霹靂つづく
ひび割れのうつくし
触れず手になぞるのは悦楽ゆえ
木霊達いつぞなく墨色にてすすり泣きエコーす

すまないの言葉にも拍子を乗せて
治せばよろしの流し目にこころころげ
頷きは講釈 ....
それがいつもの常である
変わらぬ桜がそれにある
雨の飽和した合間にそれとある
傘を大きく膨らませてそれを聴き
まつろわぬのはいずれかとそれととい
ぬかるむ根元にてそれを待ち
濡れた手でそっ ....
家系図を背負い友人チャートを小脇に抱えその他知人隣人フローをポケットに押し込みカンニング用に隠しておいた必携人情化学反応辞典を取り出して赤線を引きながら人影に挨拶をしたら足元に犬がいて
ワン
とな ....
実に
いい 天気

ああ

そんなに心配しなくても
      飛びゆくのでしょう

あのエビフライも


ふらいふらい
    いいふらいです

実に美味しそうだ

 ....
天文の漂う踊り場にて
 夜風に占う明日の天機
  
 孤島を踏んだ小鳥のように
   無恥の鏡を握り携え
    彼方の涼へと方位を定め
     遷ろい霊えと無慈悲に祈る

翳にあっ ....
ッガんばれよっ


いきなり降って湧いた声は

   聴きなれていたはずの声
   思い出すことを拒否している声

でもでも

  ぁありがとうっーーっ

降ってきた ....
私はくろーばー
そう
くろーばー

大抵は参枚羽根で
空をほんとに綺麗にとぶの

偶に四枚羽根で
綺麗な空にほんとをとばすの

私はくろーばー
そう
くろーばー

目は青い ....
互い違いの所謂握手
握り損ねてわきわきと
沈める電気を掠め喰らいて
からてを合わせてヒシと
閉じ込む

蒐集手挟みわらわらと
雷どもの閃きを
白磁の闇にて放り出す
容れ物は耐えてぐず ....
一秒が365日をおかず
目まぐるしいのは鴉の鳴き声
気がつけば夜は瞬きの間
陽を煽ぐのはクシャミのスキップ
私が案山子になったのは
時を越えるためであったか
復号鍵の無い暗号を
みっちみっちと組み立てて
万請負頭脳埋め戻しランドにて
案山子をひとり
植えている
過去は更新され
現在は蓄積されてゆき
記憶に残るのは

ただあなただけの笑い声
ただわたしだけの溜息

薬缶はストープの上で
いつまでもかちかちとnaっている
ストーブの灯は足されな ....
そこから手を出してごらん といわれるのです

中に枕を入れるのが日課でした

試しに足をだしたことはあります、触れたのは空のようでした

入れ違いになったのは

私の笑顔をいつも保 ....
ほんをよむ
うたをよむ
ほしをよむ
かぜをよむ
さきをよむ
ふみをよむ
がくをよむ
ありをよむ
いしをよむ
あいをよむ
ときをよむ
しおをよむ
たくさんよむ
なんでもよむ
 ....
電話鳴動中

着信音

警報

電子郵便


継続中
保留音楽鳴動中

履歴有
既無電源
試切電源
既無筈伝言

継続中
保留音楽点滅中


迷動中
線をひく 

すっと
一文字に線をひく

わかたれたソラとソラのあいだは

ここからみて

あちらをみとめ
こちらをみとめ

すっと一条の線にて

確かめられる

星の ....
こぼれずに
あふれずに

ひらいたならば

うみをそこにみて
そらがといになり

ぬぐえずに
すくえずに

つむったならば

ほしをそこにみて
そらがついになる

つい ....
真夜中
雪に埋もれた
冷蔵庫の中には
月がひとつ
ぼんやりと
輝いていた
見えぬが故に
彩り溢れ
語れぬが故に
言葉繁り
聞こえぬが故に
音色輝く

何れが引き潮か
何れが満ち潮か

何時の時にも
円は丸く
影をうつすは
鏡なりや
震えの奥底から湧き上がる泡沫をとても羨んでいます/

月夜の波間にて、 浅い息継ぎを繰り返しながら仄かに輝く海を泳いでいます
何時も誰かの手を握っていないと浮かんではいられなくなってからというも ....
ひととちがうとなじってみてはくるりとまわってぽーずをぴたり
ひととおなじとぐちってみてはするりとかわしてすまいるにかり
そういうあんたはどこにいるのとたずねてかえせばちんもくとろり

