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詩はシワが多いほどいい
珈琲はサトウが多いほどいい

すいもあまいも知っているなら
愛と平和のために
甘い方をえらぶだろう

水くみに7キロ歩く友がいてもだ






 ....
満ちる月は腹み
欠ける月には衰えの
母は産み育て
月にさらわれ
ふたたびの生まれかわりが
あるのです

乙女のあなた
母のあなたは
女神となって月にいるのね

妻をなくした
 ....
再会という
残酷な喜びを
与えられた大人は
菜の花に囲まれた
少女になりたいと願う


胸の絡まりと
夢しかなかった
沈丁花の薫り漂う
あの頃からの染みを
どうして
抜き清める ....
北から南から
風の交替
くぐり抜け飛花

手織りのシルク
揺れて肩に
ひとひらの春

祝う盛りと
うらはらに

桜林ついたての
隙間から

叶わぬ蕾  ....
田植え前のあぜ道や
魚とりする水路でも
好んだ湯浴みも
みんなアトリエ
でしたのでしょうね

日時計花壇のある木立
遠野の橋梁は銀河への旅
オリオンは高くうたい
露と霜とをおとします ....
「おみゃー
汽車からのお客さんに
ウニっこのしょうゆさ
だせばいかったのに」

「あんやー
そんだな
わりいことしたな
しっかし今日の海はひゃっこいな
おぼっこ(赤ん坊)の
しめ ....
消えて去る路と知らず
ある日と変わりなく
嗚呼
鮮やかに君が行く

小さな声にも手にも
既に懐かしむと知らず
嗚呼
朝陽をうけて君が行ってしまう

母はいつの間にか
太陽に近 ....
その瞳をみていたら

どうしようもなく
嬉しくて
どうしても
忘れたくない

君たちのその瞳
滲んだり潤んだり
それが笑顔に
かわる瞬間
教室は
手を繋ぐように
一つになった ....
雪月花を
あつめましても
わかれし人に
逢うことはできず
花時が嶺を越えても
朋(ともがら)は
儚い影
つたう涙は如月

それでも
石をしるべに
郷をいのり
健気に
心の襟を ....
わが身染み純
白にうく
おさなご老いて
少年となり

揺らす葉もなき
春まち悲し

梢の折り目
弥生の折り目
谷山もない
折り目原発

ただただ悔し
露ほどに

我 ....
ひと目をひく
早乙女たちに
風が少しの春と
神の訪れを
知らせてくれて
おりました

群落の息の緒は
へその緒になり
ゆかしい おぼこが
踊りにひねもす
季節風

ぽっかぽっ ....
古色まぶしい
郷愁の地に

歴史と風雨を
たえぬいて

今もなお
多くの涙が
あるのでしょう

子どもらは
幾つに
なりましたでしょうか

孤独に歩み
すすめたことも
 ....
ひとりの女が 
ひとりで参道をあるき
ひとりで何を祈ったのだろう
あの雨のなか

紅いろの
垂れ梅は
傘もいらない
跳ねる雫石は
わたしの小指にとまる

素朴な路地の乾きとともに ....
傘をひろげましたら
夕べの余韻が
小指におちる滴に
とうていました

親をなくす
という意味を

青いろの空は
オリーブの葉を揺らし
春の息吹を
祝福しているようで
交代のしら ....
ジーマミ豆腐
海ぶどう
島麺エンサイ
胡麻浸し
青パパイヤと
シークワサー
沖縄の風
炊き込み御飯で
アーサー汁さ
しまぁー会席
近海寄せの
美味養老
万年先でも
辺野古海風 ....
叫び詩をよみながら
ああ一線がきたのだなと鼓動がはやくなっていくのがわかった

わが息子は遊びにきた友人とおやつをつまみながら何やら楽しそうなのに

沈黙の地では
「しばらくここには来ない ....
花舞う春空のしたで
あの土手にねころんで
言ってだそうな
「とおちゃんが
だるまを買ってくれたから」

卒業だっぺ
青春の一番いい時をさ
絶望と生きぬくつらさで
こんなん長ぐ
よぐ ....
蕾ざわめく薔薇たちが
春の使者になりたいというので
わたしは柳になってみた
見上げた月輪はみだれ
無実はひと波のなかへ
地球がひとのためにあるとでもいうような傲慢など
しなやかな柳なら
 ....
あの空の美しさは
水辺を走る少年なのです
太陽からの贈り物を
ぴちゃっと反射させて小さな粒となり
輝きをふやして
恩返しをしています

あの海の美しさは
汚れなき少女なのです ゆうくり ....
鳥になりとうございます どこに国境がありましょう 魚になりとうございます おなじ水面をしっています 山になりとうございます 花になりとうございます ひととしての命ですので
とよよんさんの黒木アンさんおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ラブ&ピース- 黒木アン自由詩7*15-4-15
月の女神- 黒木アン自由詩5*15-4-11
別れの曲- 黒木アン自由詩915-4-7
sakura- 黒木アン自由詩4*15-4-2
銀河- 黒木アン自由詩7*15-3-31
北限の海女(岩手県久慈市)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩6*15-3-26
卒業- 黒木アン自由詩5*15-3-25
その瞳をみていたら- 黒木アン自由詩5*15-3-23
雄勝石壁画in東京駅舎〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩6*15-3-22
会津春待ち祈り月- 黒木アン自由詩3*15-3-21
安波祭(福島県浪江町)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩2*15-3-8
連詩〜とよよん様と〜「被災地を知らない私たち」- 黒木アン自由詩8*15-3-3
参道のひと- 黒木アン自由詩2*15-3-3
春雨の涙- 黒木アン自由詩315-3-2
沖縄会席- 黒木アン自由詩1*15-2-28
原発詩と…- 黒木アン自由詩315-2-24
双葉町ダルマ市〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩2*15-2-18
柳のようにしなやかに- 黒木アン自由詩215-2-14
辺野古城- 黒木アン自由詩3*15-2-13
視線- 黒木アン自由詩415-2-8

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