最近なんだか疲れるなと思ったら

光を食べましょう

悲しい霧や
苦しい雨に降られて
体に染み込んでゆくようなら

光を食べましょう


私は君に食べさせてあげたい
手 ....
僕は体の真ん中に
時限爆弾を持っている
これお母さんも知らないんだ

いつか時間がきてしまうと
僕の胸が張り裂けて死ぬ
胸が張り裂けるような思い
とかいうけど
僕のは物理的なものな ....
夢を見た

君は泣いている
微笑みながら
右目ばかりから
2秒おきにトポトポと
それが君の鎖骨に溶けて
僕の手が解けて
遠浅な海を行く

朝が来た

日曜の朝は雨 枕に涙
背 ....
君の言う「さよなら」は
少し前向きな意味でありますように

君の言う「おいしい」は
目一杯の笑顔でありますように

君の言う「ごめんね」は
少し不器用でありますように

君の言う ....
満天の星空を見て
思い出す
澄んだ思い出
済んだ思い出

風が髪に纏わり付いて
香りを運ぶと春
長い睫毛が絹の肌にかかり
スカートを脱ぐと夏
手と手がゆったり合わさり
頬を赤らめる ....
わたしはよくつまづいてしまうから
玄関にある靴は
どれもこれもつま先がはげていたりする
つま先のはげた靴
可愛い靴なのに残念

そのくせして
きっちゃんを待っている時は
つま先 ....
見知らぬ男に
いつかに刺された右脇腹
抜糸の痕と汗の匂い
蜃気楼を初めて見た夏
君がこの世に降り立った夏
今世紀最大の奇跡

真白で生まれた君
僕と同じ 驚愕した
右脇腹に抜 ....
夢かもしれない
春の夜に輝く
何万光年彼方の光も

夢かもしれない
目の前にある
海を染める夕日も

夢かもしれない
あの子に恋い焦がれて
舞い上がりそうな気持ちも

時た ....
お蕎麦を食べながら
昔の話をしよう

学生時代
君のタイプを盗み聞きして
私に当てはまることがないと
ひどくがっかりしたんだよ

もっと可愛くなれるように
お姉ちゃんに化粧してもらっ ....
枕に染みる涙は虹色
白いドレスがお似合いさ
そこに咲く赤い花
世界で一番の花

たまに食べたくなる首
一口試してみたいのさ

すれ違う時の
鼻にツンとくる香りは気に入 ....
私の中に生まれた
この変な気持ちを溶かした
私の水を飲め

薄紫色の
少し甘い水は
一度飲めば
麻薬のようで

きっと君は染まるでしょう
きっと私も染めるでしょう

不確か ....
白い箱の中に眠る君は
桜の化身

雨に濡れて
君がひらひら
落ちてゆく

白い箱の下には
僕がいて
僕もひらひら
落ちてゆく

あらゆるところ
あらゆるときで
君は ....
ほらほら
よく見て よく聞いて
あそこの彼女のピンヒール
こちらの紳士も酔っぱらい
みんなみんな
踊り狂ってる

口も回りまくって
瞬きしまくる
ミラーボールの月の下
 ....
君の髪が香る
桃色の香りがする

君の色は移ろいやすく
シャッターも捕らえられない
閃光 虹色を散らす君
僕の白いシャツはおかげさまで

君の声は
どんな音よりも心地よく ....
言葉とか
愛とか
そんな形のないものは
やっぱり不確かです

ゆらゆら揺れて
3秒後には
ドロンと忘れている

でも気持ちは
やっぱり伝わってほしいもので
すり抜けてゆくと
心 ....


僕の青

君は
どこをとっても
なにをたべても
いなくなっても

君は僕の青なんだ

僕の涙を分けよう
僕の青だもの
僕の血を分けよう
僕の青だもの
僕の印 ....
冷たい風が吹く交差点で
心も凍ってしまわないように
少し頭を垂れている私を
なにも言わないで
抱きしめてほしい

あなたの髪から香る
シャンプーの香りは
とても優しい
 ....
悪い夢ばかり見る
いつも笑えることとか
いつも美味しいと思うこととか
すこし亡くなってしまうくらいの