わたしは ....
落とし穴を掘りました
何時か私が落ちたものと
何故だかとてもよく似ています
誰かをここへ突き落としたいのですが
それは酷く思われそうだし落とされる人もカワイソウだし
ここは私を突き落とすべき ....
雪のしずむ日
頭上に積もる雪の重みを持ち手に感じ

傘をそっとゆすり
積雪をそろそろと振り払う

重みから放たれて
散華してゆく雪精が
ちらり、とときおりわたしをとおりゆく

そん ....
てのひらにおちて

身体の熱さに驚き
 わが身の冷たさに慄き

てのひらにおちて

持たざる声を放ち
 届かぬ悲鳴と別ち

てのひらにおちて
 
  半ば沁に凍み入り
半ば海 ....
私+僕+俺+あちし+自分+拙者+我+I+Je=
大まかなあいどるでないおのれ

それは河じゃないんだっ
といって
橋を渡らせない陽同作戦
握った手と手を
さとらせない鍵のない扉の
意識 ....
ぺろり

と平らげてそいつはいった
私は////になるんだ。
そのためには必要なことなんだ。
なんだか辛そうだった

次の日
とても嫌そうな顔をしながら むしゃむしゃと食べていてる
 ....
おや、傷だらけですね
とりあえず絆創膏を貼っておきましょう

え?
ちゃんとした治療をしてくださいって?
なにをおっしゃる。
ちゃんと繕ってあるじゃないですか。
ご自分でなさったんですか ....
思い出を・・・夜に捕らえられていませんか。
星が・・・二重を湛えていませんか。

奏でるものが両手をかかげ 柳眉を開いて見つめています

痛みは傷みですか・・・。
むしろ笑顔を侮ってはいま ....
光を灯すために
闇を撒き
         ただ、己の手をかざすはせずに
         悲しみをくずして笑うは廃墟よりもろく
闇を撒くために
光を灯し
         旋律、よもやう ....
必死に押す
相手の目を見ながら
必死に押す

動け
変われ
スイッチ。
スイッチ。

必死に押している
相手の目を見ながら
必死に、押している。

どう?
どう?
どう? ....
ぱたむ


頭の中で
効果音をつけながら
目前で閉じた電車のドアをみつめる

なめらかに閉じた金属の扉はわたしがいっぽ後ろに下がると
そのままよこすべりしていった

くらり

 ....
かぜきり(115)
タイトル カテゴリ Point 日付
天気雨の狐よ自由詩2*06/4/16 20:19
雨のちそれ自由詩1*06/4/11 13:49
なきごと自由詩2*06/4/1 23:49
ふらい自由詩1*06/3/29 14:21
口ずさむのは鳥の鳴き声自由詩1*06/3/27 18:03
少し大きめの河の土手にて吹き抜ける風に抗いながら自由詩1*06/2/24 18:07
しろつめくさをそらいろに[group]自由詩1*06/2/18 13:54
白磁の闇は形代を好む[group]自由詩1*06/2/13 21:05
持久時速[group]自由詩1*06/2/8 22:21
穴掘りのデモンストレーション自由詩2*06/2/2 20:47
ストーヴリーヴズ自由詩1*06/1/24 20:06
カンガルーポケット[group]自由詩006/1/22 14:05
よむ自由詩2*06/1/21 23:15
りんぐりんぐ自由詩1*06/1/18 23:01
一条の自由詩2*06/1/18 18:38
しずく自由詩3*06/1/16 14:05
ひゃっこいおつきさん自由詩0*06/1/11 13:31
指先で円をえがく自由詩3*06/1/6 23:11
息継ぎの音階[group]自由詩3*06/1/5 11:34
つきよつきよ自由詩1*05/12/31 9:59
そっとつきおとす[group]自由詩3*05/12/26 23:31
積雪、傘の上方にて自由詩2*05/12/18 21:03
雪触自由詩1*05/12/13 17:10
A. N. Other自由詩0*05/12/10 15:29
蝕す[group]自由詩2*05/12/8 16:19
フランケン[group]自由詩005/12/7 21:15
消音器[group]自由詩005/12/5 18:51
泡に燈したあかりのいろは[group]自由詩2*05/12/2 22:01
りもこん[group]自由詩2*05/11/30 22:17
列なる者自由詩1*05/11/29 18:38

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 
0.1sec.