優しさの筈が傷に沁みて
痛みを生むことがあるのだと
初めて知りました
それでもあなたには感謝しかないのですが
逆に自責の念が頭をもたげました
おそらく傷を作って放置していたのは
私自身だか ....
鬱々と
うつらうつらと
やり過ごす時間(とき)

酔っ払って
ふらりふらりと
帰った夜は遠くなり

孤独を求めた結果が
これだ

重い頭に響く
かつての仲間の笑い声

鈍っ ....
今日も生息した
生きて息した
それだけ

役立たずで
怠け者で
どうにもならない私

でも確かに
生息してた

そのことで保たれる
平穏もある

生きて息する

生き ....
散らかった部屋
ばらばらの思考
見失われた意義

叫び出したいような
しかし叫ぶ言葉もなく
かろうじてため息が
弱々しい声になった

私はここにいるよ
忘れないで
視線が集まる
私の指先に
振り上げて
降ろす瞬間
緊張のピーク

合った
響いた
広がった

ピアノと
声と
思いが

みんなで
キラキラ
輝いたね
今のところ
許されて生きている

愛されて生きているとも
言うのかもしれない

幸せ者なんだろうと思う

でも
幸せだなあと心から思うには
私は歪みすぎていて

それはまったく ....
夢の中遠ざかる君追わぬ僕 終わっていたんだ 僕の中でも 静寂の中唐突にドアのチャイム
途端に息を殺す私
いないことになりたくて

配達人さんごめんなさい
留守だと思えば許せるでしょう
許して

私いるけど
ほら眠りこけて気づかないの
だ ....
怠惰の中に微かな決意
このままでは終わらないと

ではいつ
いつ立ち上がるのか
回り始めるのか

思考を止めた機械の歯車は
待っている
最初のごくわずかな回転の
きっかけの合図を
 ....
水を飲み
眠り起き

それでも
縮んでいく
薄れていく


忘れられて
さよならも言わず
消えてしまえたら
楽だな
人に会いたいと思わなくなってしまった
先生は病気のせいだと言うけれど
いや昔から私はそうだったじゃないか
そのことにやっと気づいた
ただそれだけのことじゃないかなんて
たくさんの人とつながっ ....
気づいたら独りだった

あふれる思いは溶けあって
言葉なんていらなかったはずの僕らが
いつの間にか言葉を失っていた
思いは何処へ

澄ました顔でルージュをひく
君はきっとまだ気づいてい ....
ずっと思っていた
もし私に子ができたら
母のようにはしない

夢と希望を押しつけて
思い通りにならないと
はっきりと落胆の色を浮かべ
幼子にいつも顔色を窺わせるような
そしてあっけらか ....
別れも言わず
長く引きこもってしまったのに

この話題なら私だと
連絡くれたのね

疑問にスパンと答えてくれるのが
気持ちがいいのだと
いつか褒めてくれた
答えだけじゃなくて
関連 ....
テレビで紹介されてた
プロポーズ成功率100%のパワースポット
自然と話題は数年前のあの瞬間へ

ねえ
あのとき私が断ってたらどうしたの

そりゃ断られたらしゃーないわな
ええーっ諦め ....
私がどれほどのものでもないと認めることから、始めなければならない。それはとても恐ろしく重く苦しい作業ではあるのだが。

お気に入りのおもちゃだから容易に捨てられないだけで、おもちゃの方では案外、私 ....
眠られずまるでわたくし自身とはぐれてしまつたやうな真夜中 ヒヤリとする
時々止まる
夫の寝息
ざわざわ わあわあ きゃあきゃあ
大好きだったはずの空間がふいに
息苦しくなって逃げ出した

私が閉めた扉の向こうから漏れ聞こえる
いつもと変わらないざわめき
きゃあ… わあ… ざわ…
 ....
おかあさんがドアを閉める
やさしくそっと閉める
すやすや寝る僕起こさぬように
みてたんだけどね薄目を開けて

おとうさんがドアを開ける
かえったよってささやき開ける
えがおで僕を覗き込ん ....
活動的で積極的で
いつも元気いっぱい
そんな美咲ちゃんが
病んじゃったらしい

