ばしゃあ ばしゃ ばしゃあ

そのシャッターはまるで、曇天の最中行われた花火の爆音に警鐘を鳴らす、鳥のわななきの様であった。さしずめ私を刺すフラッシュは、小鳥が花火を怯え、何者かかと照らす行為に等 ....
じー と
じー まるで じーっ
外をみているかのように佇むオレは
じー と じっとしている
まだまだ むげん えいえん その他 かみしめる
あ ぁあー ここはどこか
なんてきかれたら そり ....
どこかへ 笑われながら消えたきみ
駅の濁流に疲弊しても
兼六園の水鏡で耳を洗っても
みんなに追われて逃げ惑っても
晴天を仰げば まだ醒めない
秋風にささくれを刺激されながら
自我の花びらを ....
窓の隙間から漂う 優しいそよ風に
愛しさの幻霊を流させて
だけれども 楽しさを装って鉄壁のあの人
マリには 一ミリも届かせられずに
温もりを抜いて、
楽しさ偽って、
フフッと笑った 微かな ....
せんべいをかじって
もぐもぐする音すら部屋を飛び交う
無表情の自室 不意に笑う
それでも憧れの消防士になどなれぬ

思い思いの表情を投げて
あの子に届くよう祈る
羽を生やして 何処へいっ ....
老練さを思わせる道がある
枯葉や 桜の花びらや
皆が道に捨てていく 空き缶や言葉に出来ない音が
この見事な景観の礎となっていると思うと
一歩一歩を踏みしめる度に
新たな歴史を刻んでいる気分 ....
しんと暗い 川沿いを
頭クラクラしながら
倒れ込むように 草むらへ尻を沈めている
束の間の優しさを感じながら
溜息を投げたり
石を放り投げたりしつつ

ブレザーを脱ぎ捨てて
ネクタイを ....
おしくらまんじゅうのような場所に
ひっそり建てられたラーメン屋。
誰も 寄り付きそうもない 汚い看板に
なぜか故郷を感じさせられた。

何匹ゴキブリが這っているのか
とんと見当もつかぬ。
 ....
ここは天国、英語でheaven。
実は名前なんてないらしいし
これが僕の見ているおかしな夢だって
言われても べつにおかしくない。

絵に書いたような クリーム色の雲の上を
これまた絵に書 ....
大丈夫 ミラーボールは
いつもまわっている
無号電話のような 呟きにちょっと
突っ伏して泣いている だけ なんだよ

誰も 知らないだろうけど
あの子は おっぱい 割と小さめだし
目をつ ....
飛び立った優しさが
稲の純朴を運んで
新しい命を与えるだろう
黒く染まった鼻の中に
はるばるやってきた光沢を
感じるのはなんでだろうな

あなたは
マネーゲームからは置き去りの
爪の ....
ぼけた雲がニヤニヤしながら見下ろしている
2~3時間の命しかないロウソクが
辛うじて火柱を存命させているような
静かな私たち
線香花火の真ん中で
大海を泳いでいる

誰も助言なんかしちゃ ....
僅かなロウソクのような蛍かな 寝っころがってばらまけて
害虫に食べられて
とびでたら小さな背中
道でふまれた

ふわふわ浮かんで
どこへゆくのわたげ
命をそまつにしないで
戦わなくていい
きれいな手のまま大好きな ....
夏祭りの余韻で惚けた空 雲が
ゆっくり流れ来る
おねんねしだす家々
空気を読む涼風は熱を除かず
手花火静か 照らされし君の頬を
にきびを
ちょっとみ

2車両ほどしかない田舎電鉄の呼吸 ....
ギィ 流されるままに間違った舟
白い半紙を行く
長い髪に 長い髪が絡まる
黒い魚がぷかぷか浮かぶ

白色の部屋 隅に果物とか花 窓の外に桜
なまっ白いカーテンの隙間から
はみ出すどす黒い ....
口笛が足りなくなって
いつもの森へ 懐かしを浴びに行く
二度と来ないって
吐き捨てた唾は 乾ききって久しい

