこの
亡骸がひどく軽く腕に抱かれた
丑三つ時にただ月 ....
人さし指を立てた
葉っぱが一枚落ちて
世界をスワイプした
時間が背負うことばの数々は膨張し
夕日に反転する夜空に
詩人という雨雲を生んだ
滴が重力に逆らって上昇する
歴史 ....
世の中が溶ける
たった数分の出来事で
ただ誰もいらなくなる
時を放って
昇っていく夕日について思考する
青くときに淡い時代の切れはしのよう
葉が呼吸をする間に語り合う
そっと息を止めたりして
手紙に書くように丁寧に話をして
愛はとくべつ
 ....
線路がつづく理由について
かがやかせる目には、とおくうつる夕日
あなたのものでもないようにわたしのものでもないよ。
虹がきれいすぎて過ぎ去った雨とか
誰かを知ることが傷つくこと ....
零をさがした朝に目が覚めると
太陽がたったひとり寂しそうで
誰もがこどくを噛みしめ針の痛さに怯える
ことばの痛みを恐れる
決して優しいことではないけれど
幼い頃何も知らずに踏みつ ....
ガトさんのかんなさんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はじまりは揮発していつしか空が曇る- かんな自由詩12*19-2-20
薬を酒で飲む- かんな自由詩12*17-11-27
波打ち際で泣く- かんな自由詩11*17-8-9
- かんな自由詩12*17-7-13
涙をミルク瓶に- かんな自由詩3*16-7-21
VR海岸- かんな自由詩5*16-7-5
それが永久の眠りだということを- かんな自由詩4*16-7-3
ニロクジチュウ、ウカナイ- かんな自由詩6*15-11-25
触れる日々- かんな自由詩7*15-9-15
通り雨- かんな自由詩5*15-9-5
はじまり- かんな自由詩10*15-8-22
きらきら- かんな自由詩7*15-8-21
自我像/十七歳- かんな自由詩8*15-5-26

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する