すべてのおすすめ
とにかく頑張る気だった
父を棺に入れる時も 
親戚の人達と共に
ぐにゃりと 固定できない父に
白い旅装束を着せて
和尚様の教えに従い
とにかく 無事に弔いたかった

和尚様が 小学に入 ....
私の人生が終わっていく時

私は私が得る事のできなかった様々の事を思い出すだろう

それはあるいは夏の微風や、春の穏やかな午後

精悍な顔した少女の後ろ髪や冬の枯葉の匂いや

病床 ....
夏にさよならを
今年は雨が連なりますね。雷師も人格が変わってきたようです。
と、お天気お姉さんが言っていました。
それはそれで構いません。
カレンダーを丸めたような手紙をバトンにして
 ....
心細さを擽る風が
お腹の底を吹いたかと思うと
今朝からは

おびただしい数の赤い蜻蛉が
突然現れたにしては
脅威的な確率の高さで
ペアを組み
次々に風を横ぎっていく
二匹ずつきちんと ....
籠の外にいると夢のなかでからだを動かしている人形のようだ
よわいからこまる
はやくまたあしたから籠の中に入って働きたい
盆の入り
スーパーの店先にはたくさんの花が並んでいる
私は小さな白菊を一束買って
位牌も仏壇もないアパートのテレビの横に添えた

命の儚さに狼狽え
己の傍観者面に辟易し
せめて大切な人を ....
空爆と聞いて
耳を向けなおす
空からぱらぱら爆弾が降ってくるのかと思ったら
今では空から砲弾が狙いを定めて飛んでくるようだ
お人好しの爆弾、意地の悪い砲弾
どちらが御気に召しますかの声が幽か ....
あの日、体のどこかで真夏が沸騰し、けたたましく蝉の声が狂っていたのだろう。
大きくせり出した緑の中で、無心に巣作りをする脳のない虫どもの動きが、この俺をその世界から削除しようと仕掛け ....
命と心が一つだけだなんて少ないと思う
一回死んだだけで もう生きていられなくなる
もっと命がたくさんあれば
もっと長く生きられるのに

心に想う事や溜めておきたい事があっても
心は一つし ....
感謝してもしきれない 生まれたこと
生きてること

今はただ 僕がここにいて 呼吸をしてる
何かを感じていることが愛しく思う

どうせと投げ出すことが 不安に思える
痩せっぽ ....
日々の中で 一つ一つ「嫌い」を集めてきた

マイナス思考が「好き」になるまで「嫌い」を集めてきた

でも もうやめたんだ

マイナス思考が「嫌い」になるまで「好き」を集めようと ....
……大昔には「阿万湖」と呼ばれ昔「浪万湖」と改名された……………
今では「O ― 0000 湖」と呼ばれている。
………………昔「詩人」と呼ばれた人類が今では「空想学者」と呼ばれるのと同じく ....
照りつける日射しも

大きな入道雲も

うだるぐらいの湿気た空気も

乾いて日焼けた黒い肌も

額を流れていく汗も

ときどき吹き抜ける風のさわりも

湿った草の匂いも

 ....
けつまずいて転ぶ
ああいつもの夕暮れなのにね

見えないものに語る言葉
忘れてしまった暑い日です

行き着く先のわからない
遠泳に参加する僕は第三泳者です

通り雨地球をまわしてとお ....
葡萄色のゼリーのような海と空は
きっと絵のように美しい 
いいえ きっと海の ほんとうは 絵なんかでは 表わせない
憶万の色と光と影を 海と空は もっているのだろうから

けれど わ ....

めっきり歩かなくなってしまった
せめて自転車で買い物に行こう
買ったばかりの紫色
チャリンコは細い路地の近道を勢いよく抜ける
…車じゃ味わえない爽快さ…
そのうちガードレール ....
雨上がり傘は思いがけずに閉じる
嫌えば嫌うほど何故か奴には出会ってしまう
回り道をする
すると信号機で親子連れの奴に出会ってしまった
互いが無視をした
……どうしてなんだろうな
と ....
ダムの両脇を挟んで聴こえてくる唸り声は鬼の咳き込む嗄れた喉笛か、それとも千二百年の樹齢を越えて漸く地睡へと辿り着いた楠木を荒々しく揺さぶる、神垂の擦れあう音なのか 。
この地で我々の欲望を充た ....
海岸道路わきに車を停め
赤い傘を立て
女の肩を抱き
突堤を海へと向かって歩く