風が強く吹いている気がして
精一杯手をこすっても
どんどん冷たくなっていく ....
夜な夜な隣の家から
変な呪文と甘ったるい匂い

お化け屋敷に住むのは
お婆ちゃんに化けた女の子

大鍋に入れるのは
吸血鬼の冷蔵庫から盗んだ
ラズベリージュースと
人魚と取り ....
壊れてしまった南京錠と
僕は向き合っていました
狭い煉瓦造りのアトリエで

それは遠くにあったもので
時が近づけました

掌には
トンカチとドライバと

これはこれは大 ....
白いタイルに
赤いハイヒール
君はそれを眺めて
気持ち悪いね、と笑う

靄に伸びる拳銃を
差し出されて
殺してしまった花を
覚えている人はいない

君は僕を睨んだ
嘔吐した  ....
アンナちゃん

アンナちゃんは
朝は真っ白です
頬だけりんご飴で
とっても美味しそうです

アンナちゃんは
時々桃色になります
初摘みの桃です
すれ違う香りに
顔がほころびます
 ....
流れる水の音を聞いたり
冬の朝の空を見たりするのは
どうしてでしょう

私たちが常々変わることを
私たちは知っているから
かもしれないね

世界でたった1人のために
たった1 ....
朝の光を見る高台に
虹色の涙を流す
羽が生えても
君みたいに
うまく飛べないみたいだ

君が教えてくれた
おまじないを唱えて
靴のつま先をトントン
星が流れ落ちる

人の ....
いつの間にか
胸の辺りの歯車が
狂ってしまって
ドキドキが止まらないです

大きくなった歯車は
大きな鼓動を生んで
私の身体を固くする

顔も赤くなって
恥ずかしくて
ま ....
冬の小窓から
零れる ピアノの音

ファの音は寂しくて
シ♭の音はすれ違う

声を出すのはこんなに簡単なのに
気持ちを伝えるのは難しい

触れ合えば
なにか変われる
 ....
僕さ
左心房がなくて
血が流れなくて
目からダダ漏れなんだ

涙が出るほど
不完全な君は素敵さ
笑う姿より
泣いてる姿が好きだ

赤い涙を絵に描いたのは
流れる涙を飲み干 ....
私 今まで こんなにも
誰かを想って
苦しかったり 嬉しかったり
したことあったかしら

美味しいご飯を食べられて
嬉しくなるのはわかっているけれど
恋はどうにもわかりません
 ....
ここは本当に悲しい海だ
と皆は言います
また
ここは本当に素敵な海だ
と言う人もいます

地平線はずうっと向こうにあって
太陽を避けるものは何もなくて
朝焼け、夕焼けの景色は天 ....
僕らはみんな
夜を歩く

昼よりもっと夜を歩く

昼は明るすぎて
みんな無くなってしまう
夜 月明かりがちょうど良い
みんなもよく見える
君の顔はよく見えない
でもそれはそれで良い ....
瑞海(210)
タイトル カテゴリ Point 日付
光を食べる自由詩2*15/7/21 21:36
ぼくのばくだん自由詩8*15/7/14 21:16
遠浅の夢自由詩2*15/7/11 0:02
無題自由詩5*15/6/10 23:22
水性サンドイッチ自由詩3*15/6/7 18:53
新しい靴自由詩5*15/6/3 21:34
林檎自由詩5*15/5/20 21:27
ある春の日の推測自由詩4*15/5/2 19:54
こそばゆい自由詩7*15/4/22 22:51
君の味自由詩5*15/4/14 20:55
私の水を飲め自由詩3*15/4/5 20:32
桜の身自由詩3*15/4/2 1:32
踊ってない夜自由詩1*15/3/18 21:23
色は匂へど自由詩2*15/3/17 20:19
私なりに自由詩2*15/3/13 0:39
自由詩3*15/3/10 21:05
抱きしめてほしい自由詩2*15/2/17 22:24
悪い夢自由詩2*15/2/16 23:56
セイント自由詩5*15/2/13 22:50
三角自由詩3*15/2/11 23:17
自由詩3*15/2/10 21:17
アンナちゃん自由詩2*15/2/8 22:10
たった自由詩4*15/2/7 20:50
キラキラ自由詩4*15/2/3 22:18
はぐるま自由詩5*15/2/1 23:49
連弾自由詩5*15/1/31 23:30
欠陥自由詩7*15/1/26 21:15
恋よ来い!!!自由詩3*15/1/25 21:19
墓場の海自由詩10*15/1/24 23:32
手のひらをお月様に自由詩4*15/1/23 0:16

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