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あの空の美しさは
水辺を走る少年なのです
太陽からの贈り物を
ぴちゃっと反射させて小さな粒となり
輝きをふやして
恩返しをしています

あの海の美しさは
汚れなき少女なのです ゆうくり ....
冷蔵庫にジャムや
ピーナッツクリーム
スライスチーズがあるとき
知らぬ間になくなってしまう

誰だ食べた奴は
と言ってみたところで
夜起きて
半睡状態で何かを食べたのは
私に違いない ....
「泣かないで、僕のみなしごはっち」

父に見放された子は
戦いを憎むだろう
愛が足りずに火は燃えず
太刀傷を受け続ける
美しい容は育たない
ばらばらになったそれを
繋ぎ止める為の強 ....
小野道風は 
柳に何度も飛びつく蛙を見て
一念発起したという
  そのとき 蛙が 
  あの虫はまだ不味い
  と負け惜しみ言って諦めたら
道風はただの人になって
歴史に埋もれていっただ ....
【そいつのまえでは おんなのこ】



あの子にあったのは 友達三人で小旅行をしていたときだった。私には 遠距離恋愛中の彼が居て、そうそう彼には会えないので 大抵の週末は友達夫婦と過ごしてい ....
出先の喫茶店で「童心」がお題の
コラムを書いてから、自宅のママに電話した。

――じゃあ、読むよ。
――今、周に聞かせるからちょっと待って。

ママが携帯電話の音量をあげてから
できたて ....
朝目が覚めたらクリームシチューのにおいが
したんだどこからするのか鼻をひくひくさせ
てぼんやりしてる間に二度寝したら昼が来た

おなかがすいたよおなかがすいた
きげんがわるくなっちゃうよ
 ....
鳥になりとうございます どこに国境がありましょう 魚になりとうございます おなじ水面をしっています 山になりとうございます 花になりとうございます ひととしての命ですので 餃子がね
とっても美味しいんだよ
昔ながらの佇まい
町の人達が
あちらからこちらから
電話も鳴って
店先で
生か焼きかを選んで買っていく

ラーメンとかもあるけれど
餃子二人前とラ ....
わたしが
とても小さなこどもだった頃
なにも知らない
知らないということが許されていて
それが
どんなにか幸せだったかということさえも
知らなかった
笑うたび頬に
くぼみを作っていた頃 ....
盗まれた
この小さな庭に差し込む光の
わずかなパンの欠片を啄む小鳥の
瞳に反射するわたしの
明滅を繰り返す魂の
内側へと続く戸口が
目の前で閉まってしまう夢と

裏返った
あの ....
     しゅんしゅんしゅんと
     蓋をカタカタ鳴らしながら
     やかんがじれている
     それを尻目にガリガリと豆を挽く
     ペーパーフィルターの二辺を
     丁 ....
空に向かって伸びてる道を
僕は一所懸命歩いていた。
歩いて歩いて歩いて歩いた
いつか空に着くもの
と信じて。

歩いて歩いて歩いて歩いたが
空は全然近よってこない。
そればかりか
空 ....
花は好きです

酸っぱくてもレモンは好きだ

固くても林檎は好きだ

果物は感じがいいから好きだ

花を食べるあの果物の香りが好きなのです

だから果物の香らない人は嫌いだ
 ....
翻弄されたくないのです。

嵐の夜に
波に飲み込まれた流木は
人の様相を呈していました
唯一の導きである昴さえ
雲に隠れて
あの日花の種は暗く
水底に沈み込み
死んだのでした
溺れ ....
前略、お元気ですか。こちらのバニーガールは二等辺三角形の集合体なので、商店街を歩いていると一枚、また一枚と欠片を拾うことがあります。小学生の頃にBB弾を集めて回ったことを思い出したりもします、透明なの ....  
ひとは、これほど醜いのか

愛は、これほど弱いのか

ただ祈るしかないのか



※2005.7.7 ロンドン同時爆破事件の日によんだ詩
 今、一度


 
山を登り汗をかき
服を脱ぐ
上半身裸で
身体から湯気が出る

冷たい風が
木々を揺らし
光がまばたき
葉脈の枯れ葉が
ひらひらひんやりと
肌に沁みこみ
私は透き通る
葉脈のよう ....
一対一の戦いだ
息子と僕の戦いだ
今日は二人で過ごすのだ
ごはんもお風呂も二人きり

心配しないで大丈夫
僕になんでも任せなさい!
そうやって送りだしてから
作ってくれた離乳食を食べさ ....
朝の五時半を少し回ったころでした
六畳の畳が漂流し始めたのです
思わず活けようとしていた椿を咥えましたの
そうしてうんと股を開いて立ち上がりました
初めてですこんな太ももの上まで晒しちゃって
 ....
若者が過去を振り返るのは
夢を実現するため
老人が過去を振り返るのは
夢を楽しむため
でも 
若かった過去へは行けません

