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母がぼくの肩に交じり
ぼくはぬるいお茶をこぼす
夢をも一度
ハ行に注ぎ入れて
湯気を吹き
そっとすする

ほら お食べ
銀のお椀に
盛り切れないほど いっぱいの
夢だよ
飲みきれ ....
この窓から
杉の梢の 老いた枝が何本も
風で揺れているのを見た
生きてるみたいだった いつも

枝の間を透かして
鈍く光る雲と 色あせた青空が
微塵になっていた
昨日がまた昨日みたいだ ....
時は忍び足で通りすぎる
それを知ったのは
先週の水曜日

ぼくは疲れて
回転する部屋の椅子に座った
それから
頬に手を当てて眠った

ひたひたと階段を下りる足音
屋根裏の空を
飛 ....
昼下がりの雨の中で
ザクロが割れる
唇に指を立てて
ぼくは泥を踏んで歩く
それから 傘を振る

とても暑かった(その部屋は)
死にゆくものも
生き行くものも
ひどく暑い
後ろの席で ....
特定秘密保護法が歩く
どかどか歩く
大股に足を上げて歩く
何かまたいだらひっかかった
よろめいて見下ろすと
人間だ
ミズゴケみたいに擦れてつぶれてる

 イ いい? これは、ひ・み・つ ....
由木名緒美さんのオイタルさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
母がぼくの肩に交じり- オイタル自由詩7+*16-9-21
この窓から- オイタル自由詩416-8-21
時は- オイタル自由詩515-12-29
ザクロのように- オイタル自由詩7*15-12-4
政治的に詩を書く3- オイタル自由詩2*13-12-14

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