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ダメになったなんて誰がわかるって云うんだ
臭いもなけりゃ味もない
見た目だって変わりゃしない
生きているんだ“なまもの”じゃない
ダメになったなんて誰がわかるって云うんだ
一 ....
別段輝いた瞳でもなかったけれど
思い出せば
あの頃の私は舞台に立つ
特別何かできたわけでもなかったけれど
思い出はまだ息をしている
現在は死ぬ
過去は蘇る
....
マンションの屋上のふちに座り込み
スニーカーのつま先と話していた
つま先が「死ね」と言ったように聞こえたけど
私は気づかない振りしたくて鼻唄歌ってた
つま先は何度も言ってきた
私は苛 ....
おはよう
今日も生きている私へ
重い身体を起こし
薬を飲んだら
また眠る私だけど
私もちゃんと
明日のために生きている
父は今日
返事をしなかった
話しかけても
目だけはじっと
私をみていた
まゆみだよ
わかる?
といっても
黙っていた
聞こえる?
と聞くと
うなずいた
声は ....
アスファルがキラキラと光る
夜の影がユラユラと揺れ
ぼんやりと町は水の中
今ね少しわかるよ
君が雨を好きだって言ったこと
脳に痛覚はない、という。
それじゃ
こころ、って、
いったい、どこが痛いんだろう?
世界が裏返るとき
世界のどこかで蝶番がきしむだろうか
それとも
世界は一瞬のうちに裏返るだろうか
ほんのわずかな音も立てないで
たまに飲むビールは
いつもの発泡酒と違ってちょっとだ ....
あたらしいまちをあるく
わたしはすこしこうふんして
ここで、だれにであうだろう
どんなことがおこるだろう
そんなことをおもいながらあるく
わたしはあたらしいコートをきて
かわをおよ ....
冷たい雨は たちが悪い
それに風が加わると最悪な夜だった
粗悪なアスファルトはタイヤに雨水を投げさせては
信号を待つ私の股間を濡らす
何だよ
世間は雪と氷の祭典で盛り上がっているのに ....
忘れられない。
「 無理して忘れようとしなくていい 」
慰めるように
自分に言い聞かせる。
けれど、忘れたい。
やっぱり忘れたい。
忘れないことには
....
もし よかったら
分けてくれませんか
眠らずに見るあなたの夢を
怒りを
悲しみを
もし よかったら
分けてくれませんか
翼を閉じた時
やってくる絶望を
未練を
空しさを
....
ガラス越しに驚かされた人に驚いた
いちごをひとつ
妹のいちごパフェにのせる姉
それは僕の役だったのに
知らなかったよ
いつのまに
大人になったの
少し
さびしく
それより少し
....
きのう
確かに
雨が降っていた
雨の音が聞こえた
眼の奥のほう
爪を切ったから
すきまかぜ
爪先から入ってくる
おかげで冷たい匂いがする
偽物の血と混ざって•&# ....
あまりにデブのため
私の周囲の空間は歪み
歪みに落ち込んだものは
光ですら逃げ出せない
私の背後から
レーザーを照射すると
私に差し掛かったところで
光線がぐいっと曲がり
私に吸い込ま ....
詩を書くという事は
誰か見知らぬ他人に向けて
宛てのないラブレターを書き綴るのに似ている
もし、あなたがとても昔の詩人の詩にときめいたとしたら
それは何千年も前のその詩人が
....
新しい言葉を綴ることは
新しい土地を開墾するように
そこへ種を蒔くように描いてゆくこと
自由を描くことは難しい
だれも自由の光をみたことがないから
それでも描こうとする
愛を定義す ....
見得ないモノなんて 信じなくったって イイ
そう 教えられて来た
例えば 甘い 言葉ならば
幾重にも 話術をかけて
そう
ケーキの上に 乗っかった
あまーい あまー ....
いない
おじいさん
いないのは
おじさん
行方不明のおじさん
ドロップアウト
路上生活
捜索願い
詩
詩
補導
バイト生活
いいこともある
いができた
おじ ....
てめえっ
上等じゃねえか!
おもてにでよう!
天気はイマイチ
おなかが空いた
弁当工場
煙に誘われ
ノソノソ ダラダラ
アパート這い出て
歩く
居酒屋定食満足満タ ....
{引用=一昨日の夜のこと}
薄緑の籠に
シャツや下着が
溜まってきたので
洗濯機にそれらを
雑多に放り込み
湯船に張った
冷めかけたお湯に
ホースを通したと ....
私はあなたの全てを
結局、知ることができなかった
夕暮れ六時 味わい深い 君と過ごす放課後
雨が単調な音で地面に次々、降ってくる
次に会うのはいつなんだろう
ぼんやり考えてみる
人 ....
会えない今に苦しみ、会えた過去を懐かしむ
鳥たちは変わらずさえずり、気付かないのは心が穢れた所為
美しさは胸を刺し、会いたい今を嘆く
何気なく過ぎる日々の中、拭えない涙は誰のもの?
笑い方 ....
言いたいこととか反論したいこととか
いろいろあるけど
みなことごとく
なきこととみなす。
なきこと
なきこと
あるものおきたもの
みなすべてなきもの。
私の鼻の穴のにおいはたぶん臭いはずだ
鏡で覗くとそんな感じにさせる風貌だ
しかし 実際のところ分からない
私が普段嗅いでいるにおいとは
においを嗅ぐ対象そのもののにおいと
鼻 ....
君は君自身のためにルールをたくさん作った
例えば
本を読むとき
君は一度開いた目的のページを
わざわざ1度閉じてから
再びゆっくり開いて本を読み始める
例えば
朝の ....
裏庭から
裏山を眺め
じめっとしたプライベート
地球は動いている
だから ぼくらは眠る
子孫のために 先祖に祈る
朝のじゃこ粥がうまい
「上司も部下も 親も男も みんなクズ」
其れが 彼女の 口癖
何時だったか しおらしく 項垂れる姿を 目撃したので
思い切って 聞いてみた
「どうか されたんですか」
そ ....
ひとひとりの心のなかは、いつだって戦争だから
これ以上戦うひつようはない
そう言って花鋏をつかみとる
淡き生活
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