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夢 とか
朝日 とか
キラキラ とかの
ことばがわたしの
語彙から消えて
抱きあって とか
そら とか
帰れない とかの
ことばが増えた
セックス
という単語を
使える ....
死んだ君が極限にまで死に近づく事を語った春の夕暮れ
死を口にするのはこれで最後にしよう波打ち際のような憂愁
+
桜がこわい。きみはそう言った。春の夕暮れ。
汽 ....
かのん、は
「入院」がだいきらい
だから高熱で白目をむいて
こんなにも
「あつくてさむいよお」ってふるえているのに
「いきたくないの」って
ベッドから起き上がっておかあさんにしがみつく ....
ねえ、トモチャン、
と呼ばれ
お茶の濃ゆいところの途中で
ひょっ、と
あばらの隙間に指を
埋められた
もしかして
こういうところでしか
あたしは埋まらないのかもしれない
わか ....
さくらのはなびらが ちる
ちきゅうがしずかに くずれる
ふねがとおくへ きえる
ひかりがかいていへ しずむ。
うつくしい (上昇して)
うつくしい ....
まだ夜は明けない
カーテンも開けない
日曜日は明日のことが気になる
開放感はない
ちょっと気が重い
体調も気になる
だが休みには変わりないのだ
....
くたびれてしまったコップが
くたびれてしまった自分に
ごくごく水を流している
水道の蛇口が爆発するくらい
くたびれているのだ
ごくごく水を飲んでい ....
カーテンの向こうの
ついぞ見えたことのない
とおくを見るまなざしの
(がたーん)
ひとりの
(がたーん)
月影
この、流れていくみどりのうえの
ぶれていく指の
疾走 ....
そんな事はありません。全然義務じゃありません。
俺が惚れた女(友達の彼女)は、義務だと思っていたようです。
嫌々抱かれてたんだってさ。
へぇ( ´・ω・)ノ∩
どうでもいいです。そんな事。
....
サイコロを振った
吉とでた
月と河童
昭和に青春を送り
平成でこけた
死が怖くなった
たとえ河原乞食になろうとも
....
けれども
身じろぎもせず息をひそめて
眠ったふりをとおす
それがきみのためになればいいのだけど
夜が終わるのを待つあいだ
カーテンの裾からもれる淡いひかりに
痙攣するまぶたでこたえなが ....
雪が降る
ぼくの心の河に
丘の上の
立ち枯れた一本の木にも
雪は送電線のように
誰にも話しかけないで
綿帽子になっている
....
やわなきの、皮膚に張りついて。
あざやくを、知らないように。
ぼくらいは、見ない。感じる。
ことを、知らない、視線。
ぬまくるを、知らない。
(他は流れる)
ように流れるよ ....
知りすぎた人に
触れられるのが苦手です
違和感で
引きつる
わかるでしょう
わかってる
テリトリーは
侵害しないし
されたくもありません
知らない人がいいんです
知 ....
き
軽々しく
イズミヤで
千円のダウンを
買った
暗いのは闇でなく
僕の感応かなあ
建物
電線
いくら真剣なときめきを捕まえても
それが道すがらで
まあ
自信無いくらいで
....
したしたしたしたしたした
春菊と少女が
したしたしたしたしたした
街のネオンと少女が
したしたしたしたしたした
(北風のふく寒い日は
おでん
すき焼き ....
1
精液まみれの手をアスファルトの水たまりで
そそいでいる時に視える風景の優しさ
トリアゾラムの溶け込んだ血液が通った
指先がかじかんでいく、温かさ
恋人に貰ったポケットの煙草は
両手の ....
井上和香が呼びかけた
★電話の子機が
いっせいに蜂起して ベルをならした
銀河系宇宙に向け 井上和香が呼びかけた ....
なんとたまったことだろう
もっと豆にとっていたら
こんなにはならないだろう
これではほんとうの海の声も
海猫の鳴き声もきこえはしなかったはずだ
河津耳鼻咽喉科若先生に診てもらう
....
狂ってしまうと、あなたを
愛する草、風、鉄橋が散らばる中で
わたしは何もない
なにもない
なにもない
ためらいも勇気も
恥も
釣りをしている人がいて。
何もないことをくぐる ....
朝はヘッドフォンごしにクラクション
昼は靴音ごしに君のにおいです
電線はいっつもいっつも空にからまらないことを誇る
あまりにも分かり安すぎるから
絶対その痛みを認めたりしない
サイズがあ ....
それは昔々の話だ. 君の名前がまだあんな寒空の下の
墓に刻まれる前の. 僕はそれをガラスの箱の中に透かし
見る. 透かして見れば物語が金色に光って沈んでいる.
それを人は過去と呼ぶ. 僕 ....
明石海峡を渡る
猿
群れをなして
渦潮に巻かれ
浮き沈みしながら
潮に乗っている
危ない猿も何匹もいる
息絶え絶えだ
本土から四国へ ....
なんだか街が懐かしい
新宿歌舞伎町なんかいい
歩くだけでどきどきする
ヤクザな兄さんや
キャバクラ
ヘルス ソープ嬢
覗き 傷害 立ちんぼう
....
観葉植物の
光のなかで
ゆったり
籐椅子に
腰掛けて
読書でも
できたら
できれば
珈琲なんか
飲みながら
燦々 ....
Brilliantな彼女
動物園の豹のような 茶髪のおちゃめ
50?のバイクでこけた擦り傷
それでも彼女が笑えばみんなも笑う
彼女は職場のアイドルなのだ ....
死んだのび太が
すぐ夢に出てくる
恥ずかしいで
こんなこといーな
できるといーな
て、何だかなあ
早く寝ろよ
ドラえもん!
おい
のび太は侍であり
ひかえる ....
もうずっと長い間
止まったままの時計に向かって
話しかけてきたような気がする
まぶしい午後の光のなかで
ずっとずっと独りで
引き出しが外れて飛び出して
つぎつぎと重な ....
なんだろうねえ
きっとねえ
たおれるねえ
わたしは
うたがっても
どこまでも群青は
消えなかった
ひにくって
躊躇もしないで
にんげんのその肌の
かんしょく
....
(遠くで星のトランペットが聞こえている)
ここに至ってなぜと考えるのはあまりにも無意味だ
だからといって世間並みのセンチメンタルな風情でもない
焦がれたような焦げたような
言葉の反照でのど ....
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