眠れない日が何日か続いて、僕の、痛みの塔、が視界の右端に、反対側には眠気。今朝、僕の体がひとりで勝手に歩いていって、切符売り場をちらりと見ることもせず、学校とは反対行きのバスに乗ってしまった。仕方な .... 「しー、静かに」
 僕が部屋に入るとたろやんはまだ小説を書いていた。僕がご飯と言うとたろやんはそう言って、いま佳境なんだと呟いた。昨日も一昨日もたろやんはそう言ってご飯を食べなかった。食べないと死ぬ ....
2019年夜月28日(期末)
私は薬を飲まずに待っていた。昨日、隣のダクトでは、城井さんが、私のギターの最終工程に入っていて、もうあとは鳴らしてみるだけだよ、と言ってたので私は嬉しかった。
朝、シ ....
2017年冷月17日(土)
薬を飲んで待っていた。僕は仕事が全然捗っていなかった。ベッドから起き上がり、パジャマの裾を引きずって、椅子に座る。パソコンのディスプレイの向こうでは、青白く電子墨の雨が降 ....
その眼で、その眼で歪な
赤い円を描くのです

咲かなくていい、咲かなくていい

ベランダのプランターに言い聞かせ

私は伝記工場へ向かいます
5バイトほどの容量です
けれど

 ....
気球に乗ってきたデジタル・ドラッグを早めの朝食にして、
あなたは、小魚は、食べないの、
とウサギが言う、とても、とても、低い声で、
私は、低血圧、腕の細かい毛を、ぷちぷち抜く度に、
心の軸がぶ ....
白い。何にも覚えてない。現実、現実、現実、赤くない、高くない、温かくない、現実。感、も無い。すごく寒い思いもしたいのにまるで私は生きてないみたいなんだね。まるで明日も私は生きていないみたいなんだね。ま ....
虹の上
iPadの上に出来た虹の上
あなたは進化する/できない

warning :
you were not there
in the next world war I saw
 ....
こう寒うては命もなんだか寂しいようだよ
命ってね、炎のようだけど本当は違うんだ
光ってるけど温度はないんだ、見れば
哀しくて君は首を吊りたくなるよ

今日なんかはね、まだあったかいだろ
そ ....
シルエットが浮かぶので、太陽を白に調整、出来ない、これは朝方、夕方なの?…デッキ
チェアは日本語であることを検証するために、英語を勉強しました22歳の昨日、だから
何? イームズさんはアメリカ人で ....
(-0)

一日 の終わりを 4つに 刻み
私が 無感覚の なかに 解きはなった夜
                  は
      ?  朝を迎えることはなく
     るの  そ
 ....
薄い薄い薄い薄い
透明な、点滴のパックを
銀色に遡っていくもの、の
私は(あなた

手放して、
空気の中へ、

あなたは視界の果てで
輝きを受ける、
あなたはあなたの星空の中
一 ....
引き出しの奥のカメラに氷河期の白い記憶を閉じ込めたまま


唯一の命を抱えプラズマのウサギと共に言葉を泳ぐ


空っぽな夜にはひとに知られずに空へ静かな青を吐露する


(永劫)が送 ....
死にそうな色したアイスだけ食べる人も虹みたいに揺れている


食べ物で模型を作る生きている理由の無さを罪に問えない


強さとは不安、切なさ、優しさの全ての傷を負うことだから


果 ....
夢の成分が星ひとかけらに相当するとしても
幸せな豊穣には私はもう生きていないかも知れない
と私は手の沈む先の海に密告しなくてはならない
ただ生きているってことは私が海であることだから
まだしも ....
『コカ・コーラ。』
音楽を聴きながら。動きたくない。動かずに向こうから来てくれる、手紙や郵便物や、AmazonからのCDやペーパーバックは、疲れた心をベッドから引きはがしてくれる。加速度を届けてくれ ....
φ
私は、ヘッドホンを通して、
電力会社とつながっている。
地磁気みたいなの感じるのよ。
私とあなた。私とあなたと太陽のあいだに。
私はヘッドホンを通して、
ニック・ドレイクとつながってる ....

この孤独な心は
天使を求めている。
沈静された心には
何もかもが痛い。

死ぬときも今日みたいに痛いんだろうか?


