時は
オイタル

時は忍び足で通りすぎる
それを知ったのは
先週の水曜日

ぼくは疲れて
回転する部屋の椅子に座った
それから
頬に手を当てて眠った

ひたひたと階段を下りる足音
屋根裏の空を
飛行機が快活に過ぎて行った

それは
冬なのに雨の降る
先週の水曜日のことだ


自由詩 時は Copyright オイタル 2015-12-29 23:38:40
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