潮騒のように都市が消えてゆく

暗黒の光が重力を冠するものを回収してゆく

ぼくはここだよ、とでも言うように

名前を呼ぶ

こどもの声だ

潮騒のように都市が消えてゆく

暗黒の光が重力を冠するもの ....
ぼくが弱気なのは

お家のお庭から燃料がとれるから

お出かけしてまで燃料を買いにゆかなくていいから

みんなぼくには

ぼくのお家らしくしろと言う

たしかにぼくの弱気が戦場を拡散させた

だから無 ....
波止場のベンチに幻を見ている

化学工場の煙突から炎がでている

夜の海にあのひとが浮かんでいる

薬師丸ひろ子のメインテーマだ


日曜日はお休み

この日は悪いことをしない

世界中この日は

だ ....
この町にはずっと海の音が聞こえていた

ざらついた時間のようだった

意味のない切実な話し合いのようだった

もちろん安らかなまどろみのようでもあった

帰還兵に銃剣を突き付けられてい ....
失われちまったもののよこで

潮風に吹かれていた

貧しい暮らしはあたりまえのようで

ぬくもりを確かめれば

ふたりこんなの初めてだった


いちご畑で待っていな

もう触 ....
雲から透け見える月は

満月ではなかった

やっと月が満月でなくなっていた


満月は三日続いた

水道は止まったままだった

粉薬のような雲が

バーニーの絵の光のようだっ ....
小さい海

匂いだけの海

二分咲きの海

小さい海


雑な草むらで殺されたって

毎日三食うどんかカップ麺だって

町の嫌われ者であったって


小さい海

匂 ....
希望の道、

なにやら宗教ぽくなってしまうのが残念だが、希望の道、だ

言葉として容易くは使えない、希望の道、だ

できれば魯迅ぽく、希望の道、だ


うちのめされて

どんなに ....
こどものころの道

それはまだ土を固めたようなのが多かった

そんな道がまだ残っていただけなのかも知れない

そんな道にあった水たまりが映していた空はきれいだった

青くて水色で白くて ....
こころだけがタイムマシン

ひとそれぞれに曳かれている

過去という車道

ひとは過去しか書き換えられない

こころだけがタイムマシン


頭痛で昼遅く家を出た

下校の小学 ....
自信のなくなるような時

糞みたいな泥のなか

負けん気だけが命の力さ


そんなとこに咲く花なんて

ほんとうはない

花火でもさして

咲いたふりして脳でも騙せ


自信のなくなるような時

糞み ....
自己正当化のさきに殺人

不信と憎悪が連鎖する

オペラ座の怪人のアリアだけが

俺をたったいま救っている


誰ひとりひとりでは生きていない

その誰もが誰かをささえている

そんな当たり前のことを ....
桑田と後藤と湯川のバンド

安倍はライバルバンドの事務所社長

俺達は知性の薄れた評論家


いろんな考え出し合ってクリティーク

ふたつにしてひとつが真理

正しいことは絶対で ....
雪が降る

ソリの鐘が鳴る

錫杖のような音がする

俺ひとりで音楽シーンを支えている

砂に書いて泣き濡れて

夢見る甘い寒三十日を模倣する

追憶

ジョンレノンが俳句 ....
日が暮れたら寒い

不信と憎悪が集団を動かす

知性と同苦が集団を動かす

誰かのための誰か

遠い世界を伝える報道記者

知性の薄れた国で彼を待つ


冷たい藍色

星 ....
ひとひとりずつ風に消えてゆく

ひとひとりずつ風にかき消されてゆく

縁も運命も永遠も

風のまえでは軽い砂みたいなもんだ

韓流スターブームみたいなもんだ


ぼくらを繋ぎとめ ....
凍えるような坂道を

餃子のぬくもり抱えて

家に辿り着けるだろうか

分からないけど分からないけど

期待ハズレの町並みや

行ったら良かった?映画館

ヒカキンばっかのYo ....
中山外務副大臣がヨルダンのアンマンにいる

だれかに似ている

中山とかいう議員が昔いたっけ

そいつの息子か

これだけ脅迫されて連絡すら取れてないのかよ

ちゃんと働けてるのか ....
サザンの歌詞には

恋こごろとエロごころの歌詞が

ダンディズムと叙情と世情諷刺の歌詞がある

圧倒的なメロディと歌唱がそれを支えている

そして何よりもサザンには時代と淫しない賢さが ....
深夜特急で愛し合う

半鐘はいけないよ、オジャンになるから

雷が落ち光り同性どうしが愛し合う

黒髪が通路をゆく

客室に耳を澄ます

