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心は裏の裏のウラ
ロココ調の歌
寒い冬

ウラを隠す
恋風が胸を貫く
恋を乞い
凍ひ風が肺を梳く
焦がれ木枯らし
故意に隠して
裏を掻く
透けるような
「好き」を隠す
 ....
君の指先の温度を
以前触れて測ったのに忘れてしまった

まだ火のついた吸い殻 逆再生される夢

千円札は五百円玉二枚にはならないし
五百円玉二枚は千円札にはなれない
 ....

もしかしてもしかすると
今日はなんだかクリスマスらしい


何か予定がある訳でも
肩を寄せ共に過ごす恋人が
いる訳でもなく
幼稚園はキリスト教系だったなと
思い出 ....
口に出して言えない心に
一体どんな意味があるだろう?
渡せない恋文で屑籠は溢れ
伝えられない言葉なんて
消えて無くなって終わりじゃないか
温めた卵を踏み潰して
醜い吐瀉物が見え ....
忘れ物を探しに
ターミナルからターミナル

プラットホームの柱に落書き
二人のやりとり
一行詩の会話

白線の内側で
電車が通過するまでお待ち下さい
ブレーキをかけても
 ....
いつからだろう?

少し前までは
金床で鎚を振って
融けた鉄をなんとか
形にしようとしてたのに


気付けば錆びた普通の鉄だ
歪に固まったただの鉄だ
銅でも銀でも金でもなくて
 ....
それは

決して重い訳では無いが
無視できる軽さではないくらい
時計の針みたいに
三片の金属は回る
手のひらに乗るこれが、僕の心だ


「どうしようもなく君が好き」
と ....
僕は彼女を名付ける事にした

彼女は僕の天秤が
どちらに傾くのか知らない

僕は彼女の知る真実から
不確定だといって目を背けた


嘘は
特定の誰かを騙す為に
鍵は
 ....
消費社会、大量消費社会
消耗、消滅、穀潰し
受け取るだけで
貪るだけで
自分から何もお返ししない

それが嫌で
生産的になりたい、と思った
実際のところは単に
排出
し ....
ねえ

何で僕が君から一歩遠ざかるのか、知っている?

僕はね
近くにあるものを見失ってしまう人間だ
もしくは無くしてしまう
壊してしまう


何故、毎日お話しなきゃいけない? ....
乾いている


鼓膜に打ち寄せる波に温度はあるのか
でも 飲み込んだ言葉はひび割れていた
靴音から調律までが一番好きだ
酔っていれば君を見つめていても
秘密のまま 鍵は手の中 ....
あなたはいつも 視線の先に


ねこじゃらしの房が
朝日に照らされ
柔らかな光の珠になった
そのままとんでいって
しまいそうだった

抱き枕じゃ足りなくて
誰かに思い切り甘えた ....
他人は全員他人なのに
世界の総人口-1人の他人がいて
それでも僕は自分だった
寂しい
他人になってしまいたい

でもきっと
そう感じるのは僕だけではないはずで
それが少し悲しいけれ ....
細い硝子の格子
どこを指でなぞっても
正しい

正しい

僕たちはなんて正しいのだろうか
他人の正しさを理解してから
正しさは湧き上がるように満ちた
素晴らしいじゃないか
 ....
横たわり 落ちる意識
解剖台の照明が点灯する



僕の感じるコドクは
大したことはない
この社会の同世代にとって
全くもってありふれた
何の変哲もないモノなんだ(多分)
 ....
この暴風の中で
どうしても僕が吹き飛ばされないのが
とても不思議だった
こんなにも無価値で
こんなにも無意味で
泣きそうになるくらい軽く脆いのに

自己分析をして
捜し出した犯人は ....
解体工事中の廃ビルから
鉄材が鳴り響く音が
突然、微かに聞こえた
それは完全に想像
理由も無い幻聴

壊れた仕掛けを隠すハリボテも壊れた




くたびれた様子で
うつらう ....
重い水の中から
泡が鈍い音を立てて昇る
肺に濾過される事で
汚染した人間の気泡が

こんな社会に生きてる僕らは
どうしたって孤独になんかなれない
だからこそ孤独なんて辛いのに
 ....
白く浮かんだ中秋の名月は
連想
思いが最高潮に達したカタチ

