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数えきれない星座のようなきみが
言いようもなく妬ましかった

放課後の教室に射す茜の切なささえも
きみは上手に味方につけている気がして
ぼくは焦りだけを募らせていた


裏切ること ....
かるく、かるく、
つかれる羽は
かつて
どこかの空でした

あかるく、かるく、
つかれる羽は
かつて
どこかの水でした

まあるく、まるく
つかれる羽は
かつて
どこかの ....
湖面の霧が
家を描いては壊している
幾度描いても
家のなかに人は居ない


鉄の羽と雪の羽
ついてくる影
角を曲がる影
曇を持ち上げるひとつの腕


光に消えては現 ....
一滴の 揺らぎが訪れ
一斉に 稲の花ほころび
宇宙は それらを わがこととし
ひとつのこらず 見とどけ

そのちいさな いとなみの
いちぶ始終を よろこんだ
霧に つつま ....
生きているということは
自分に穴を開けるということ

生きているということは
穴から塩辛い結晶手放すこと

生きているということは
穴を塞ごうともがくこと

生きているということは
 ....
靭やかに眠れ


今夜お前はそっとひとりで月を眺めているだろう
暗すぎる闇が、光をくっきり冷酷に尖らせて お前は
恥に似た怒りを 虚しさのあかりに照らし出されてやしないか
どこかの家のオル ....
人はなぜ絶つのかと
命を
思っていた


見えた 街が
寂しい
波の向こうに 


言葉が
無かったからこそ
生きてこられた気がする


思う 不要な
自分を思う
 ....
  春、ひとすじの川が
  豊かな緑に彩どられるころ
  薄い衣をまとっていくといい
  きみは女なのだから



  岸のむこう側では
  きれいなかたちをした石が
  見 ....
お風呂の中には水がある
どこからきたのか知りたくて本を読む
おぼれそうになりながら
読む本をささえる指
わたしはどこへゆくの
流れる水になって

