濡れて笑い 傘が泣いて
   雨は雨であることを けして・・・

  し・・・ん、と みみもとでささやかれて

  体温に和されて伝う雫の
    くすぐったさを

  気持ち悪いとお ....
てんつ
くてん
・・・
・・・
またた
き つ
まづき  
・・・
たびたび
ともる

とどかなかった
こえたちが
ふりつもるわななきにてんず

すって
はいて
また ....
さみしや




  を
えずに

ただ

うわずりうわずり

さえずり
さえずり

みしぴしと


くう はく を

かむを つづけて

やを

 ....
そこにいるのはきみだけ
ほかにだれもいやしない

どんなに
往還しようとも

登場者は
きみだけ

すぱいらるにすすむだけ
けだるくぎこぎこいうだけ

そのぶらんこの王様は
 ....
振り返り
振り返りて

揺れまどう
振り子は
東から西へ 
と 
羊を追いて
ほをすすめてとおし

積もったほこりは あかるさゆえに宙を舞い
はにこすれてかぜは てんてんと夜 ....
休み時間
三階より
校庭を望と見降ろす

皆が遊んでいる
影を追い
影を踏まんと鬼ごっこ

踏まれてなるかの合唱に
声を違えるものありて
自が影をこっそりと
他が影に重ねて隠し
 ....
そしてそのままに
戯れる鴉天狗の群れを
見上げて夜空にためらい
ためいきをあなたにとどかぬようまるくまるく

焦点は足踏みをして
きざまぬように待っている
かがみに映された糸繰り人形の
 ....
わたしは鉢植えです
今日も家主殿から水をいただいております
しっとりふわふわにおいたつ土が
わたしの中で何かを待っています

わたしは鉢植えです
今日も家主殿は私を陽のあたるばしょへと移し ....
なめればにがく
すかせばしろい
ふれてつめたく
おちてしみいり
にじんでくろく
つめたくきえる
とぼけたいろは
ふくまぬほうに
まぢったやみを
かいすいいろで
ごまかしたてて
ぐ ....
からからからからからから
まわるまわる
からからからから
まわーる

あのー
疲れたからとまりたいんですけどー

風、止めてくれません?
いなくなった

切り取る
切り取る

いなくなってはいなくなって
切り取る
切り取るきりとる

だがしかしそれはではだからこそされば

いるのだ

切り取る
切り取る切り取 ....
目薬を    。  さしていた

泣きたいの?

とたずねられて、、、

なぜかういんどみるっ

右手の中にあった 薬は  はるかかなた  冗談のようにきらりひかってから

きえた ....
ものくろの
ばくが
ひとり
つきのね


はんでいる

口吻は
たゆまず

うごいている

わたしはそれを
みつめながら

しゃざいの ことば

くちにする
 ....
はばたき

今日もきこえたんだ
きのう
コンビニからでたときも
ちょっと
だけ
きこえたし
おととい
電車に乗る前に
そらを見上げたときにも
すこし
だけ

常にはきこえ ....
卒業の日
通学鞄が
真っ黒になった

Tomorrow is another day.

鞄を開くと
この一文があって


あの日の風は

いまだに忘れられない
さぼてんがいっぴき
今日も室外機の上で
びやぁぁぁぁぁんって
音に同調しながら
ふるえてる

ええ天気やのになぁ
やっぱあれかな
砂礫の放つ熱気とちがって
ひとの放つ熱気は
きみに ....
鈍く輝く影を見ながら

鈍く輝く影を見ながら

私と影は

互いに五指を張り合わせ

ゆったりと

文字を綴る

keep

文字を綴る

out

その境に綴られ ....
朝の茫洋

手にそぉっといきをふきかける

そのまま中指の先から

手のひらのしわ

手首のつけねの辺りまで


息のゆきばをうねうねさせる

うねうね

うすいてのひら ....
    あ 
あ 

     そうなのかな そうなのかな

いま なにかがきれた感じ

  いま くるくる ぜんまいが まわるように
 
 からだのなかを いしき ....
彼はつながる
無数のかげを
今日もなにげに
ながめるだろう

いつかに沈んだ 船の名も
隣に立った 友の名も
懐かしさのみを携えて
渡したまへと伝えてくれる

彼につながる
無数 ....
「風鈴泥棒」
「後天的盲点」
「金魚玉で蹴球」
「スライム時計」
「りさいくるらう゛」
「誰にきかせるでもなくうたう詩」

「惑星の生る機」
「疾走する海栗」
「逃げ出す三味線」
 ....
はろー
はろー

今日は何度かなー

はろー
はろー

OK

平熱だね

はろはろー

あしたもいっしょだといいね

はろーっ
はろーっ

はろーーーーっ

 ....