***

別れるまで一度も名を呼ばれなかったからっ ....
{引用=
二月の夜空から零れ落ちる
無数の星影が
か弱い肩に降り積もり
窒息してしまう前に
宙に投げ出された
誤解を掻き集めて
真実の結晶を作り上げたら
きみの冷えた心臓と取り替えて
 ....
外葉をめくったら
白い小さな亀がい
て、脱皮直後の未
防備ゆえのその純
真な甲羅にしばし
じいっと魅入る、
命あるものはみな
平等にそんな生ま
れたてがあった。
 ....
思い込みが激しくて
優しさなんて薄っぺらで
頭の中ではかっこいい台詞も言えるのに
滑舌が悪すぎて
伝えたいことはひとつも伝わらなくて
笑っている君をみて僕も笑う

寒い日が続きます
手 ....
それは今川焼や大判焼と呼ばれるもの

その店というか屋台のような小屋
初老のおじさんとおばさんが
たこ焼きとたいこまんじゅうを売っている

一個八〇円するけれど
いつも五〇円になったり
 ....
画面上に寝そべったきみはぼくの
趣味どストライプだったのだけど
いま目の前で三次元になった途端
ボーダーラインに立ったとさ

横糸と縦糸が交差してチェックに
なるギンガムはかつてストライプ ....
君が左腕を僕に差し出す。

痒いの、掻いて

君は右手が使えない

痒いのだが右手で掻けない

僕は指を立て君の左腕を掻く

とっても白い左腕を指で掻く

掻いている間中

 ....
おびただしい雫という雫が
都市と都市の間で あらゆる物と物の間で
たがいに伴を呼ぶ
満月のような視座で みえないその糸に命を与えようとしている男のポエジは
蜘蛛の意図のよう
雫と雫がつながり ....
         真夜中
に何度も目が覚めた浅い眠
りと眠りの合間に呼び鈴が
かすかに聞こえたんだこん
な時間に宅配便ですのお届
けものは封を切ったら一斉
に飛び立った羽ばたいた部
屋中 ....
    

      すべてが寝静まり
      寝返りと寝言の中で
      やかんを磨く
      あしたはどんな一日に 
      なるだろう
      油で汚れ焼けた ....
とよよんさんの自由詩おすすめリスト(160)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
辺野古城- 黒木アン自由詩3*15-2-13
犯人は私だ- 灰泥軽茶自由詩915-2-12
みなしごはっち- 衣 ミコ自由詩315-2-12
なんだか…- イナエ自由詩6*15-2-12
そいつのまえでは_おんなのこ- るるりら自由詩7*15-2-12
息子の教育- 服部 剛自由詩14*15-2-11
美しいって何ですか?/即興ゴルコンダ(仮)投稿.12- こうだた ...自由詩4*15-2-10
視線- 黒木アン自由詩415-2-8
庶民の味方- 灰泥軽茶自由詩515-2-7
雨上がりのステップ- そらの珊 ...自由詩1715-2-6
give‐and‐take- 衣 ミコ自由詩6*15-2-5
束の間- 石田とわ自由詩14*15-2-3
道のさき- ……とあ ...自由詩8*15-2-3
詩人の香り- アラガイ ...自由詩11*15-2-3
こわがり- 衣 ミコ自由詩6*15-2-2
バニーガールの二等辺三角形/即興ゴルコンダ(仮)投稿.10- こうだた ...自由詩4*15-2-1
祈り(テロの日)- 殿上 童自由詩20+*15-2-1
葉脈- 灰泥軽茶自由詩915-2-1
暮らし- 中村 く ...自由詩515-2-1
終ノユメ- ただのみ ...自由詩21*15-1-31
歳を取ったと気付かないあなたへ- イナエ自由詩9*15-1-31
しろい息- 衣 ミコ自由詩5*15-1-31
夢見るキャベツ- そらの珊 ...自由詩20+15-1-31
温めようとして君の手を握ると僕の方が冷たかった- 中村 く ...自由詩315-1-30
たいこまんじゅう- 灰泥軽茶自由詩915-1-30
よこしまなきみとさかしまなぼく/即興ゴルコンダ(仮)投票対象 ...- こうだた ...自由詩3*15-1-30
カイカイカイカイ- ……とあ ...自由詩11*15-1-29
がうでぃな_さざなみ- るるりら自由詩17*15-1-29
夜明けに蝶のとどく/即興ゴルコンダ(仮)投稿.8- こうだた ...自由詩6*15-1-27
やかんと夜と- 石田とわ自由詩17*15-1-27

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