すべてのおすすめ
僕の一番深いところにある
尽きることない泉から
喜びや悲しみや
くすぐったい気持ちなんかが
湧きだしてきてとまらない


ありとあらゆる才能の中で
生きて死ぬのが一番の才能
そう言っ ....
掃除を終えた綺麗な部屋に
いっぱいの日差しが入ってくる
本棚の背表紙もそろえたし
机にだって塵ひとつない
今のこの部屋には
神さまだって住めるけれど
そうするわけにもいかないし
背もたれ ....
ある冬晴れの日のその空と
同じ色の表紙をした
日記を買った
他に種類はたくさんあったのだが
それはひときわ僕の目を惹いて
一度手に取り
一度戻して
もう一度手に取り買ったのだった

 ....
青空は生物の息ではないかしら
すてきというまえのうっとりとした
それから
ミルクの入ったガラスのコップをおとして
わってしまった時の悲しみのしみる
それからまた
ごちそうさまという ....
一日分の答え合わせは
いつも寝床の中
模範解答のような布団に
やんわりと挟まれて
たいていが正しくない僕は
自分にバッテンをつけては
寝返りを打つ
寝返りを打つ
寝返りを打つ

 ....
木の天辺に腰かけて 青空と雲ばかり見る
木の葉を見下ろして 草が波のよう
風から生まれる 花の歌
花しか知らない 風の夢

靴が かかとから外れて
靴が 足から うっとりと飛ぶ
羽など  ....
僕の<ありがとう>に
羽がはえて
僕の<あり蛾とう>が
飛んでいく

特製オムライスを作っている
君の左肩にふんわり
とまると思いきや
君の脇腹をつまんで
帰還する

<最近 ....
愛情を裏返すと

憎しみに変わるという

それはよく聞く常套句

けれども。

憎しみを表返すと

愛情に変わるとは

何故かとんと聞いた事がない
高鳴る鼓動 胸の奥
線路は続くよどこまでも
ポケットに手を突っ込んで
汚れた靴で旅に出る


マンネリ化した毎日を
変化球でどうにか凌ぎ
水でうすめた番組を
膝をかかえて受け入れて
 ....
やさいをそだてる
くさとりをする
はたけの
ちかくの林で
うぐいすがないている

山は
さぁ雨上り
風に戦ぐ今日も
悔いは無し
ながめる
雲ゆく

鬼蜻& ....
風と光
肌触りと眼差し
雲と微笑
素っ気なさとほつれめ

先週より軽い靴音
長袖シャツの袖口が気になる
温かいコーヒーを飲もうと
財布を探った手が
ポケットの温もりを探し当てた
 ....
 電子レンジの中で何が起きているのか
 ぼくはよく知らない
 中に入れた物が熱くなって出てくる
 そういうものだということの他は
 操作方法だけ知っていれば困らない

 ターンテーブル ....
 
ごめんなさい

ごめんなさい

ぼくに、ごめんなさい




 
歩道と車道を分ける
足元のブロックは
道にそい カーブにそい
入ってはいけない場所が
存在するのだと教える

枠は 時間と共に崩れ
修正されては 崩され

鳥に遊ばれ 虫にうとまれ
 ....
湯気の体が
空をつんざく音に
いったん裏返りまたもどる
王冠の金色よりも
はげしい色と形をして


夕立の前に吹いていた風は
僕の胸に火をつけていった
残忍で透明な蠍の火種
その影 ....
どこかでたしかに会ったことある人に
挨拶してはみたものの
結局あれは誰だったのか
日が暮れるまで思い出せなかった


減るものじゃないけれど
宙に消えた「こんにちは」が
なんだか寂しい ....
帰り際に君が残していった
つれない言葉のひとかたまりが
僕を軽々吹き飛ばし
ふりだしにまで戻してしまう