何も付け足すものがなく
このまま死んでもいい

切る ....
*1
インターネットで
あなたの名前を検索したら
多くの死者が出た
あなたのように
全ての遠くに自信を持って酔えないよ
耳があるもの無いもの
血管のある脳漿
俺のせいでひどい目にあった ....
感情は、体外に増設可能。なぜ、あなたは飛ぶ記憶を持っているのかな? なぜ私は深海の花の記憶なんて持っているのだろう。体重が六五キロでも四五キロでも私は私で、だとしたら私はどこまで小さくなれるのだろう。 .... あなたは見えない涙を流して泣く。未来がないのだ、と。すべてのドアは閉じられてしまった。窓を開けても、きっと見えるのは、ここよりももっと暗いところだ。音楽は盗まれてしまった。私はもう何も感じない。何も感 .... ぼくたちはインクの川をまたいで指を切る

彼女たちは木にぶら下がっている
裸で
ぼくたちは空を見上げている
お互いの青い
髪の毛を手にぶら下げている
暗闇がぼくたちの間をよぎっている
 ....
緑色が敷きつめられている温かい屍斑が浮かぶ
とてもつるつるしたみち

枯れ木をぎしぎし云わせてあの人がやってくる
猫は、縁側でZの字になって燃えている

これは、そういう季節
私は、空洞 ....
When the world is mine...

火曜日は街の背中の見える丘でアルマゲドンをひとり待つ予定


タンポポを折った帰りは電柱を倒すべきという義務の問題


相対性理論 ....

カモメが鳴いている下を空が飛んでいた。水、用意していきます。貴方の前で涙が涸れるといけないから。塩水、用意していきます。天気予報は大体見ないの。消しゴムを転がして一応は予測するけれど、傘も、長靴 ....
寂しくて
部屋のにおいさえも嗅げない
煙草が
冬の匂いと混ざり合って
僕は
どんなに遠くを
迷うだろう

少年だったころ
僕は少年宇宙飛行士でした
その後
記憶を消されたのだけど ....
band-aid is food

カタツムリを捕まえて、それを頭の中で飼った。
すごく天国に行きたかったので、夜通し起きていた。
そうして視力を鍛えた。
カタツムリを飼ったのは、彼らが強い ....
虹を浴びていると存在がくるくるまわる。自傷。叡智。笑い。堪えきれなくなる。きみどりいろの空。大きな大きな卵に温められた空色のことり。
コップ一杯の涙を電気会社に支払う。何度も何度も、√の形に区切られ ....
ぎりぎりと
脳を直角に収める
線画された血痕が
私の空っぽな下腹部を
ちくりちくりと
舐めずる

半円形の
ねじに
押さえ込まれた
私の
U・F・O

足跡が
導火線を
 ....
たいてい たいてい たいてい
町中で眠る
夕涼み会が いたるところで
渡るところに 銀河のお家
積み木現場に サカナにみせた……

ねえ ねえ 探しに行こうよ銀河のお家
夜になると分子が ....
由比良 倖(158)
タイトル カテゴリ Point 日付
一度食べかけて、また吐く散文(批評 ...116/12/18 9:52
一度脱いで、またはく散文(批評 ...116/12/17 8:43
レモンジュース・ダイアリー(2)散文(批評 ...116/12/15 1:41
レモンジュース・ダイアリー(1)散文(批評 ...116/12/13 17:55
来世自由詩416/12/12 5:09
とらっく8自由詩216/12/7 18:09
白い自由詩4*16/11/29 17:42
虹の意図自由詩216/11/28 5:01
自由詩316/11/27 16:39
untitled(white)自由詩1*16/11/26 21:07
惑乱(-0)自由詩216/11/26 21:05
病室(レターパック)自由詩7*16/10/26 8:57
氷の記憶短歌616/7/18 1:27
空の時計と短歌7*16/6/30 19:57
ネアンデルタール人は誰何を強制しなかった自由詩6*14/8/18 17:58
炎症/etc, etc...散文(批評 ...2*14/1/27 10:07
Φ編自由詩2*13/10/11 2:59
L.A.B.編自由詩1*13/10/11 2:58
パンスペルミア抄自由詩3*13/10/11 2:55
ディメンション自由詩212/11/18 20:34
無音変奏曲自由詩3*12/11/18 20:32
彼女たち自由詩6*12/11/17 20:18
グリーン、あさ自由詩212/11/17 20:17
世界が私のものだったころ短歌8*12/11/15 21:19
部屋のなかは遠くて明るい自由詩2*12/11/15 2:59
ノンレム自由詩412/11/14 21:19
エスケイプ自由詩3*12/11/14 2:07
自由詩312/11/13 1:00
快感自由詩012/8/13 7:18
xel6t(作品)自由詩012/8/12 4:25

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