鉛色の空が
どこまでも低く垂れこめる

雨があがった一瞬
俺たちはそこできつく抱き合って
キ ....
ホテルの朝
女はパンツも穿かずに
うつ伏せに寝ていた
夏になる
少し前のこと

昨晩
勢いにまかせて女を抱いたが
避妊を忘れた
女の中には
俺の残した
幾つかの忘 ....
開け放った窓からカーテンがあふれだしたからオルガンを弾いてともだちと身体を絡ませておどる/まだ子供なのになつかしくなるような錯覚/点滴があと少しでおわるから看護師さんを呼んで/丸い体の看護師さ .... 制服を仕立てにいくと言って
行ってしまった

トイレや脱衣所の扉が
足音に反応して閉められる
ほろにがい痛みをともなう
(バタン、カチャ
ちゃんと閉めなさい、なんて
言ってたのは
い ....
父は今日
返事をしなかった
話しかけても

目だけはじっと
私をみていた

まゆみだよ
わかる?

といっても
黙っていた

聞こえる?
と聞くと
うなずいた

声は ....
あなたは空を探す
世間体の要塞に閉じ込められて
強固な偏見の鍵をかけられても
逃げ出す知恵を巡らせる前に
小さな明かり取りの窓を見上げて
あなたは空を探そうとする

あなたは空を探す ....
幕間 夕 差し入れた本
畳みについた裏表紙から
逃がそう 凍るくちべに

やがてへ やがては
ろ過される チャカ 
                 遺 言 書



     遺言者 くまモン  は次のとおり遺言をする。



1. 遺言者の全財産を、長男 ひこにゃんと 長女 バリィさん に相続さ ....
スキップが出来た日
ひとりの道を楽しむ会の
仲間になった

逆上がりが出来た日
さかさまを楽しむ会の
仲間になった

しびびーが出来た日
くさむらを楽しむ会の
仲間になった

 ....
人通りの少ない路地裏の
心許ない電灯の下で
会社帰りの少し疲れた
でも肉付きのいい
三十代前半OLを待ち伏せしていると
ちょうど、えりなさん(仮名32)が
通り掛かったので
前に立ち塞が ....
01「…ドゥ, シュビドゥワ, ドゥ,シュビドゥワ, duドゥ… シュビドゥワ, ドゥ,シュビドゥワ, duドゥ…」

メチャクチャ,に壊され,た〜 居酒屋,の中央 それは 善… そ ....
たったひとつの科白で終えるとき
誰もいない薄暗い部屋を飾ろう
もし手向けられるならば
二度と咲かない蒼い薔薇がよく似合う
使われない硝子が棚の底に
染み付いた煙は放置され
黒い黴が支配 ....
草野大悟2さんの自由詩おすすめリスト(215)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
懐剣- 砂木自由詩12*14-8-18
ただ老いて死ぬ事- yamadahifumi自由詩214-8-18
夏の消印- 朝焼彩茜 ...自由詩21*14-8-18
アキアカネ- Lucy自由詩18*14-8-18
ぼぼんぼぼん- うんち自由詩214-8-17
白菊の香り- ichirou自由詩15*14-8-13
空爆- あおば自由詩10*14-8-13
発芽- 山人自由詩6*14-8-13
独り言5- リィ自由詩3*14-8-12
許せるという誕生日- 陽向自由詩5*14-8-8
歩み- 陽向自由詩2*14-8-8
O—0000湖- アラガイ ...自由詩2*14-7-30
窓は閉めきって- 無花果自由詩4*14-7-30
第三泳者- 梅昆布茶自由詩21*14-7-27
ゼリー色の夏- るるりら自由詩24+*14-7-26
夏の日のスイカよりも汗になりたい- アラガイ ...自由詩7*14-7-14
Mは消極的なストレス- アラガイ ...自由詩7*14-7-12
土気ダス溶液- アラガイ ...自由詩4*14-5-16
無謀- オダ カ ...自由詩3*14-4-12
忘れ物- オダ カ ...自由詩1*14-4-10
ミルク色の病院ダンス- ざらざら ...自由詩1314-3-26
卒業- 佐野権太自由詩8*14-3-4
父は今日- Lucy自由詩22+*14-2-20
空を探す- nonya自由詩21*14-2-5
ロート・ロード- 砂木自由詩5*14-2-2
熊本ヨリ愛ヲコメテ- 和田カマ ...自由詩6*13-11-27
お天気倶楽部- そらの珊 ...自由詩20*13-11-10
貴女のお尻を見せて下さい- 花形新次自由詩2+13-9-21
,ドゥワ(シュビ)- アラガイ ...自由詩5*13-9-20
終幕の薔薇- アラガイ ...自由詩16*13-9-17

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