すべてのおすすめ
高層ビルの屋上は
空にいちばん近い場所
上を見たり
下を向いては
迷いながら
誰かに手渡すはずの
名刺を捨てたら
何が他に残るだろう
破れるのが先か
拾われるのが先か
....
何処からか 懐かしい 香り
嗚呼 これは 金木犀
一年振りの逢瀬に 笑顔 ふりふり
フリルのシャツでも 着たい期待
誰ですか?
個室の香りだ なんて 言うのは!
★,。・: ....
言葉も
心も
要らないわ
偽物の
熱で
あたしを
安心させてよ
なりすました手から
たとえ嘘が
溢れたとしても
今はただ
握ったあなたの手が
あたしには温かすぎ ....
今日も窓辺にやってくる
懐かしいあの人
雨は今も僕の恋人
悲しい音の持ち主
五月雨は憂鬱
それ以上泣かないで
五月晴れは恋しい
君よどこへ行った
梅雨の長引く六月の花嫁
....
階段をのぼりながら僕は
そして 今日も この部屋で
誰かに読んでほしかった
だから 詩を書いた
布団を敷いて
書くべきことを考えてばかりいた
子供だった時代を忘れた
僕の ....
優しい人は優しさを求められる
年賀状を書く意味なんてあるのか!
わかってますよ
やらなきゃいけないことは
印刷するだけなのに気が進まない
みんなこういう風景を経て
それでも新風を感じる
元日に届くハガキ
....
-億年の海の声
-いのちの呼応
-太古から永劫
-時の流れ
-海はぐくみ
-叫ぶわたくし
-応える海
-声のなか
-しばし睡らん
あなたの瞳に映る私の姿
どのように映っているのかな?
心の中の想いの波があなたを追いかける
死ぬのがこわい
すきがあれば
死ぬことばかり
考えてしまう
死ぬのがこわい
ロサンゼルスで刺されかけた
ハバロフスクで撃たれかけた
かけただけで死にはしな ....
笑顔が足らないから
適当な思想が抱きついて
どうしようかと
喉元まで逆流してきた
雲合いも無慈悲に見えて
自分を是が非でも厭ってしまう
口元を咄嗟に手で覆い
少し あかぎれた ....
重なってまた離れていくから
美しい模様になる
離れていくことを悲しいと
思っている今この時が
人生を彩っている
鮮やかで美しい
自分だけの模様を
綾なすために
今は何も怖れ ....
幼稚園の裏で
松ぼっくりを拾って
ままごとをした
トントントン
ジャージャージャー
カチャカチャカチャ
想像をして
創造をした
段ボール相手に
お芝居だってできる
....
子供の頃テレビで見た海外はキラキラ宝石箱の様に輝いていた。
僕は友人とテレビゲームをしながらドラクエの冒険の世界に夢中になっていた。
大人になった幼馴染の僕と友人は子供の頃テレビで見たあの宝石箱の ....
信号の点滅に呼ばれて
急いではいないのに駆け足になる
有り余る時間よ早く進めと
走る 走る 白と黒
手を繋いできた暗い道を
引き返す時は街灯が冷たい
ほんの数時間離れることが
温 ....
ああああああああ!俺は変態なんだ!
知らなかったちーとも知らなかった!
空想の中で俺はずっとしゃべってた!
そしたら声が現実世界に出てたんだ!
俺ってば即日変態の烙印をおされた!
裁判をおこ ....
わたしは どうやら知りすぎてしまった
人間の矛盾
そして考えると
いや
それについて悩むと
決まって
くるしい
でもまてよ
どうやらわたしは
流れの一部でしかない
....
日曜の朝はふしぎです
朝のかたまりを感じます
昼には暮れる
朝のかたまり
生きていること以外
自由にあふれたかたまりです
駅からの人の群れ
なにかの試験 ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする
抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ
産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした
今も少し
する
....
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