大嫌いだった
あの子
だって
私を無視したから

大嫌いだった
あの子
だって
私を嗤ったから

大嫌い
大嫌い
いつしかあの子で
頭がいっぱいだった

なぜそんなにあの ....
もうふりかえらない
凛々しい後ろ姿を
ずっと見送った

君はきっと
知らない
僕がこんなに
思っていること

でも それでいいんだ
だから いいんだ

君の前途に輝く
広く大 ....
だーれも知らない
あるところに
幸せな国があった

幸せな国には王も法律もなく
人々はみんな
何でも話し合って暮らしていた

みんなが平等に幸せになれるには
どの道を選べばよいか
 ....
だーれも知らない
あるところに
みんなとっても仲のいい
素晴らしい村があった

ある日のこと
村に旅人がやってきた
いろんな世界を見てきた旅人は
村人たちの知らないことを
いっぱい教 ....
ソフレって言葉を
初めて知ったの

セフレじゃないよ
配偶者や恋人ではないけど
添い寝するフレンドだって

誰もが温もりを求めている

私たちも
セックスレスだというよりも
ソフ ....
ともに闘う仲間が欲しいから
辛そうな顔を見せてはいけない
煩雑な苦労を知られてはいけない
そうして隠すの
やめてください
本質がわからないことには
誰も手を出さない
当たり前です
わざ ....
長き夜夢とはぐれし独り身の思ふ彼方に誰の寝るらむ

長き夜の闇埋める雨降りしきる木々の葉耐えて庭も眠らじ

長き夜待つは静かな夢なれどなぜ鳴り止まぬ不安の鼓動
闇の中耳を澄ます
雨の音の向こうに
何か聞こえた気がして

屋根を打つ雨粒
木の葉から落ちる雨だれ
水路を流れる雨水
それらのシンフォニーの向こうで

一瞬
歌声のような
笑い声 ....
心の上澄みだけをそっと掬って
重ならないよう並べてみる
何とか言葉のかたちをとっていて
美しいようにも見えるそれは
見知らぬ仲間のもとに届いて
時折共感や発見をもたらしている
らしい

 ....
やるやる詐欺にならないように
やるというのをやめたのさ
本当は
やると言ったならやればいいんだ
分かってるけどね

そうしていたら最近どうも
むりむり詐欺になっている
俺にはむりだよー ....
わあわあと脈略のない会話の後すとんと眠る君羨まし

悪夢でも構やしないと待ちわびる瞼を閉じてじっと堪えつつ

からからに渇いたのどを潤しに台所立つ顔青白く

そのままに今朝を迎える覚悟なく ....
言いたいけれど
言えないことが
愛想笑いの隙間から
こぼれ落ちてしまう

正義か悪か
それだけでは
答えを出せないことが
この世界には
多すぎる

言いたいことはつまり
あなた ....
友よ
あの日に熱く語り合った
夢は叶ったか

「そうだなあ」
少し眩しそうな顔で
人生を振り返る友よ
教えてくれ
今度はどこに向かって
歩いているのか

「まだまださ」
少しは ....
わかっていたの
頼らないことも
傷つけることだと
ごめんなさい

だからずっと
いつか言おう
いつか言おうって
思ってたよ

でももっと確かに
わかっていたの
私の啜り泣きがあ ....
何だ結局嘘っぱちじゃねえか

十年前もお前言ったよな
「俺たちうまくやれると思うぜ」
俺は結構不安だったんだ

不安は見事に的中した
いつものように別れたが
お前の顔がどうも歪んで見え ....
だーれも知らない
あるところに
いつも大真面目なんだが
ちょっと空気が読めなくて
頑固でお節介で口うるさくて
嫌われ者の爺さんがいた

