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飛行機から
世界一広い国の何処かの
一瞬を見下ろす
無限に連なる
モノクロの山嶺
それは眼球から見える世界
耳で見える世界は
ただただ
青い砂漠
機内の ....
昨夜ブランコを聴いた公園に
再び立ち寄ったら
子供たちの笑い声がした
見ると
遊具も砂場もない
公園の中心で
小学生くらいの子が三人
はしゃいでた
青っぽい砂の地面 ....
夜の公園に
惹きつけられるように入る
煌々と光る場違いな電灯
木々の手前にあるブランコを見つけた
オーケストラが始まる前の
各自がバラバラの音を出すチューニング
管弦のラや
....
世界の始まりは夜の闇
夜の黒は
星と月によって和らいだ黒
それが下にいくにつれて濃い黒となり
目を閉じたような漆黒になる
その黒は途切れることなく海に続き
再び色が薄くなり
紺色 ....
お世辞、建前、偽り、嘘
知ってる振りと知らない振り
笑顔、笑顔、笑顔、笑顔
気味が悪い、何が楽しい?
薄っぺらい仮面で全部隠して
生きてる人が仮面をしてんのか
はたまた仮面が本人な ....
君と出会ってから迎える冬は初めてだ
僕の無意味な君への想いの残滓と
僕の目に焼き付いた君の残像が
見えない粒子になって僕に纏わりつく
僕の肺から出た溜め息の水蒸気に
煌めくそ ....
君の瞳から雫が
水滴の音だけが轟く、洞窟の
石筍を生むような澄んだ雫が
空間を裂くように
時を貫くように落ちた
一部は落ちる間に水蒸気となり
一部は冷たい大地に染み渡った
今 ....
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