まるで魔法だね
はだしで睦み合った日々を
真下に眺めながら


いつも ....
どこかしらないところで

しらないだれかが

しらないことで

おこっている



どこかしらないところで

しらないだれかが

しらないことで

わらっている ....
ぶらぶらとぷらぷらを
足して二で割ったような散歩をしていた
日曜日のエイプリルフール
晴れているような曇っているような空だ

やることもないし嘘をつきたい相手もいない
コンビニでショートホ ....
固いじゃがいも
根の味のする人参
煮え足りなかったのは
何も肉じゃがだけじゃなかった

甘さと辛さ
頬張りながら知る母の大きさ
忘れた、ということを
忘れている道草の
風色はそよそよと
帰れないでいる
ほのぐらい影
(さようなら)さようなら
ずっと

うすぼんやりとともるこみち
ぽつり、ぽつり遠くまで
 ....
雨は校庭にアマゾン川をつくる
午後の授業は眠たい
窓越しに校庭を見下ろす
あれはきっとアフリカ大陸
あれはきっとオーストラリア

あの川にはピラニアが泳いでいる
友達がいないから
わざ ....
バイクの後ろに乗せられて バイバイと
母の実家に行った 四歳の頃
家族と離れて 初めて一人
そんな自覚もないままに
しーんとして広く感じる居間や台所
少し高い所にある黒電話をみつめた
しば ....
水たまりに浮かべた
葉っぱの
軽さ


しゃぼん玉を泳がせる
そよ風の
軽さ


羽毛の軽さ
まつ毛の軽さ
この世でいちばん軽いものはなに?


飛んでいく風船
手放し ....
じめじめと湿った梅雨をはさんで
僕が夏に近づいているのか
夏が僕に近づいているのか


ふたりの距離が縮まるほど
僕たちははだかに近づいていく
高まる気温に 僕はシャツを脱いで
高気圧 ....
夕方 ボート池のほとりで
すずらんが 風に撫でられていた


父さんにほめられた子どもみたいに
よしよしされて 満足げに揺れていた


空気は甘く 池はしずかだ
ああこれでいいんだ  ....
小さな家のベランダに
くつしたが干してある


大きなくつしたはお父さん
中くらいのはお母さん
ちっちゃいのは赤ちゃん


足の家族
川の字に並んで
風に吹かれてる
歩くのに疲れて
たどりついたところに
バスの停留場があった

時刻表に記された時間は
呆れるほどのまばらさだった
古めかしく
ところどころ錆びに侵食されて
そもそもちゃんと
機能して ....
ほどいた
宝石のような言葉


苦笑いを含んだ
丸く
にじんだ
原点



私がなりたかったのは
あなたの一生



夜の電車が語る灯りが
微かな息遣いを照らし

 ....
あめのひは






みずたまりを






とびこえる
㎡さんの自由詩おすすめリスト(273)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
深層水- 八布自由詩813-12-19
冬ごもり- 八布自由詩813-12-15
日記買う- 八布自由詩1213-11-27
- こしごえ自由詩6*13-11-25
答え合わせ- nonya自由詩20*13-11-6
み_どり- 砂木自由詩15*13-11-4
<ありがとう>- nonya自由詩25*13-11-2
パラドックス- 雨の音自由詩213-10-9
ハンドポケット- 八布自由詩313-9-29
黙とう- こしごえ自由詩7*13-9-28
9月28日_晴れ- nonya自由詩22*13-9-28
電子レンジ- 青井自由詩713-9-14
ごめんなさい- 殿上 童自由詩15*13-9-9
シャドウ- 砂木自由詩10*13-8-27
はたた神- 八布自由詩213-8-22
さるすべり- 八布自由詩613-7-14
ソネット- 八布自由詩213-6-21
しらない- 青井自由詩313-6-11
遡る- 青井自由詩213-5-18
肉じゃが- 四角い丸自由詩113-2-3
ゆうけい- こしごえ自由詩6*13-1-14
午後の授業は眠たい- 四角い丸自由詩8*13-1-13
幸せは眠っている- 砂木自由詩15*12-11-25
軽さ- 八布自由詩612-6-23
夏を待ちながら- 八布自由詩212-6-22
ボート池で- 八布自由詩512-5-17
素描Ⅳ- 八布自由詩512-5-14
みちのり- そらの珊 ...自由詩14*12-2-19
Not_for_me- madyawn自由詩111-7-30
_- madyawn自由詩1*11-6-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10