物には物の構造があり
独自の色や質感がある
なおった眼でそれらの語りかけを見ていると
やはりかつて生きていた木材に一番親しみを覚える
物になってもかつての生が痕跡を残している
暗い筋と明るい ....
この世に
植物以外に緑のものが
あるだろうか
緑の鳥
カメレオン
葉緑素は
愛を作る

草は否が応でも生える
草の意思に
光が答える
地球上の植物と動物の
互恵関係―
とうと ....
禅宗の硬直、堕落よ
ただひたすらに座ること
自分でいろいろ体勢を変えながらも
苦行を戒められた釈尊の
その教えも省みないで
警策でたたく
作法にこだわる
それに何の意味がある
人間は動 ....
痛みに怯えるなよ
敵はどこにいるか
それを見失っているのに気づけ
時は流れを変えたりしない
寿命は主に決まっている
得をするとはどういうことか
自分を効率の歯車へ変えて
死ぬときよく生き ....
投げ輪
投げ輪
投げ輪!
神たちが
投げ輪を
投げ合っている
心の津波が押し寄せる
理解不能なインダストリー
理解可能なストーリー
悲しいメロディに心ざわめき
時の魔法がまた動き出 ....
ふとしたとき
苦しみが消えてきていると思う
愛が苦しみを包み込み
人がわたしを助けてくれる
わたしはわたしを救わねばならない

永遠に愛することは
どのように可能か
不可能か
しかし ....
ユニコーンの住む谷
妖精が遊ぶ花園
夜の街に凍えるマッチ売りの少女

彼らはみんな友達だ
私にとても親しいから
みんなを救って
夢の国へ

現実もひとつの夢だ
愛だけが現実だ

 ....
心身に
積もり積もった
土ぼこり
水を使いて
流すべきなり
さとりうる
ことのすべてを
さとりては
空の上にぞ
居る心地なり
悲しみの薄れし朝にヒヤシンス 雨が降った、風が吹いた
カミナリが鳴った、川が増水した
気が変になった、元に戻った

永遠に苦しみは続かないものだな
四苦八苦と言えど生命エネルギーを否定はできない
つまり我々は自分で出来 ....
悲しみに対して
歌う歌を
私はたくさん持っている

あの人の心が
それを歌って来たから
私の心が感応して
それを覚えた

あの人は
私の影響を受けているかしら
私を想ったり
し ....
わたしは、萩原朔太郎の詩語の使い方が、人工的で、作り物に思えるのです。彼の感情自体が、大げさで、美しいところがなく思えるのです。もっと長く生きていれば、独自の詩境を切り開けたかもしれませんが、運がなか .... さぼてん村に日は落ちかかって
暮れかけの太陽と
穏やかな雲と空
私はドストエフスキーのように
この世の永生を信じるようになった
三つ目に光る黒いワゴン車のテールランプ

今夜ダンスホール ....
いつもと違った気持ちで
堤防を歩いてみたんだ
白い花が咲いてた
あなたにはきっと純白の服が似合うだろう
もう惑うのをやめて
愛を通じ合わせてみないかい
私に不満があるのなら
何でも言って ....
星降る夜の悲しみは
どんな銀貨で払いましょう
街のネオンは光り
人々は通り過ぎていきます
盛り場で人達は
苦しみと悲しみを繰り返し
恋の成就だけを望んでいました
今夜の一盛りは
歴史に ....
時よ
お前は果てようとするのか
時のない世界など考えようがない
しかし時は
無慈悲に過ぎて
すべてを貫通していく
砂の落ちるのに合わせて
時が過ぎていく

時として
永遠が思い浮か ....
茶色いカモが泳いでいる
滑るように
鳥は水面を羽で打つ
愛の鳥は優しくて
惚れてしまいそう
半分に千切ったみみずを
ヒナに与える
鳥はせっせと子育てだ
ここでも永遠愛が
始まったんだ ....
私が心の中に抱いているもの
それは
宝物としての心
心次第で人は輝く顔つきを見せる
どんなところにあっても
向上の道は常に見える
自分で歩かなければ
一度生まれたからには
やってきたこ ....
玉を磨き続けた
さとりを得るために
心の中では信じ切れてはいなかった
いつかさとれると
しかし修業は嫌でも厳しい
かなりの難関の
障害を
クリアしてきた
いま目の前は晴れ
杞憂もなく ....
昨日思わなかったっけ?
あの人が好きだと
何千回も思った
涙があふれてくる
好きな気持ちで大人になれる
好きな仕事で大人になれる

時の流れがゆっくりになってきている
心に余裕が生まれ ....
苦しみが露と消えぬる涅槃かな 愛ゆえに生きる我らに山は笑む 悲しみの霧雨はただ降りにけり 地球は永遠の星だ
太陽に育まれ
月という伴侶もいる
子らは地表を覆い
海に棲みついて
愛を表現し合っている

だからこの地球は
人間の力で守らなければ
地球の子として
善も悪も行う ....
入道雲がもくもくと
夏の空
夏の空
誰か望まなかった人はいる?
永遠の幸福を

いま空に視界は届き
夏の雲が
なんでもないって
言っているよ

ずっと我慢し続けたね
解放される ....
お釈迦様
あなたの苦行の闘いは
必要でありました
瞑想巡らし
般若波羅蜜多を身につけられ
阿耨多羅三藐三菩提に至られた
すべての頂点に立つ人よ
あなたの入滅後
千年を過ぎ
末法の世に ....
月光の
遠く輝く
夜の中
輝くきみに
愛をもぞする
台風の
風雨に備え
闇の中
手探りで知る
盲目のこと
梅雨入りて
髪濡れそぼり
塞いでも
いつか光は
雲間より差す
杉原詠二(黒髪)(267)
タイトル カテゴリ Point 日付
親しみある世界へ自由詩125/8/4 17:55
緑の島自由詩3*25/8/2 11:01
禅宗自由詩2*25/7/31 19:03
自分を守れ自由詩1*25/7/30 21:33
投げ輪自由詩025/7/30 18:19
愛と永遠自由詩1*25/7/28 7:51
ファンタジー自由詩2*25/7/23 10:19
土ぼこり短歌025/7/23 8:53
さとり短歌1*25/7/23 8:31
ヒヤシンス俳句1*25/7/23 8:12
悲しみが薄れていく自由詩3*25/7/22 19:21
悲しみを歌う歌自由詩3*25/7/22 17:54
詩論散文(批評 ...5+*25/7/22 9:35
バージンロード自由詩4*25/7/21 19:01
堤防自由詩2*25/7/21 12:26
星の降る夜の街自由詩2*25/7/20 13:52
時の果てにある幸せ自由詩2*25/7/19 9:42
あなたの心に残された障害は何もない自由詩3*25/7/19 6:14
向上の道自由詩1*25/7/17 20:35
玉を磨く自由詩3*25/7/17 20:34
昨日と今日では自由詩2*25/7/17 20:31
涅槃俳句2*25/7/16 21:08
俳句2*25/7/16 20:39
霧雨俳句1*25/7/16 20:38
地球自由詩3*25/7/16 15:10
入道雲自由詩3*25/7/16 15:09
悲しみの降る街で自由詩2*25/7/16 14:28
月光短歌4*25/7/15 21:01
台風短歌3*25/7/15 20:22
雲間より短歌3*25/7/15 20:05

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