なつくさを

くさかりしながら

じぶんのこころも

ちょっとかりこんで

さわさわと整える

刈ったぶぶんは

お日様に干して

お月様の光も吸わせて

冬に着るふと ....
あけらかんと

ゆみをいだいて

まひるのつきを

ねらいうつ

とどくどくろは

笑みをたやさず

かすれたくもに

キスしてる

リネンきろくの

ひるまのゆめ ....
かみ締めた歯のすきまから

したたり落ちた乱雑を

かぜに画鋲でとめてみる

くくられた羽根のくるしさか

トても窮屈そうではあるが

ふいに舞い降りた疾風に

掬いあげらる無 ....
つづかないこえ
いろのちがうくろ
よみおえたじてん
ゆびにおもいかんかく

いしきにのこるせっしょく
ささやきのないといき
つたわるはずのないつぶやき
ながれおちるあか

いしきに ....
よぞらをひとさじ すくってくちへ


したにとどいたそのあじは

 実に甘美でほろ苦く

獏なるほうへと私を誘う


ゆだねてしまへと

 迫にささやく

こえの主はいずこ ....
へっどふぉんの向こうで

  誰かがどれかを詠っているけど

       猫はそれを聞き分けることをせずに

    ただ意識の外を沿わせて和む


  いびきのように自然な感覚で ....
白紙に色をのせるよに

言葉をぺたぺた並べていくと

彩に戸惑いうかびあがるは

像を結ばぬ心の調べ

淡にまぶされきわに立つのは

濃さに瞑れたきおくの階

筆に馴染んだ絵の ....
とぷん

となにかが水に落ち込む音がした

水気といえば

今しがた通り過ぎた水溜りしかない

ふりむくとそこには水溜りがあるだけで

あおいみずたまり

にちゃけた泥にたまっ ....
雨。

蛙が
踊っている。

  如何様にか

踊っている。

何故だか
滑稽。

暫らく眺めていたのだけれど

だんすはげこげ ....


うたが



   らら  ら

うたが聞こえる



静寂のみが記された

らら ら

  白紙のページに埋もれた夜に

   ....
空をみあげながら どこからが宇宙なんだろうと くびをひねる

      はてしない

てのひらをみあげながら どこまでが自分なんだろうと ぼうようとする

      らちもない

 ....
砂糖を一匙 すくっていれる

かねのさかいを すべるかけらは

白くうがって ほのかにかたる



甘いでしょう?
あつくやけたいわのうえじりり

なつのそらいっぱいのせかいを 

  ふりかざしてしぇいくしてみる

からだちゅうにやつらとりこみ 

  かわもにたたきつけてやるんだ

     ....
あしたえること ここのえ 
くれない むこうぎしのゆめ
つつみこむ くらやみ 
きにくくられた かぜ 
ながめる ささやき
さわぎだした あしのうら 
なにげなく ゆらす わたし 
なに ....
雨の中

彼は一人

一人彼は雨の中

雨の粒の櫓の下で彼は

一人濡れている雨の粒の櫓の下で

そのゆれる髪も手も櫓のような雨の中で彼は

濡れた髪も足もゆれる雨の中でかすれ ....
山肌に
かすれて
張り付いた

涸れた
田んぼの
あぜ道を

白い
自転しゃで
駆けおりる

がしゃがしゃごしゃごしゃ
うたうじてんしゃ

目線の先はあかいとんぼさ

 ....
ごうれいをまつ鳥のむれ
いえじをいそぐくるまの列

あかにてんじたそらの端
ぽつんとひかるよくみる星

あせのにじんだ手のひらを
くれないいろのひかりに透かして

すこしだけ夕ぐれに ....
ぱちん

くうきがはじける

つたわるのは ち か ら

ぶぅん

なげきがくすぶる

だいしょうは す う じ


きりとられたなみだは

とてもきれいにかがやいていて ....
ささやきをのいずからひろって
ささやきであたまのなかをみたして

ちょっとしたふわふわかん
ちょっとしたゆらゆらかん

ささやきはのいずになって
ささやきはかがやきになって

ちょっ ....
おとのとどかぬさめたよる

はるかかなたにみかづきありて

こくうにうかぶわたしはなにか

きしみにくすんだあたりはやみよ

そらからにじむひかりはあわく

なみだのようにあめがふ ....
つきよにおぼれた

さくらをつつむ

よぞらににじんだ

はかないつぶは

あわにやかれて

うかんだこころの

さけめをなぞって

やんわりふくらみ

おおきくなって ....
鍵を拾った

それは確かきのうの鍵

みつけたおかげでおもいだした

なくしたおかげで見つけだした

見たくないから飲み込んだのに

みつけちゃいけない 捨てたはずの鍵

あふ ....
それは彼が歌う 葉色の吐息
さびしく踊る よる色の翅 

かえるの君をおいかけて 
銀盤の上を ゆらゆらゆれる

視界の端の夕焼けのような 

意識のはしの金の月のような

きらき ....
青く澄んだ空のてっぺん
ぐるりとめぐるひかりの輪
きらきらまわる浅い淵から
湧き集まってくるあわい雪
それはまるであぶれた幸せ
そらにひろがるこぼれた幸せ
ひらりひらりとまいながら
くる ....
ほしにうつらぬひとがたを
そっとかかえてかがみにひたそ

にじんでこぼれるほしがたを
なみだとまぜてゆめからぬぐを

ほしのかたちはいびつにまるく
ひとのかたちはうすれてくらい

 ....
かぜきり(115)
タイトル カテゴリ Point 日付
くさかり自由詩11*05/7/22 22:16
レム未遂昼の扇子自由詩5*05/7/19 22:03
野放図ワーズ未詩・独白0*05/7/17 8:56
なぞる自由詩3*05/7/16 22:06
惑する夜自由詩1*05/7/9 9:58
転寝とまとろんで自由詩0*05/7/3 15:36
葉描き自由詩2*05/7/1 15:22
そらみみ自由詩1*05/6/26 18:11
そんな感じの雨の日きたりて自由詩2*05/6/16 17:50
くらげ自由詩10*05/6/8 20:17
はざま探訪自由詩3*05/6/2 10:41
いっぱい自由詩1*05/5/26 11:19
川底に飛翔自由詩1*05/5/24 11:20
たとえるならこんなくうげき未詩・独白0*05/5/18 18:01
それはたぶん雨自由詩5*05/5/13 10:14
転々と自由詩2*05/5/9 20:47
ゆうぐれのすきま自由詩1*05/5/5 18:49
テぃーヴぃー自由詩2*05/5/4 9:19
らんだむわーく自由詩2*05/5/2 22:31
がらすのとう自由詩3*05/4/25 21:53
雨粒落下音自由詩4*05/4/15 18:43
かちり自由詩2*05/4/7 21:52
割れた空の色自由詩2*05/4/2 15:05
はっこうたい自由詩4*05/3/29 21:57
つなぐ自由詩15*05/3/18 21:51

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