言葉はあふれても
どこへもゆけないの
 ....
あんよが出来たら
いい子いい子

おさかな食べたら
いい子いい子

幼い子どもを褒めるはやすし


着替えが出来たら
いい子いい子

なまえが言えたら
いい子いい子

 ....
大好きだったあのドラマ
今でも聴こえるピアノが弾く
きれいな音色で

大好きだったあの歌は
僕らの細やかなお守り
とても儚く大切な

大好きだったあの君は
子供のように雪を待つ
こ ....
ほんの数十年前
空がピンク色に染まった夜の日々
凜として生きていた正義の味方

正義の味方は美しく
正義の味方は気高く
正義の味方は清々しく

誰から後ろ指をさされることもなく
 ....
磨りガラスの向こうの公園で
外国人に話しかけられた
どうやら、フランス語らしいが
何を言っているのか分からない

家に帰ると母親が叫んでいた
ひとつひとつは意味のある言葉
けれど、つなげ ....
がようし  いちまいあったら  なにをする

あおくぬったら  まなつのそら

だいだいいろにぬったら  あきのゆうぐれ

さんかくにおったら  かみひこうき

しらないくにへ  とん ....
オリオン座を見てくると ダウンを羽織りタバコを持って
ベランダへゆく あの人

最初に惚れたのは あの人だけれど
今は遥かに私の方かもしれない

 にやけた幸福の笑みは空気を至福へ空へと押 ....
きみの顔を
思い出そうとしても
ただ美しかったということだけが
輪郭として浮かぶ

それが
きみにとって
幸せなのか
そうでないのか
僕にはわからなくなっている

だから
きみ ....
猫になりたい
すまして本を読む
あなたの足もとでじゃれつきたい

猫になりたい
そのページをたどる指先で
やさしくのどを撫でて欲しい

猫になりたい
こんなに寒い冬の日は
あなたと ....
誰もいない
夜だった 今日も
書く詩のために
ペンを取る


疲れた 目は
何も見えないのはなぜ
物事が 犬の
目つきの街が 怖かった


ぼやけたように
春のお台場 カ ....
だいすきです
どうしよう そんなことばしかみつからない

なにがすきか よくわからない
あのころよりひくくなったこえ
やさしい め
さりげなくきにしてくれる せなか

このいっしゅ ....
誰がこまどり殺したの
そう問うてみても
こたえはなかった
誰もおぼえていないのだ
すずめも 雄牛も ヤマバトさえも


夏祭り
遠くに母を見つけて
手を降ったあなた
振り袖で
回 ....
あの頃 何でも出来るような 気がした
怖いものなんて 何もないような 気がした

脅える存在を 排除するかのように
飛び跳ねていれば 笑って いられた

誰かの悪口も 聞こえな ....
いちばん最初についた嘘は
「ぼくはぬすんでない」だった
そこから始まるドミノ倒し
躓きなんてそんなものだ

大きな嘘に小さな嘘
許される嘘と許されぬ嘘
嘘で生きている奴らと
嘘に生 ....
夜を分ける汽車が来て
雨の端を轢いてゆく
描きかけの絵が
窓のそばで震える


水たまりの空が
雨を見つめる
現われては消える
影を見つめる


空のすべての鐘が鳴 ....
言葉が私の代わりに

私の胸の内を明かしてくれた

画家にとっては色彩が

音楽家にとっては音楽が

おそらくは『それ』に当たるのだろう

私が話し出す前に

言葉が私の胸 ....
詩を書くという事は

誰か見知らぬ他人に向けて

宛てのないラブレターを書き綴るのに似ている

もし、あなたがとても昔の詩人の詩にときめいたとしたら

それは何千年も前のその詩人が
 ....
新しい言葉を綴ることは
新しい土地を開墾するように
そこへ種を蒔くように描いてゆくこと

自由を描くことは難しい
だれも自由の光をみたことがないから
それでも描こうとする

愛を定義す ....
こよみが裏切られ
木々は途切れ
老いた田園に
祈りを帯びた青い雲
荒れ果てた放棄地に
にがい風はとどまる
ちいさな歌を弔うため
花の名前を指折り
陽射しを受けとめる
古い石積み
繰 ....
手紙を入れて
春の小川へ流してやるのだ

壜はゆらゆら流れて行って
コルクの栓もしだいに腐り
水が浸み
河口近くに沈むだろう
それとも海へ流れ着き
波に揉まれ
誰も聞かない音をたて
 ....
告別式が終わった後
私は港公園にいた
公園の小山の頂上から見る景色は
重く深い



荼毘に付された
血と肉は
二酸化炭素となって空に溶け
骨は
長い間の雨水で骨壺から溢れ出し
 ....
地球には人の数だけ世界があって
自分の世界があれば
他人の世界もある
また今日も一つの世界が死に
一つの世界が生まれた
シズクにてさんの自由詩おすすめリスト(91)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
追いつけるなら- 千波 一 ...自由詩414-2-6
羽つき- 千波 一 ...自由詩614-2-6
冬と蒼紋- 木立 悟自由詩514-2-6
- るるりら自由詩20*14-2-6
- そらの珊 ...自由詩1514-2-6
_靭やかに眠れ- ハァモニ ...自由詩3*14-2-6
ある日の茶- 番田 自由詩214-2-5
薄い衣- 草野春心自由詩8*14-2-5
文字風呂- 朧月自由詩514-2-4
いい子いい子- 千波 一 ...自由詩114-2-4
好き- ムウ自由詩114-2-4
蛙の快楽- ……とあ ...自由詩14+*14-2-4
バベル- 自由詩27+14-2-4
がようし- 村田 活 ...自由詩7*14-2-4
あの人- 朝焼彩茜 ...自由詩14*14-2-3
待ち伏せ- 花形新次自由詩1+14-2-3
猫になりたい- 未有花自由詩24+*14-2-3
街と商売- 番田 自由詩114-2-3
だいすきです- はるこ自由詩1*14-2-2
こまどり- フユナ自由詩6+*14-2-2
あの頃- 藤鈴呼自由詩3*14-2-2
ライアーの娘- 自由詩714-1-31
冬へ_冬へ- 木立 悟自由詩314-1-31
詩人の誕生- yamadahifumi自由詩214-1-31
詩はラブレターのように- yamadahifumi自由詩514-1-30
新しいノート- 梅昆布茶自由詩27+14-1-30
即興、はじまりの場所で- 橘あまね自由詩714-1-28
- Lucy自由詩17*14-1-27
時よ_止まれ- ichirou自由詩8*14-1-27
世界- リィ自由詩3*14-1-19

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