丸っこい姿が愛おしい
ウソ 小さな鳴き声で 哀しさの片鱗を語る
裏っかわも
 ....
桜並木から運ばれた花びらや砂利が
しみったれた街道を明るく染め上げる
肌寒そうにぶらり スーツが歩く
俺は生きたい そう
空腹が告げている 日中
微かに陽の当たる 路地を抜けていく

「 ....
崩れかけの看板も
煤け切った駅も 皆罪深きもの
何とも形容し難いそれぞれが しかしながら
一つの輪郭を描き 走馬灯の如く流れ消える 車中
僕は消えてゆく

温かな望みを咥え 1本のタバコ
 ....
君と出会ったのは 8月の夕暮れ そして 朝
いつも同じスタイルで 語り合っていた
靴擦れの一番酷い時のような年齢で
雨水を蓄え切ったような表情で
肉まんの一番元気な時のようなほっぺを
大事に ....
僕はまだまだ確信には触れちゃいないけど、ただひとつ言えることはここがジャングルだってこと。
茜色の…だとか、夕日が焼き付いて…だとかの、凡庸なワードが目新しい脳みそで、何かを表現したかった。

 ....
ここは寒すぎて
コトコト煮込んだシチュー恋しく
焦りながらの帰宅道は
普通の少年のようだった

たった2℃熱いコーヒーも欲しがり
サンタクロースのような
土っぽい自販機は ガシャ と
 ....
中途半端な道 ここは
吊革の音すら響く 人跡未踏の車中

一角うって
はらって うって 伸ばして その
掠れ具合までに 閉じ込めた
狂気の手紙が今は己の
たったひとつの シャボン玉

 ....
肉食獣でも
羽虫でも 沢山の
生きる為のエネルギーを
捕食でやっと満たしてる 僕らは
人らしく 生存欲求だけじゃ
もう満足出来なさそう

とぼ とぼ 揺れる
帰宅の行進にwktkする ....
シャボン玉風に吹かれてぴゅう
と またどこかへゆくの
ちゅう も知らずに 赤いマントの頬
胸が痛くなって 枯木のやけにささる
後ろ足で蹴られた衝撃は
あなたも忘れてないのかしら
ねえ いっ ....
夜中にスナック菓子をあさる
AVサイトを獣顔でサーフィンする
髪の毛だらけの部屋を前日に急いで掃除機する
私が怪人1面相だ。

溜まった鬱憤を道端に吐き出す
コンビニのゴミ箱に私物をこっそ ....

なにも 喋らぬ
君は ぶたの貯金箱
静かな 部屋で さかさまに
なりそうな 透明なココは
命の繋がりを
遮断してた
ぼくは
ぼくの大切な
いろいろなひとたちの
ちょっと ふわっ ....
左手で結晶を生成して
砂嵐の街道を逝く
つきみだんごをつまむ
命が喜ぶ 見上げる
やけに深い夜のとばりの中でも
ゆらめく電線は見える
苦労して作ったレゴブロックの城は
果たして誰かの呼び ....
僕は
 何も出ない器を 逆さにして捨てる。
 埃だらけの手紙を、もう捨ててしまう。
 ライターもチャッカマンも、使えないけれど。

月灯りを見る。想う。

 …最初の火の粉が
 …細い ....
ここに一筋の海があるとして
だけど、そこに何かある訳じゃない
言葉に出来ないような貝殻や
名状しがたい砂浜のアートが
何故だか僕の纏まらない思考を
一瞬忘れさせてくれるだけだ。

例えば ....
ふじりゅう(89)
タイトル カテゴリ Point 日付
胸中・謝罪会見!自由詩219/7/2 1:55
白い目(リメイク)自由詩219/6/27 17:26
ひまわりになったよ自由詩119/6/11 15:50
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パジャマの残り自由詩019/6/5 14:24
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或るラーメン屋自由詩119/5/17 11:03
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手花火や照らす横顔初化粧自由詩219/4/28 4:02
君の名前はまぼろしになった自由詩119/4/24 14:36
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