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ふるさとはこの国の中心でも周縁でもなかった。中心や周縁という区分、正常や異常という区分、そういうものが消滅する場所がふるさとであった。そこには無数の人々によってじかに生きられた地図が、それ .... その壱


1(1)……大きな段ボール紙を用意する

(2)……段ボール紙を壁に立て掛ける
壁に立て掛けたら絵の具を用意する

(3)絵の具を取り出したらまずその上を黒で適当に ....
水槽の中を泳ぎ回るネオンテトラを見続けています、
いますと、空に浮かぶように小さくて、愛らしくて、
、こうしていつまで眺めていても見飽きないのです、ですが、
話かけていると話かけてくるので ....
取り忘れたのだろう
束ねられた
豊かであった髪を
解体しながら
(舞踏会は終わったわ)
ていねいに
抜き取ったつもりでも
女の指から
逃げおおせた
小さな
黒いそれが

おそら ....
グリルの中の
魚のように
何度も
何度も
裏返され
生焼けのまま 
今夜も
薄明かりの下を
彷徨う
行けど
行けど
見つからない
百目の案山子が
跳んで追いついてくる
ぬか ....
歯ぎしりしないよりは
するごまめでありたいと思う

井戸の底から出られなくても
空を見上げる蛙がいい

賢い猿になれずとも
見て聞いてものを言い

出ないより
出る杭でありたい
 ....
今、空の底にいます
屈折した光に包まれて
案外うまく歩けています
地図を読むことは
相変わらず苦手だけれど
磁石を温めて
風を読むことが出来れば
目的地にはいずれ
たどりつくかもしれま ....
美しい言葉を
うすぺらいと
思う人もいる
人の心や現実というものを
わかっちゃいないねと
笑う人もいる
そこへたどりつくまでの
流した涙を知らずに
美しい言葉を
幻想だと
突き返す ....
もうそろそろだと
祖母は言う
おかいこさんのからだが透けはじめると 
そのうち糸をはきだして
楕円のおうちで
別者に生まれ変わるのだと

その不思議な虫は
一日中
桑の葉を食べている ....
タップばかり押し続けた指先の感覚
あれは黄金のリングが消えた瞬間だった
真っ青な上空から一直線に扉が開き
どこまでも蒼い深海の気圧の中で裸の男女がひとつに戯れていた
岩のような半獣身の肉体 ....
秋風のなかに
ほんのわずかに残された
夏の粒子が
午過ぎには
この洗濯物を乾かすだろう

通夜、葬儀の放送が
朝のスピーカーから流れて
犬が遠吠えを繰り返す

香典の額を算段して
 ....
蝉は生き続ける
孵化を忘れた年月を

ルサンチマンさえ風化して去った
いくつもの夏を

トニオクレーゲルの日々を
隣のねえさんの優しげなまなざしを

不思議の森に生まれ
永らえた歳 ....
なにも通らない道を舗装している 新米を握る母の手は
燃え始めたかえでのように色づき
かぐわしい湯気を蹴散らしながら
踊ってみせる
熱いうちに握らないと
美味しくないのよと
まつわりつく子に言いながら

端をほんのわず ....
たまごの殻が壊れたのはおまえのせいだから
よわむしを捻り潰してしまえ
思い通りに手足が動かない/セアカゴケノクモ
!来るな/寄るな/喋るな/やかましいわ!
※引用・・啼かぬなら殺してしまえ ....
一粒の涙膿む川は遠く使者を迎え入れる墓穴が崩れた粉塵の頂

そのとき雨は赤土を滑らせ剥き出しの瘡蓋が捲れる

二粒の痛みが火柱を磔に叫ぶ愚か者よこの大地から去れと

舞う風を頼りに ....
大切な約束をしたことを
いいかげんなわたしは
いつのまにか
忘れてしまった
むきだしのアセチレンランプの猥雑さざめく夜市
腹を見せて死んだ金魚は
臭う間も与えられずに すばやく棄てられる
 ....
憎しみを忘れるな
献身的に仕えれば仕えるほど
鬼はわたしを罵り唾を吐きかけた
黙々と庭で草むしりをする人間どもは何故か笑顔で楽しそうだ
※尤も人間たちは舌を抜かれていた
不思議な光景に映 ....
食べたものがお腹に溜まってくると気持ちわるい
出そうか出すまいかと迷ってるのはボクと腹の虫
これは無理に捻り出せば後ろに残るし
といって出すのを止めればまた虫たちが布団の中で暴れだす ....
七色に輝く水しぶきを浴びて
キャッキャと走り回るあなたを
私だけのファインダーに
永遠に閉じ込めておきたくて
夢中でシャッターを押したのに
あなたのぶれた指先や
揺れるスカートのレースしか ....
 なあ
 おまえ歩くスピード遅くなったな