村人たちは集まっては
ひそひそと爺さんのことを噂 ....
傷つけまいと
気を遣うのに
言葉にすると
尖ってしまう

どうか
この心のままを
そのままの
あたたかさで
伝える術はないだろうか

僕の不自然な笑顔が
君の表情を見て
凍り ....
恋人になっていたかもしれない男と
冗談を言う夢を見た
醒めたあともまだ楽しいような
生々しい夢だった

恋人になっていたかもしれない男と
大喧嘩する夢を見た
醒めたあともまだ腹が立つよう ....
愛することと
支配することは
ちがうよ

認め
受け入れ
ともに歩むのでなけりゃ
愛じゃない

お前たちのためだ
お前たちには無理だろうから
俺が何とかしてやるから

あなた ....
わたしはロウソク
あなたが灯して
燃えてとろけた
一本のロウソク

いつも炎を消さぬまま
立ち去るあなた
戻ってくるまで
燃えていろ と

ユックリ…チイサク…
アナタガモドッテ ....
かつて恋した人に会える
年に一度の特別な日
もう二度と
ふれあうことはなくても
恋しい恋しい人

許されない恋だったから
別れはすぐに訪れた
終わらないままに
引き裂かれた恋だった
 ....
「あいつは野心家、我々の敵だ、気を付けろ」と語る人
「気を付けろ」というのに
その人の目には諦めの色が
なみなみと湛えられている

同じものを見て私は
「不器用な愛」ではないかと思う
ま ....
出る杭は打たれる
っていうじゃない
あれって
打たれちゃうから
出ちゃダメよって
ことじゃないんだよ

出すぎちゃったら
誰かがちゃあんと
打ってくれるから
それまでは安心して
 ....
許せ ただ一途に夢見た道を進んだ幼き我よ
笑え 自ら選んだ世界に敗北したか弱き我を
眠れ もはや立ち直る気配もない我が心よ

陽が昇ろうと
風が吹こうと
暗く静かな
隠れ家にて

光 ....
流れ星今夜一つの夢が消え愛した酒に酔えなくなった 何を待つ眠れぬ夏の夜の部屋エアコン喘ぎスマホは光る いつでも今を精一杯
いつも元気いっぱい
バイタリティに溢れ
色んなところに顔出して
目立って笑って
つながってくの大好き

という嘘を
ずっとついてきたんだ

いつでも今が精一杯
 ....
ありがとうが言えた日
ほっとして少し
目の奥が熱くなった

出会った頃を二人
思い出して語った

始まりのスピードはやっぱり
少し違ったけど

今は同じ温もりと安心が
この小さな ....
弱音吐いて
同情買って
荷物放って
飛び出した

こっそりと
君の街へと
内緒の旅に

心は迷いながらも
まっすぐに君のもとへ

すべて隠して
微笑んだ私に
綺麗になったね ....
青白い光の中
あふれているのは
誰かの幸せなつぶやき

そこに置かれているものは
ただ置かれているもので
歩みよって撫でても
噛みついてきたりしない
置物の猫のようなつぶやき

私 ....
森川美咲(115)
タイトル カテゴリ Point 日付
だいきらい自由詩1+14/10/31 2:25
さよなら自由詩414/10/22 19:52
幸せな国の王様(だーれも知らないシリーズ3)自由詩014/10/3 3:13
ある日旅人がやってきた(だーれも知らないシリーズ2)自由詩1*14/10/1 4:27
ソフレ自由詩2*14/9/29 3:47
To...自由詩1*14/9/29 3:39
長き夜 三首短歌1*14/9/26 4:54
雨の向こうで自由詩4*14/9/25 2:40
素人詩人の孤独自由詩5*14/9/23 3:47
やるやる詐欺自由詩4*14/9/21 10:42
夜明けに 五首短歌3*14/9/21 5:51
正義と悪と自由詩4*14/9/21 5:13
夢は叶ったか自由詩1*14/9/20 2:43
反射自由詩2*14/9/18 21:32
お前と俺自由詩3*14/9/18 15:33
平和のつくりかた(だーれも知らないシリーズ1)自由詩5*14/9/18 4:09
いつもの光景自由詩1*14/9/17 2:21
恋人になっていたかもしれない男自由詩3*14/9/16 4:49
いらない自由詩6*14/9/11 3:00
ロウソク自由詩3*14/8/4 6:38
恋人自由詩2*14/8/3 5:31
繰り返す歴史の中で自由詩2*14/8/2 4:33
出る杭は自由詩3*14/7/28 19:59
我よ自由詩3*14/7/20 4:59
流れ星短歌2*14/7/20 4:46
何をか待つ短歌1*14/7/17 3:34
嘘、いっぱい自由詩4*14/7/17 3:26
小さな部屋で自由詩3*14/7/13 2:43
逃避行自由詩2*14/7/3 23:26
猫と神自由詩2*14/7/2 21:54

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