怠け者で呑気で
いつもだーらだら
そんな私なら
ほら健在だよ

治療するんだって
薬飲むんだって
 ....
春の妖精の悪戯で
声をなくしたウグイスは
春を唄えなくて
どうしただろう

きっと風は彼にも
春を知らせてやっただろう
その喜びを唄えなくて
ウグイスは苦しんだのか
ただ春の風を全身 ....
安らかなあなたの寝息が
時を刻む

私がどんなに怠惰に負けても
何も言わずに支えてくれる
何も変わらず笑わせてくれる
ただとなりにいてくれる

眠れないと打ち明けても
頭が痛いと嘆い ....
朝陽が届かないんだ
僕の部屋

重い身体をひきずって
眩しい世界で君と会う
光の中では笑えていたろ
君の前ではちゃんと

星も見えないんだ
僕の部屋

この部屋で僕は
いつか消 ....
見知らぬ男たちに追われる夢
叫んでも叫んでも届かない夢
歯が何本もぼろぼろ抜ける夢
昔の友が今を共にしている夢
夢だと気づいて目が覚める夢
覚めても覚めてもまだ夢な夢
夢にうんざりして起床 ....
ひとりじゃないから
かなたからきこえる
りんとしたうたごえ
あしたのなかまたち
れつをなしてまつよ

新しい扉を開けて
今!
頭が拒否する
この世界で「幸せ」などについて
考えることを

身体が拒否する
この世界に「希望」などを探しに
出掛けていくことを

拒否とは何だ
何に対する拒否だ

頭はそうか
 ....
何だか急にハッピーになっちゃって
はらはらドキドキそわそわバクバク
今朝までの鬱鬱が
まるっきり嘘になっちゃったみたいな
ホントわけわかんなくなっちゃったから
とりあえずリセットしなくちゃね ....
溺れそうになりながら
笑ってた
ずっと
必死で息を継ぎながら
手を振ってみせたりした

でも
ある日ふと思いついて
沈んでみた底は
静かで温かだったよ

下から見たそっちは
き ....
立ち止まってしまった
どうしたの
大丈夫?
掛けてくれた声にも
答えられなかった

次の一歩の踏み出し方を
忘れてしまった
先に行っとくよ
そう言った君に追い付くときの
笑い方もわ ....
森川美咲(115)
タイトル カテゴリ Point 日付
傷つけない冷たさ自由詩2*14/6/8 2:51
隠遁自由詩6*14/6/6 3:06
いきていきしていきいきいきて自由詩5*14/6/5 2:35
はぁ…自由詩5*14/5/22 12:18
合唱自由詩0*14/5/20 11:35
愛す・許す自由詩3*14/5/18 6:47
悲しいけれど短歌1*14/5/17 4:08
留守の番自由詩6*14/5/17 3:57
再起まで自由詩5*14/5/16 5:05
霧消の渇望自由詩0*14/5/15 3:18
眩しくて自由詩4*14/5/13 4:22
孤独自由詩3*14/5/11 21:44
母の日に自由詩9*14/5/11 17:35
ひきこもりへの質問自由詩4+*14/5/10 3:08
プロポーズ自由詩4*14/5/6 2:03
手を離す自由詩4*14/5/5 4:04
さまよう短歌2*14/5/4 4:19
いびきのあいだで川柳5*14/5/4 4:05
外へ自由詩1*14/5/4 3:51
おやすみ おかえり おはよう自由詩1*14/5/3 2:57
自由詩2*14/5/2 2:49
めぐる自由詩1*14/5/2 2:27
いつもとなりに自由詩3*14/4/27 2:07
きえる自由詩1*14/4/24 22:37
悪夢自由詩4*14/3/25 22:07
ひかりあれ自由詩3*14/3/13 21:37
闘い自由詩2*14/3/6 11:25
強制終了自由詩1*14/3/6 0:06
そこにいて自由詩1*14/3/5 22:30
トマル自由詩1*14/3/1 19:44

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