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 左手にヘアアイロン、右手にスマホ。高校生の娘は朝の忙しい時にも、そんな習慣を欠かさない。前髪がそんなに重要なのか、ラインでどんな大切なメッセージがあるのか、聞きたいところだが、朝から言い合いたくない .... 自分という存在が、絶対的にひとりだと、気づいたのはおそらく子どもだった頃と思う。
なんでもない日の、なんでもない朝。赤いランドセルを背負い、竹で出来た定規をそのふたの隙間からのぞかせていた、小学校へ ....
ニューヨークタイムズの社説が、解釈改憲を行った安倍首相を最高裁で裁くように提言しています。

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もしも安倍首相があくま ....
そのコンビニは街外れにあった

面接に来たぼくに店長は履歴書を見ながら言った
ーう〜ん果たして君に務まるかな〜
ーまじすか?自分ははっきしいってコンビニもバイトしたことあるし スーパーだって居 ....
ある日私のもとにSRと名乗るものがやってきた
あなたにぴったしの職場をご案内にまいりました
男はそう言って名刺を差し出した
   SRとだけ書かれている
あんた誰?、怪訝に思った私は尋ねた
 ....
植え込みの中から突き出た足
薄汚れたジーンズと穴のあいたスニーカー
ホームレスが倒れてる
覗きこむとひげだらけの男が生きているのか死んでいるのか
眠ったように目を閉じている
額のあたりを蟻が ....
ほんにおおきに すまんかったね
お茶が入りましたけ どうぞここにすわらんね

建具の調整を終えたボクにオババは座布団を勧めた
どうぞ
差し出されたのは先程まで仏壇にお供えしていたおはぎである ....
20年前、駆け出しの商品開発担当だった頃。
自分が開発を担当したある商品の容器の印刷強度が弱く、
自社のスペックに適合しなかった。
試作の時には全く問題がなかったのが、量産品でうま
く行かない ....
彼女は広くて一面真白の部屋で暮らしていました。それは、慎ましやかで、とてもおだやかな生活で、彼女はその部屋での暮らしを大変気に入っていました。それに、なんといっても彼女には愛すべき同居人がい ....  
 
秋田に来てはや二年。気がつけば、すっかり美人慣れしてしまった私がいる。逆に言えば、美人慣れするには、二年も要するということである。これはたいへんな試練である。
美人を見ても動じない。読者 ....
 時計が深夜十二時を知らせると、ひいながたりが始まります。
     ◇
「姫さま、殿が見当たりませぬが、どちらへおいででしょうか」
 三人官女の年長者がお歯黒を三方(さんぽう)で隠しながら上段 ....
 むかし、ぼくが田舎で少年をやっていたころ、野性の動物が家の周りを彷徨いていた。畦を通れば、蛇が逃げ、イタチやムジナに出会うことも、珍しくはなかった。イノシシは畑の作物を喰い荒らしていた。雪の日には山 .... 電話はだいたい突然だけど休日をアクティブにだらだらしようと思っていたら突然モエモエからランチに呼び出されて駅前の定食屋で待ち合わせた。酢豚定食をたのみ、どうしたのと聞くとやっぱり好きな男のことで、やっ .... 昔、ちょうど今くらいの季節だったかな。

クラスに石川っていうのがいてね。嫌な奴でさ。
ちょっと小太りで、狡賢くて。
運動は苦手だったんけど、
人を馬鹿にして笑いをとるような奴だったんだ ....
ヤリマンの彼女から移されたクラミジアを抗生物質が死滅させた日の午後、十八のとき付き合っていた彼女が中絶した日の午後の寝顔を思い出した。

その彼女が二度目の妊娠をした時ぼくは二十だった。もう産婦人 ....
 暦の上では、冬至が過ぎたが、このところ、小春日和が続いていた。それが、一昨日あたりから天候が崩れ、今朝は霙交じりの雨だった。昼過ぎに雪に変わり、太一がパソコンの電源を落とす頃には、綿を千切ったような ....   線路のレールのうえを、落っこちないように両手でバランスを取りながら、歩いている。

 そのまま振り返って、「どう、上手いでしょ?」なんて誰かに言ってみたいが、あいにく私

 はひとりだ。私 ....
日曜の休日、遮断機は私の手をとって踊る。

黄色と黒の手を肩にかけようとするがスルス
ルと抜けてしまう。誰もが寝静まったころに
始まった踊りはいよいよ激しさを増していく。

心音の高まりは ....
由木名緒美さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト(48)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こらえれば海路の日和あり- そらの珊 ...散文(批評 ...815-9-4
夜更けの紙相撲・静かなお盆- そらの珊 ...散文(批評 ...10*15-8-18
NYタイムズが安倍首相を最高裁で裁くよう提言- 動坂昇散文(批評 ...214-7-6
_コンビニエンス- アンドリ ...散文(批評 ...214-6-21
_SR- アンドリ ...散文(批評 ...114-6-18
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よかおなご- アンドリ ...散文(批評 ...214-5-30
感謝しても感謝しきれない- ichirou散文(批評 ...11*14-4-3
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美人慣れ- 小川 葉散文(批評 ...1014-3-16
春の夜_ひいながたり- そらの珊 ...散文(批評 ...6+*14-3-3
掌編「悪夢」- イナエ散文(批評 ...8*14-2-28
よせて_あげて_はさまれて- 末下りょ ...散文(批評 ...4*14-2-26
春の源になれ。- 時子散文(批評 ...1*14-2-13
オフサイド_ビッチ- 末下りょ ...散文(批評 ...214-1-7
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