春の嵐が吹き飛ばす
取るに足らないことなどを
春の嵐が吹き飛ばす
明るい緑そよがせる
薄いひかりが雨粒たちが
明るい緑そよがせる
もいちどはぐくむ霊能が
....
さくらなんて嫌いだ
あんな群れてるやつら嫌いだ
たとえ一人になったって
さくらみたいなことはしない
一人のさみしさを
狼みたいに乗り越えてやる
つぎはぎだらけの ....
すっきりとしない水色の空
街道を行く車はなかった
きょう退職のひと
日だまり
じっとした桜
電車にゆられて
こんなもんだと
こんなもんだったかなと
すっ ....
どんなにみじめになろうとも
ぼくは貴方にしがみついてしまう
嫉妬であたまが痛かった
ぼくは貴方に依存していた
こころを注がせておくれ
浅い息しかできなくなるから
....
ご飯つくったり
一緒にいるじかんを大切にしたり
ぼくは殺されている
淋しいだけで死んでゆける
いつか見限ってやる
緑の風のなか
みんな死んじまえ
なみだが ....
安らぎを
承認を
魔法の杖を
こころの通い合いを
ぼくを
うまくゆく全てを
貴方に差し上げたい
なんのために?
(ガリガリ君の)
あなたの孤独に
( ....
会社の話
病気の話
治療の話
彼の登場
鼻血でる
その寂しさに
もっと参って
優しくなれば
失うことより
いいことある
ないあるない
....
気味のわるい社員から
留守電
青い命令だけが正しい
嫌いだ
楽しくないのは嫌いだ
めちゃ青い
つまらない会社じゃない
めちゃ青い
それが僕らを守っていた
気味のわるい社員から
....
空はどこだ
空を見上げた
桜が覆った
もうどこでも
いい
どこだろうと
いい
きせきなんて
もう
しんじてない
空はどこだ
空を見上げた
桜が覆った
ポケットのなかで
45分しゃべりつづけた
書類のしたで
45分しゃべりつづけた
せまい湯舟に
ぼくとあなたと
あなたの児と
さんにんでつかって
慌た ....
勇気をだして電話して
勇気をだして告げられて
ごめんね言われて切られます
呼吸がきゅうに浅くなります
夜の電話は理不尽です
鼻血がでるのはそのあとです
酸素の足 ....
首が苦しくなる
喉が圧される
動悸がおかしい
息が浅くなろうとする
頭に何かが張りついている
泪がとまらなくなる
誰かがいる
苦しい
鼻血が出る
....
山は愛ですか
海は愛ですか
空は愛ですか
ここは愛ですか
これは愛ですか
愛は愛ですか
ぼくは変ですか
ぼくは愛ですか
山は愛ですか
海は ....
山吹色の満月だ
ウルトラマンの目の色だ
幸福色の悲しみだ
あんな明かりの嬉しい日
あなたは生まれ
その100回目の誕生日
あなたはぼくと
同時に寿命で死ぬ ....
煙草やめれてよかったね
痛みにはセロリだよ
予防にはストレッチ
きみはアスリートだったから
桜餅みたいな匂いの町を
強く清々しく
爽やかな別れの日にゆくだろう
....
天気予報がはずれるのは
なぜなんだろう
不確定要素でもあるんだろうか
だとしたら不確定要素は
どんなメカニズムで現れるんだろう
天気予報ぐらい
わかりそうな気がするんだけど
ぼくより賢 ....
指先だけをひっぱって
ちいさなお花に足とめて
桜の土手をうえに見ながら
ごろごろごろごろ花見する
疲れてきたらストレッチ
ワープしたけりゃHey!タクシー
帽子 ....
このままじゃ俺死ぬなあ
寿命よりはよ死ぬなあ
どうにもならないことに
頭に血をのぼらせて
頭痛と鼻血に見舞われて
もうつかまえられない
諦めることも出来そうだ
ゆっくりねてな
さむく ....
雨ニモ灼熱ニモ
寒イ風ニモ地震ニモ揺ラガナイ
ヒトニハ依存セズ
アア、ボクモソウナリタカッタンダア、
ヒトヘノ嫉妬ハソウ受ケ入レ
裏切リニハ同情デ対処シ
....
からだもこころもつらいとき
ぼくはやさしくなれる人間だ
それがわかった
それだけでもぼくには価値があった
からだもこころもつらいとき
あのひとはがんばってくれていた
....
ただ愛に生きてゆこう
疲れたからだを仰向けにして
ぼくは使命のうえに横たわった
任せてしまおう、考えてもしかたない
地球のうえで
宇宙の片隅で
安らかに穏やかに ....
からだの疲れにコントロールされるな
息が浅い
ため息すらでない
胸が痛い
こころとかじゃなく
目が痺れる
頭もそうだ
からだの疲れにコントロールされるな
まわりに優しくなれ
いまこ ....
公園や道路の
悪戯っ子向けに描かれた看板
金網を越えたり
飛び出したりしている少年
それを見るとぼくを思い出すという
こどもっぽいことを気にしていたから
だから ....
白いペンキで家具を塗ろう
もとに戻れと家具を塗ろう
ちょっぴり淋しかったから
白いペンキでもとに戻そう
引き出しは開けていた
引き出しが口のなかみたいだ
歯を食 ....
出張が多いからこの時期
さくらでタイムスリップしているような気になる
八分咲きのつぎのひは二分咲き
散りかけのつぎのひはまだつぼみ
光より速く移動している訳でもないのに
....
円空さんの木彫りの仏像を観にいったのに
円空展よりさきに常設展をまわってしまった
千年以上まえに作られた仏像が何体も置かれていた
微笑する仏像が発する古代と洗練の息吹に
ぼくは合掌せずにはおれ ....
おんなじようなものが
仲良く並んでいても
それは調和とは言えない
ちがうものが
仲良く並んでいて
はじめて調和と言えるのだ
ちがうことを怖れてはならない
その寂しさや煩わしさを
嫌が ....
ビジネスホテルをでて散歩した
時間というもので測られるなにかに
街の喧騒や臭いが浄化されていた
腐るのも清まるのもおんなじことだ
資本主義と共産主義くらいおんなじことだ
いったい何者なんだ ....
去年ドイツで桜の秘密を知ってしまった
あれからはじめての春
さくらには興味などなくなってしまった
もう脳をだませなくなってしまったのだ
あれからはじめての春
桜、あれはた ....
会社でも私生活でも
情熱や行動は伝わらないことが多い
それを告白されるとき
相手は遠いこころのようだ
津波の第一波がひいてゆく
お互いの残骸が非情だ
あれはなん ....
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