打ち上げ花火の
音だけが微かに聞こえる
幻聴ではないはず

僕は行けなかった
内心、君が行くなら行きたかった
けれど行けなかった花火大会

音だけが聞こえ
花火も君も何一つ見 ....
砕かれたもの
    傷つけるもの

時代の浪間に
    弄ばれて

俄に湧き上る想い
    だが全ては白い泡のよう

摩耗して往く
    意思 手足

蒼淡く ひと欠片 ....
黄昏のような明け方、夜の今際
悲しみに暮れる夕焼けの如き早朝は
空の青と昇る陽の赤が
混ざり合い織り成す紫
また明日、と言って君に背を向けた
その明日が今日だ
染まる雲の柔らか ....
私があなたに恋していたとて
それはあなたには
なんの関係もないことだ

あなたが私に恋していたとて
それは私には
なんの関係もないことだ

そんな二人が
腕を組んで
無表情に
同 ....
{引用=真っ暗い空に
月の船が
帆をかけて行くよ

  ひかりをあつめて
  なみだをわたるよ

月の船が
夜を越えるよ

  きどうのさきに
  きぼうをのせて

 帆を ....
夜の黒が
何時だって怖かった
だけど僕は知っている
夜空に浮かぶ月を

三日月は美しい
それはもうすぐ消えてしまうから
だから美しい
だから耐えられる

でも新月の夜は無理 ....
真昼の烈光は
漂白剤のように
景色も
僕の影も
脳も
真っ白にしていく

何もない


真昼なり
はい、あなたの症状は?

えっと、えーっと、えっと…
言葉にしようとするならば
片っ端から消えていく


うーん、ではどうして欲しいですか?

えっと、えーっと、えっと… ....
ケータイ開いて
メール来てたら、ちょっと嬉しい

ケータイ開いても
メールが無かったら、ちょっと悲しい

メール来ないかな、と思って
ケータイ開いた瞬間に
君からメールが来た時 ....
その絵画は、
曰く付きだった

とある画家の
最後の傑作であった

まず、その絵のジャンルが分からない
人物画なのか肖像画なのか
風景画なのか何なのか

ただ、正確に言うと ....
{画像=140727093221.jpg}




赤い緞帳越しに見える殺人現場、
暗闇に浮かぶ赤い血の色、
こぼれ落ちたワインの痕、
倒れた男が最後に見た冷笑が瞳に焼き付いている。
 ....
一瞬、黒を染める閃光
一瞬で死んでしまう火薬たち
目を離すものか
瞬きなんてするものか
君と過ごす最後の二人の時間
涙なんて……
…ううん、やっぱり無理だ

霞んだ花火、震えるほど ....
これ以上この穢れた空気を吸いたくない
もうこれ以上息が出来ない
この世界はまるで変わろうとしない
まるで自転を忘れた地球
この惨劇を見たくない
部屋の電気を消すのと同時に
世界も一 ....
なんとなく目を閉じてみた
そこにはとても広い世界があった
上を見上げると 幾千幾億の星が
散りばめられていて 手を伸ばし
星を拾い集めポケットに入れた
そして目を開けると明るく眩しい
世界 ....
今日は、りんごの解剖を行う

はぁ
りんごですか

うむ。いいか、このりんごは何色だ?

赤色ですが

では、解剖してみようか

−ほら、解剖したら赤ではなくなったよ

 ....
絶望をどうして
恨んでいるの?
どうしてそんなに
憎いと悔しがるの?

望んだのは君だ
望みを持ったのは
信じたのは君だ
信頼を寄せていたのは

君は勝手に泣いている

こうな ....
緩やかな月明かりの下
幻聴なのかと疑ってしまう
微かな電灯の震え
君と僕との待ち合わせ

君の姿が月に照らされ
僕の姿は闇に浮かぶ


 「今なら、死んでも良いな」
僕 ....
素敵な比喩が思いついたと
受話器にむかってささやこう

部屋を出る
大義名分ができた

僕たちは不自由な生き物

理由がないと
自由に街を歩けない

街は雨

雲からワインが ....
7月の血が蒸発する。

溜まっていたのは不満であり震え。

大勢の足踏みに恐怖した夜。

涙ながら掴んだ女の一声だけが

美しかった。
|
 神      |   
 よ
 我
 を         |
 許    | 
 し
 給               |
 え

     ┃           ....
 