世間はざらついている

あたしは白い服を架けている

掌をひた ....
葉巻にはウィスキー

甘くて辛いウィスキー

人質には身代金

甘くて辛い人道主義


責任論が出てくる出てくる

食い物に虫が入ってることも許さない国

デモは東京新聞くらいにしか載らない国

この ....
ドラえもん

おまえにスモールライト借りて

あいつらに照射したい

めっちゃくちゃちいさくしてやって

どんだけ死ぬほど歩いたって30センチの刑

そうしてやりたい


風 ....
冬の雨に思い出す

紺とグレーの暗い空

渋滞とテールランプの赤

坂道がストリートを串刺ししている

フィッシュ&チップス食べきれない

島みたいな森みたいなところにある友人宅に ....
お母さんは学生時代の友達の家に遊びにいくと必ず寝込んでしまった。
それはいつも二、三週間続いた。
そうなると私が弟の面倒をみて夕飯や朝ごはんを作るのだった。
私がそれを受け入れればお父さんとその ....
それから数日間、サエコのことをよく考えていた。
それは彼女が誰に殺されたのかというより俺の喪失についてだった。
サエコはいずれほかの男と結婚するだろう。そう思っていた。だけどそれは俺にとって喪失で ....
三番目の彼女が死んだ。
三番目とは俺の恋愛経験の順番ではない。
なにが三番目かというと、ツートップの次に位置するのがサエコだった。
サエコが死んだことを俺は突然訪問してきた警察から聞いて知った。 ....
ヒマワリが肩を組んで仲良しだ

熱にうかされて夢をくりかえして見ていた

数字には現実の数字と希望もしくは失望の抽象的な数字がある

当たり前すぎて現実と抽象はごっちゃになっている

 ....
この世間の狂騒

異物混入は真因ではない

異物混入なんてふつうのことだ

謝罪くらいで済まされるべきものだ

そんなことでは死なない

ペットですら死なない

原発のほうが問 ....
カッとなってたまるもんか!とカッとなる

天井が月面みたいに見える

またあの発作が来るのかな

布団にくるまり待っている

カッとなってたまるもんか!とカッとなる


慣れるこ ....
村上春樹とイモトアヤコの誕生日だ

スキーの日でもあるらしい

ぼくは優雅にへばりついていた

つまらない存在の最小単位だった

鳥に髪の毛をひっぱられていた

獣がまわりで糞をし ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
カラヤンになりたい携帯写真+ ...215/2/15 19:30
ぼくの弱気携帯写真+ ...215/2/15 16:29
波止場の日曜日携帯写真+ ...115/2/15 13:25
ファッキン自由詩215/2/15 12:08
いちご畑で待っていな自由詩315/2/15 11:48
バーニーの絵の光自由詩215/2/14 18:37
小さい海自由詩315/2/11 12:31
希望の道自由詩715/2/4 0:56
こどものころの道自由詩515/2/2 23:34
タイムマシン自由詩415/2/2 17:59
泥のなか携帯写真+ ...415/2/1 15:11
オペラ座の怪人携帯写真+ ...115/2/1 11:21
平和自由詩215/2/1 11:08
シュッポシュッポシュッポッポ自由詩115/2/1 9:15
不信と憎悪自由詩115/1/31 18:28
雪だるまの唄自由詩315/1/27 15:34
たった一日も自由詩215/1/25 18:19
がんばれ!にっぽん!自由詩215/1/24 8:31
おまえら馬鹿?自由詩215/1/24 8:03
深夜特急携帯写真+ ...215/1/23 8:41
葉巻にはウィスキー携帯写真+ ...115/1/23 0:36
ドラえもん自由詩715/1/23 0:19
シアトルで待っている自由詩315/1/22 18:57
帰り道自由詩1415/1/16 8:07
三番目の彼女(後編)自由詩515/1/15 21:35
三番目の彼女(前編)自由詩215/1/15 21:31
現実と抽象自由詩515/1/14 21:34
異物自由詩415/1/14 15:33
テロの悲しみ自由詩315/1/13 15:50
優雅な一日自由詩315/1/12 12:25

Home 戻る 最新へ 次へ
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 
0.15sec.