夜明けまえ 午前五時の街の空は 僕を女にさせる
精液を吸いつくすのだ
その滑らかな静けさに
まるで 見たこともない両性具を着けた生き物として
この世には自分一人しか生きる権利は ....
病人の鼻糞をほじる姿がいやだ 。
憐れみの目減りで見られる涎掛けも いやだ 。
むかしどこかで母の悪口を言ってたら、隣に座っていた水商売風な中年の女性に「わたしは介護で母の面倒をみてる ....
知らない街。見たことのない風景。求めるもの。人は何を探しに旅をするのでしょうか。
手真似為ています。
刺激的な一日 。
うしろを振り返れば 文字を失い おやおや 自慰なんかしても ....
みんな
みんな帰ってゆくよ
いいかい
覚えておくんだよ
目を閉じたら
こんな景色
もう見えないんだよ
※
「あの‥突然ですが、ボロクソな恋を綴るこの惨めな男の詩は 改訂を繰り返し ながら継ぎ足されてゆく気配です
予め お断りしておきます 。」
俺がリリーに夢中になったのはもうか ....
‥などと言えば
マラドーナの疑惑のゴールだったり 至高の国宝工芸を造りだす人のことを指したりするわけだが
或る人によっては何やらよからぬ癖などを想像したりもして
ニヤリとするなんてこともある ....
野分も過ぎれば
盆水は枯れ
鬼灯なる火祭り朧
無月に揺れた
石蕗が送り火
窓/渋柿に染まり
偲ぶ風花
季節は移ろい
滞るままに
連おもう携帯の
いつか
あの山の ....
ひと休みするって言ったのは
底のない沼地だから
曇り空なら
気圧の変化じゃないよ
では
裏切られた証を見せてやろうか
そこにあるリンゴを
バリケードの上に向かって投げつけ ....
石段に座り込み
カレンダー/13714な
んてみるから
あのね
背中が泣いてるよ
赤い鼻あげよう
ほら 笑って
やさしくなれるだろう
思い出せばいいのさ
手を引かれ ....
具象抽象或いは送話
そして叙情
もうあなたに呼び掛けるのは止めよう
ことばに頼らない詩
いま 宇宙に語りかける
新たな結晶の始まり
わたしだけの ことばを
本音で言えばでんぐり返しだろ
聖徳太子の背中に跨り
いつか
そんな人生を狙ってるんだろ
石ころも拾えないくせに
ちゃんちゃらちゃんちゃん だ
御輿担ぐのも 担がされるのも ....
まるで鏡のように人のこころをさまよいながらわたしは包まれている
海岸線を
どこまでも
きみと青いプリズム
昼間なにもないような顔していつもはぐらかすのは
潮風に寄り添いながらあなた ....
―高架線の脇を潜れば/車道 。 昼間 蒸発したはずの微熱が沈殿する 。 (朦朧と)宵 ( 吐き出される触媒の黒い誘惑 )らぁ げ ( そして 深く蒼く/ 夜を待つ )倦怠 。
肌 ....
岩場の上から禿鷹が笑ってぃやがる
(それみろ‥空ばかり見るから皆からはぐれちまったろう)
と
情けない
このぼろぼろな今の俺を見てくれよ
ただ野うさぎを追いかけてりゃよかった ....
生まれた時代がわるかったって
なぁ兄弟
俺たちだって居場所ぐらいあるさ
おい
身構えていろよ
不幸者の足音がする
次の霜まで
生きてやろうぜ
なあ
(おはよう
って
ひさしぶり(ね
)生き生きと
朝から こえがする
から
新しい色
探しにきた
の
街へ
(ね
モカをすすり
なにを
する) 今日の ....
どこからともなく
やってくる 小
鳥 たち
微睡む 夢 遥か
う
つ
つ
月桂樹の午後
翻したマントを縫う
からこるむ ....
明日食えなくなれば
君、きみは白く
きちがいになればいい
記憶の在処を忘れた痴呆老人のように
惚けた役者を演じてやればいい
そうすればきっと誰かの目に止まり
こちらから
施しの言 ....
宝石はその身を飾る呪術
栄華に輝いた英国王室
女王ヴィクトリア
彩られた装飾品の数々
世界に君臨する 黄金のティアラ
真珠にダイヤモンド
金銀に縁取られたネックレス/ ブローチ
エメ ....
アスファルト
通りすぎた
西風に
砂は覚えている
眠る
この夏の足跡
輝いた
ピーチパラソル
君がひとつ大人になれば
またおいでよ
と
ささやきながら
....
無口な風に誘われて
ろんど
昔誰かいたの
追憶の匂いがする
じっと見つめたまま
ゆらゆらと胡蝶が舞います
広い世界とはうらはらに
わたし
暢気なお庭で遊 ....
冷蔵庫のなかで安いメロンを抱えています
やわらかくなるまで
実は新鮮な果物が食べれないのです
くしゃみが出てくればそろそろ短い夜も終わり
)
熟睡の季節に
あなたのこと ....
なにも考えることがないのです
いつになったら呼ばれるかなんて
こうして座ったまま
わからなくていい
十字路に
重ねられる四角い箱
白い壁の染み
隔絶されたハピネス
大脳が歩い ....
*
よくよく考えてみればぶら下げて歩いている
恥ずかしい背負いだ
禿鷲の後頭部
コウノトリのずるむけ
もしかして生まれ変われるなら
名前も姿もいらない
誰もいない湖面に ....
見つめている
僕は
どこから来て
何を残し
どこへゆくのでしょう
ほんとうは
みっちゃんと暮らしたかった
なんて
僕が
永遠に眠るとき
なつかしく
思うのでしょうか
苦い思い出を語れというのならその昔
廃材置き場になっていた広い空き地の泥水路に丸太の橋が架かっていた 。
小学校から帰ると幼なじみの僕とK君はイタチのようにそこの盛り土に上がっては秘密基地 ....
幾年月の魂の蓄積
地の底に眠る土の塊
いつか僕が還る刻の風化
笑っているのだろうか
それとも
この世を恨んだままでいるのだろうか
その石はなにも語らず
御飯てほんとうに美味しい。
僕がはじめてお米の大切さを知ったのは
冷蔵庫の中が空っぽになったとき
草が萌えていた
道しるべ。
週末には罠をかけるぞ
と
輸入物のスコッチを片手にベンはサムに声をかける
彼らが操ったオークランド産の馬はずいぶん年老いてはいたが
お互いに意志の ....
亀はじっとして動かない
僕は固い甲羅になった亀の両脇を片手でおそるおそる上から掴み上げると
道路脇の川へ下りてゆき逃がしてやりました 。
亀は うれしかったのか 哀しかったのか
目には涙に濡れ ....
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