 声を潜めて

 雨と歌う

  からからわれた

 囁き声は

      ひくく
 
        ひくく 

 こぼれおちてく

 すきまだらけの

 ....
冷たい瓶のそのふちに
 そっとくちびるくちづけて
  自分のうちのうららかなそらを
   小さなままに
    吹き入れる
 


 ぉ
  ぉ
   ぉ
    ぉ
    ....
あおさににごったすいそうひとつ
なかでひそひそゆらぐのは
ひとのすがたのかたのしろ
こきのとだえぬすいちゅうで
みずをのんではあわをはく

あおさにみちたすいそうは
しだいにあわでおおわ ....
どーなっつを

左手に二つ
右手にひとつ
わしゃわしゃくってるきみに

たべすぎじゃね?

っていったら

なんでー?
穴開いてるしー。
だいじょぶっしょ。

っていうから ....
ふかく
ふかく

おのれをすいて
やいの
やいの


おのれをすいて

おのがぬくみを


はらはらと
はきだし
くぅとなるくらい

はきだし



わが ....
ながいあいだからっぽの
まどぎわの
たなの
うえの
すみっこに
おいてある
きんぎょばちの


なかで

おどっている
きみの

すがたを
 すがたを
すがたを

 ....
ゆうがたにつきすすむ ような リズムの環を掴んで 君らはながれ

                はしにつつまれたこどうを
         
          にぎやかなはおとで
ほうじ ....
でっかいハーンバーガみたいな名前のそいつは

  遡ることを僕らにはさせずに今モなおつづいていて

とどまることをやさしくみまもりながらも

  波の狭間のよう ....
かぜきり(115)
タイトル カテゴリ Point 日付
雨列行進[group]自由詩0*05/11/26 16:00
ぴこん(点燈)自由詩1*05/11/25 16:00
とれーしんぐぺーぱー[group]自由詩0*05/11/20 12:12
そらいろのブランコ[group]自由詩1+*05/11/17 19:08
じゅうに[group]自由詩2*05/11/16 20:08
影踏み[group]自由詩0*05/11/12 11:08
そしてそのままに/[group]自由詩1*05/11/11 12:58
はちうえ[group]自由詩0*05/11/9 18:42
なみだ色の涙[group]自由詩6*05/11/6 10:24
風車る[group]自由詩2*05/10/30 8:54
偽の刃自由詩0*05/10/21 21:56
遠投する薬のはなし自由詩0*05/10/15 13:44
つきのねのあじ自由詩2*05/10/12 15:57
ふわりの自由詩2*05/10/6 17:10
卒業鞄自由詩0*05/10/3 20:28
さぼってます自由詩4*05/9/23 17:47
表皮。自由詩4*05/9/18 16:04
うねうねしてみる自由詩1*05/9/18 15:40
みずきりあそび自由詩1*05/9/15 22:15
ささやかに自由詩2*05/9/11 16:19
「言葉とことばの阿弥陀くじ」自由詩1*05/9/9 21:20
どしー。自由詩1*05/9/7 13:32
浸水自由詩6*05/8/29 11:35
空びん自由詩0*05/8/22 10:23
えこーすふぃあ自由詩1*05/8/19 12:14
どーなつ自由詩5*05/8/12 16:10
しんこきゅう自由詩5*05/8/8 16:10
なつにあふれる感触自由詩8*05/8/4 10:39
はねうた。自由詩1*05/8/1 13:48
その広さは僕らの時間自由詩4*05/7/26 8:54

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 
0.1sec.