悪・業焼入れコウベ八つ裂く


火傷する左腕の空想力


ビンの中 火炎石の妖気
昇る左階段に緊急の影


陽だまりに己の影濃い


お互いの影の実体 絶滅者
文明の進化の速度が加速度を
          増しに増したりビルに吹く風


しののめの空の色調見守って
          この一日の安寧を祈る


明け方の昏き部屋にて灯るのは
 ....
破壊の後はまっ白ですジミヘン


東からの陽射しの赤子の肌のごとく


冷気揺れ朝を煮詰めて読書する
「希望」は光の爆発のようだな


歌垣に天皇いたなど知らぬこと


校庭に花一匁で夕日飲む


文芸し睦まじい眼鏡と静かな書
鬼 この冬日を綺麗に撃つ


常世で鍋つつく我あり


戦闘の間隙を縫う冬日


鈴の音 部屋の端の方
曇天の雲突き抜けて昇る体
          雲海の国は常光の風


そろそろと歩く街並み寂しさの
          つのる昏さに雲の降り来る


空昏い時の収穫夕刻は
      ....
思う存分の冬に願かける


冷気 霊気を含み常緑樹


ラプラタの夏に立つ我が半身


私のカケラがラプラタ川に石投げる
雅楽面 妖気の事務所に雨


ブードゥー神 モキュモキュと力瘤


一ページ 義務やら使命 書物読め
四畳半で前衛舞踏を舞ってみる


畳の縁に爪立てて逆立ち


白塗りの腕 天井にめり込む
影踏み遊びには君の認証


この遊び歴史的人物巻き込んで


やはり一人遊びの死のサーカス


煎じつめればブログあり


権威のお墨付き 惰性脂肪症候群


特別扱いさ ....
事務所に鬼 妖光漏れたケイ光


冬の始まりを神らにそっと伝え


仄かな陽光 肌を静かに焼く


かまきりを陽だまりに見て冬


鬼の面 事務肩にあって闇


あらゆる ....
天地天空 我一人 戦士歩む


19C的全人知性 営為獲得ノ事


寝屋 温かく女薫る


冷気通う書物閉じる


冬らしき 真紅のボールが転がる
高層ビルが雨に煙っている


裸体で綴る晩秋物語


馬小屋暖かく会話 いななく


ニーチェよ 灼熱地獄で読ませてもらう


広大なフロンティアがミゾオチの座にあるだろう
 ....
館の主は遍歴の夢送る


音楽存在 時空の制圧


コントロールされた狂気こそ発狂


静かなクレパス眠る街角


冷えた朝に理性は発火
霊の痕跡 宿り雨 昏


傘さされ咽ぶ霊界 雨止まず


揺れる胸 大きく息する乳の雨


今  女性性を飲み込むところ
雨に憧れ昏く眠る日


深まる雨の行きどころ


暗い場所 白光の衣 濡れ
見ろよ美しい男根が空と交合する


引き戸がガラガラと開かれて夜明け


小鳥らのさえずりは太陽を回る掟


肉欲に囚われ 雨しゃぶる
混雑する古本屋で まただ 同じ本と出合う


銀杏の落ちゆく道で泣きぬれる


祈りに白光する御身の体


板戸の闇はねのけて白光


きつねババアの占いがメールで届く
歯ブラシのバキッと折れて朝


空 なめつくして晴れとなる


朝一つ無間地獄に経あげる
午後に等しくゆるむ体と魂


丘に登って旗立てて


やわらかな季節を楽しんでいる
髭曼荼羅 数の多さや仏・菩薩


光を街に投げてみる


灯火寂しく静かに夜の淵


自由な討議 木片のペニスの林立


ガンジーを囲む自由の闘士らは


白衣の戦士が記 ....
ガード下のひっそり佇む昭和の人


70年代冷戦の仄かな緊張と死


黄泉へ下った冷戦を揺り起こすな
骨箱の折り鶴 代償100万羽


骨壺の中で踊るの骨尖る


世の中ゆるせない事もある


昏い軍機 地に陽光の蝶舞う


予定調和するメロディーに乗り決する
歩行する足と足の間に光は群れて


喉仏に蝶を飼う人


コツコツ ブーツの足音 世界が美しい


海いつとなく揺れ 波のはしる


詩歌集見ると舌舐めずりのロクロッ首

 ....
10日、前日の余波がある。軽く流す感じで12句ほど書く。
一週間の実験も終わる。10月10日の作品。

墓標 闘争の現場あの世は激しく


墓石に糞蠅ギラギラと密集


灰を壺に貯め ....
8日、一日中作句モード、朝から断続的に10句ほど書いた。
西東三鬼、ぱらぱら読み、エリッククラプトンのブルース少々。


人類の夢がしまわれている島


風のそよぎ続けているお話

 ....
7日夜、9句出来る。成果もあまり期待しないで始めてことなので嬉しかった。


風が懐かしい歌歌っている


深夜 細る月を待っての進軍


蛍光下に投げ出された本


風に郷愁 ....
情報隔離週間と銘うち、読書、音楽鑑賞を控えた。

{引用=脳髄のインプットを減らし、自身の脳がどれだけアウトプットするかを

試してみたかった。書物は西東三鬼の句集をパラパラ捲る程度。

 ....
雨 降り始めの音 聞き洩らさず


寝室で眠っている犀を起こさぬように


音楽がそう聴こえたら大人だろ
アハウ(608)
タイトル カテゴリ Point 日付
悪・業俳句409/11/8 18:03
左階段 昇ル俳句209/11/8 16:00
しののめに安寧を祈る短歌209/11/7 6:47
ジミヘン俳句309/11/6 8:14
遥かな声俳句209/11/4 16:45
常世の冬俳句5*09/11/4 7:57
空 寒い短歌209/11/2 15:44
ラプラタ川の散歩俳句2*09/11/2 8:38
一ページの義務俳句309/11/1 10:29
夢日記俳句3*09/11/1 3:48
我がままお嬢ピン俳句6*09/10/30 17:19
蛍光下の鬼俳句209/10/30 11:53
冬の始まりに俳句109/10/30 8:36
ファラオネコの軍隊俳句409/10/28 16:04
時空制圧俳句209/10/27 10:24
雨 宿り俳句209/10/26 15:30
アメフラシ俳句109/10/26 9:44
雨を見ろよ俳句2*09/10/25 8:33
夢報告俳句1*09/10/24 16:00
朝に勝て!俳句309/10/23 8:04
やわらかな季節俳句109/10/22 16:41
黎明の奇襲俳句109/10/21 5:47
挽かれてゆく昭和俳句209/10/19 16:19
午後10時の自然体俳句309/10/18 21:23
雑詠6句俳句609/10/16 9:59
情報隔離週間Ⅳ俳句2+09/10/15 16:05
情報隔離週間Ⅲ俳句309/10/13 8:27
情報隔離週間Ⅱ俳句309/10/12 15:47
情報隔離週間俳句5*09/10/11 9:15
雨の部屋で俳句609/10/2 9:25

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