見せびらかす愛なんて くそっくらえ

語る愛なんて 持ち合わしちゃいねー

でも感じあう愛なら、あるぜ



 
飛行機から
世界一広い国の何処かの
一瞬を見下ろす

無限に連なる
モノクロの山嶺

それは眼球から見える世界

耳で見える世界は
ただただ
 青い砂漠


機内の ....
きいろい黄色いバターのような夏の一日
そこいら中べとべとしてやになった

クジラのプールに浮かぶブーゲンビリア
ブルーとピンクがお似合い同士
魔法なの?
魔法なの

いろんなことが花火 ....
  シャツの色をわすれた
  自転車を仲よくならべた
  川沿いの道にいつもあった
  だれのものとも知れないさびしさ



  三日月にすこし濡れた
  きみの膝こぞうをそっ ....
昨夜ブランコを聴いた公園に
再び立ち寄ったら
子供たちの笑い声がした

見ると
遊具も砂場もない
公園の中心で
小学生くらいの子が三人
はしゃいでた

青っぽい砂の地面 ....
つかんでいる気持ちで 引っ張ってみる

尾てい骨に残る 残像

テールがある姿を想像して おしりが キュッとなる

タテガミから 長い長い 背中を超えて

ポニーテールは 穏やかな ....
夜の公園に
惹きつけられるように入る
煌々と光る場違いな電灯
木々の手前にあるブランコを見つけた

オーケストラが始まる前の
各自がバラバラの音を出すチューニング
管弦のラや
 ....
世界の始まりは夜の闇
夜の黒は
星と月によって和らいだ黒
それが下にいくにつれて濃い黒となり
目を閉じたような漆黒になる
その黒は途切れることなく海に続き
再び色が薄くなり
紺色 ....
わたしの総てを
受け容れるだなんて
わたしにも出来ないことだわ

だから、
わたしの総てを
受け容れてくれる人なんて
いるわけがないと思うのよ

わたしの
些細な何かをひとつで ....
お世辞、建前、偽り、嘘
知ってる振りと知らない振り
笑顔、笑顔、笑顔、笑顔
気味が悪い、何が楽しい?
薄っぺらい仮面で全部隠して
生きてる人が仮面をしてんのか
はたまた仮面が本人な ....
瑞海さんのおすすめリスト(422)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
音だけが聞こえる- 凍月自由詩6*14-8-2
海硝子- ただのみ ...自由詩19*14-8-2
vibgyor七重奏- 凍月自由詩12*14-8-1
男と女のいる舗道- 浩一自由詩5*14-8-1
月の船- 為平 澪自由詩614-8-1
月を追って- 凍月自由詩4*14-7-31
真昼なり- ichirou携帯写真+ ...17*14-7-30
処方箋- 凍月自由詩2*14-7-30
現代病- 凍月自由詩5*14-7-29
滲んだ絵画- 凍月自由詩3*14-7-29
死骸は犯人を希求する_/_傷つきたいと思ったのは自分だった- beebee自由詩16*14-7-27
FIREWORKS- 凍月自由詩4*14-7-26
ストレス- 凍月自由詩3*14-7-25
やさしい夢- リィ自由詩1*14-7-23
解剖台#7/23-21:12:48- 凍月自由詩2*14-7-23
愚か者- 美砂川 ...自由詩314-7-22
零ふたり- 凍月自由詩4*14-7-22
詩人の恋- やまうち ...自由詩414-7-22
「7月の血」- 宇野康平自由詩214-7-22
テスト;■□|┃- 凍月自由詩2*14-7-21
あるぜ- 殿上 童自由詩20*14-7-21
青い砂漠- 凍月自由詩8*14-7-20
魔法- ふるる自由詩614-7-20
恋は三日月- 草野春心自由詩814-7-20
4秒でいち- 凍月自由詩5*14-7-19
ポニーテール- 佐白光自由詩4*14-7-19
ブランコの調律- 凍月自由詩15*14-7-18
砂漠へ- 凍月自由詩5*14-7-17
全員が敵- 千波 一 ...自由詩514-7-17
仮面- 凍月自由詩3*14-7-16

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