   そうかな

 そうさ

妻と散歩する夕暮れの利根川の土手は久しぶり

   ねえ
   誕生日プレゼント リクエストしてもいい?
 ....
青い鳥の夢を見ました
生まれて初めて見ました

こんなに大きな青い鳥は
見たことなんてありませんから
夢でたくさん写真を撮りました

青い鳥はあなたでした
夢だから根拠なんてありません ....
何年ぶりだろう
二人で食べる黒蜜のあんみつ

手術前のある日の病室

老舗の和菓子屋の前を通り
ふと気づいて買った
お土産のあんみつ

あんみつの中には
紅白の求肥や赤豌豆
漉し ....
HONEONNA (骨女)


わたしの肩甲骨を
あなたの冷たい指先が
抱き寄せると

わたしの胸骨は
哀しく軋んで
あなたの裏切りを覚った

わたしの鎖骨を
あなたの嘘が ....
地底を砕いた熱は氷を亀裂する
反転を繰り返した世界がまた溶けだしたのだ
閉じ込められた青は上空と消え去り
記憶の線影が飛来する
染み付いた色は褪せていた
わたしは羊水を吐き出し
薄 ....
闇の中で物も言葉も色ずくのを止めてしまって 
意味を なくしてしまいました 
ざあざあとふるのは あめですか ただごとではない音に
あらゆるものが ふるえていました

ごうごうごう 川 ....
矛は真理を貫き、楯は真理を守る
真理は沈黙にのみ宿り、文字は幻想をさまよう

我々は真実(言葉)を置いてはいけない

真実(言葉)が我々を書かせるのだ 。






 ....
辺境とは文明のセンターではないところ
ひじょうに身勝手な定義とおもう

一律の価値観でかたられるが
離島にもひとは生きている

あるいはかれらには
シンプルで必要なもの以外もたない自由が ....
その虫は
どこからともなく現れて
花に潜り込んで喰っている
払い落そうとしても
逃げもせず
しがみついて
貪り喰っているので
憎らしい
しかもとても醜い虫で
気持ちが悪い
その虫の ....
今日も同じ場所で立ち止まれば
聞こえて来る 母の明るい声

「あんたはヤクルトが大好きでね、
 お風呂上がりに必ず一本飲まないと寝てくれなかった。
 ある時買い置きがなくなっちゃった時があっ ....
草野大悟2さんの自由詩おすすめリスト(215)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
異邦人- 葉leaf自由詩314-11-22
美しく死ぬための助方- アラガイ ...自由詩7*14-11-21
泳ぐ_言葉たち- アラガイ ...自由詩7*14-11-21
Uピン- そらの珊 ...自由詩17*14-11-20
入り口- Lucy自由詩15*14-11-19
ごまめのはぎしり- Lucy自由詩17*14-11-17
この手の先にある空の果て- そらの珊 ...自由詩22*14-11-17
赤い月はノクターンを奏でる- そらの珊 ...自由詩17+*14-10-10
偏愛- そらの珊 ...自由詩2414-10-8
・ホーキング博士(タップ)画面に射精する- アラガイ ...自由詩4*14-10-8
まえぶれ- そらの珊 ...自由詩2314-10-4
26000日- 梅昆布茶自由詩10*14-10-3
なにも通らない道を舗装している- 北大路京 ...自由詩314-10-3
秋の抽斗- そらの珊 ...自由詩1814-9-28
ことばの虫- アラガイ ...自由詩7*14-9-26
囚地- アラガイ ...自由詩4*14-9-26
あかい花- そらの珊 ...自由詩2614-9-26
蓮池- アラガイ ...自由詩9*14-9-24
便秘- アラガイ ...自由詩9*14-9-24
夏のアルバム- 夏美かを ...自由詩41*14-9-23
のんきな散歩- ichirou自由詩11*14-9-13
- michi自由詩3*14-9-8
あんみつ- ……とあ ...自由詩34*14-9-8
百鬼繚乱_<_2_>- nonya自由詩25*14-9-3
0詩の言葉- アラガイ ...自由詩10*14-8-28
九死- るるりら自由詩12*14-8-28
詩の言葉- アラガイ ...自由詩19*14-8-27
離島- 梅昆布茶自由詩15*14-8-21
独裁者- Lucy自由詩17*14-8-21
ヤクルト- 夏美かを ...自由詩48*14-8-19

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