欠けたまま揺れる僕の心は
満月の日から三日月が崩れ落ちた
名前も付かない歪なカタチ

欠片は引き潮の頃から彼方地球の
 ....
僕は何を怖がって
視線を落とし街を歩くの?
向こう岸へ
向こう岸へ
そんな所に君はいないから

僕は一体何に怯えて
光ある方へ流れるの?
知らない世界が見たいだけ
知らない景 ....
景色が青で満ちていた
空気が青色をしていた時間
海と空と液体酸素
この世に青は多いのに
人間は青を憂鬱にしたから
青い憂鬱が僕らを包み込む
溜め息
美しい景色に ふっと
窓が曇り掠 ....
感情があるからダメだったのか
そんな訳はないと思いながらも
否応無しに下がっていく体温


勝手に好かれて
勝手に嫌われて
何の説明も無いまま進んで
いつの間にか無かった事 ....
見上げた夕暮れの青空が
迫り来る夜の黒に飲み込まれてゆく光景
その時僕が感じたのは
何も恐怖だけでは無かった筈なのに
自分が抱いた感情さえ
忘れている

こんなにも忘却が悲し ....
僕の頭の中を
くるくると舞う君は
僕の頭の中を
ぐるぐると回す


“君”とかいう誰かの為に
あなたが書いた詩を読んだ
あなたが言う“君”はきっと僕じゃない
僕は君じゃな ....
 おつきさま って、いっぱいあるの?
…どうして?
 だっていろんなかたちがあるし、おおきさもちがうから
…でもね、本当は、お月様は一つしかないんだよ
 そうなの?
…そうだよ。…だ ....
電源ボタンを長押しする
携帯電話の電源を切った
見えない筈の乱雑な線までもが
空間を埋め尽くす想像・幻覚
電池まで外してかなぐり捨てる
    まだ足りない


街に出たら眼鏡 ....
何となく波打ち際の香りを求めて
川沿いを下り海に出る
想像とは違う本物の音を聴く
現実そのままの懐かしい潮の匂い
だけど本当は
目的も無く歩く事だけが
僕の目的だったから
ゴミだ ....
白い霧に覆われて色褪せた世界
山と街に被さっている
蝉と暑さと湿度が
どうしようもない倦怠を引き連れる
他にも排気ガスの熱風とか
首の無い鳩の死体とか
濁った川の流れとか
何でも無い ....
電車の窓から見える景色は
近景がこんなにも速く流れるのは何故?
遠景よりも遠ざかるのは何故?
僕の傍にいる方が早く消えてゆく?
ならば遠ざけておかなくちゃ
大事なモノほど消えてゆ ....
青空が燃えている
遥か天空が
ガスバーナーの火みたいに
青は温度が高い証
僕達は炎に向かって落ちないように
重力にしがみついている
僕らが時々
眩しさを堪えて空を見上げるのは
あの ....
瑞海さんの凍月さんおすすめリスト(97)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コヒカゼ- 凍月自由詩7*16-1-16
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墨塗りの夜空- 凍月自由詩7*15-12-23
どこか_駅のホーム- 凍月自由詩5*15-12-20
鉄塊- 凍月自由詩3*15-12-14
ハ長調を奏でる波長- 凍月自由詩4*15-12-4
遺書の切れ端- 凍月自由詩4*15-11-25
僕は何を受け取る事が出来るだろうか?- 凍月自由詩5*15-11-17
書き留められた思い付き:1- 凍月自由詩4*15-10-30
観想- 凍月自由詩9*15-10-22
隣には誰もいない- 凍月自由詩5*15-10-21
冷たい破片- 凍月自由詩7*15-10-20
横縦横縦横しい- 凍月自由詩4*15-10-17
解剖台#10/6-19:43:15- 凍月自由詩5*15-10-6
突風- 凍月自由詩3*15-10-2
ハリボテ- 凍月自由詩5*15-10-1
エンドロール- 凍月自由詩2*15-9-29
欠けた月光- 凍月自由詩3*15-9-27
夜の街_僕を消して- 凍月自由詩6*15-9-25
白空- 凍月自由詩8*15-9-10
まだ人間のままだった- 凍月自由詩4*15-9-3
記憶_忘却- 凍月自由詩5*15-8-25
二人称- 凍月自由詩4*15-8-20
月を数えて- 凍月自由詩3*15-8-11
シャットダウン- 凍月自由詩5*15-8-7
流骨- 凍月自由詩2+*15-8-1
倦怠感- 凍月自由詩5*15-7-29
置いてけぼり- 凍月自由詩7*15-7-27
青空が燃えている- 凍月自由詩12*15-7-26

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