朝日にゆれている

ひかりを透かせてゆれている

風にゆれている

水のおとがする

うたの練習のこえがする

車がとおる

公園で食べている

コンビニで買ったカレーのレトルト

朝日にゆれている
 ....
ひとりのひとに分かって欲しい

ぼくはまだふさわしいのかな

ひとりのひとだけに分かって欲しい

いまじゃもう

みじめな話だけれど素直な気持ち

なぐさめて欲しいわけじゃない

生きていることを

 ....
あなたが誰かとはやあるき

誰かのことばに足をとめ

ちがう顔して笑ってる

むかしの職場にいまいます

ほされた先輩威張ってます

意地悪上司の気弱な顔

誰かのことばに微笑 ....
ひとは裏切りをぼくに見せるまで

どんな密談かさねていたのだろう

ひとがそれをかさねているあいだ

ぼくは一体なにしていたのだろう


お客様に怒られていたのか

コンビニの夜 ....
急いだって

結局おなじくらいかかる

なのに急いでいる

それはこころで生きているから

みんなからだで考えているから

もっとあなたの

引き出しを増やしてゆこう

も ....
きょうもいちにちよく恨まれた

恨まれてることがいっぱい分かった

精一杯してきたことは

むこうにはあたりまえだった

むこうにとってこっちは

足りないか過剰だったのだろう
 ....
ごめんなさい

ごめんなさい

またしてる

またしてる

ごめんなさい

ごめんなさい

さびしいよ

いとしいよ

ごめんなさい

ごめんなさい


ここ ....
雨の日曜日

その午前のひかり

冷えた大気がまだ

あらゆる空間に存在している

すべての音は軽やかな音楽だ

うしろから突かれる

指紋は溶け合うことはないのに

ちび ....
損か得かもわからない

疲れ終わったからだには

世間の香りが辛かった


諦めきれない思いより

あなたと繋がっていたかった

さびしい変態行為でも

あなたに見ていて欲し ....
おばあちゃんが

この牛乳ヤバイ、と言ったら

その牛乳は本当にヤバイ

でもみんなが使うヤバイは

本当のほうではなくて

その逆のほうが多いような気がする


おばあちゃ ....
涙がとまらないよ

どれだけこの世が淋しいところか知ってるよ

それをみんなに気づかれように

ふたりでありがとうって言葉見つけ出したよ

いっつもごめんな


幸福は状態じゃな ....
ホテルに戻ってスーツを脱いで

ワイシャツとパンツと靴下になって

腕時計をはずしていたときだった

パンツにヒヤッとしたものを感じて

手をやるとつめたく湿っていた

ちんちんに ....
桜の散り枯れた花びらが道端を汚していた

街道はツツジの赤や白に埋められて

木々は煙りのような新緑を纏い始めていた


移りゆくいのちの景色よ

あなたは無常ではない

私がい ....
大会の日はいつもおじさんの自転車のうしろに乗って会場にむかった

ぼくはその日6人に勝って町の将棋大会に優勝した

ひとさら2100円の寿司を高いねとつぶやいて食べた

優勝したんだから文 ....
風の声
風の声
緑の声
緑の声
木の声
木の声
自然の声
自然の声
地球の声
風の声
風の声
風の声
風の声
緑の声
緑の声
木の声
木の声
自然の ....
春になると飛んでる虫が集中的に増える

だから燕はこの時期にこの国にやって来る

命を食べみずからも命に食べられる

命のピンボール

切実でも偶然でも運命でもない

ぼくみたいに ....
あなたにはこれからも

たくさんたくさん良いことがある

たくさんたくさん温かいことがある

その夜大好きなカレーうどんを食べたあなたは

孫たちに惜しまれながら逝くだろう


どれだけ離れていても
 ....
生きてゆく朽ちてゆく

絶望なんてちっぽけだ

自然がでっかい訳じゃない

生きてゆく朽ちてゆく

絶望なんて朽ちてゆく


車窓にながれる自然を見つめた

この広がりの向こうには

星みたいに散らば ....
裏切り者が

ふたりで決めたことだからと

言ってきた

それを覚えておこう

裏切り者は忘れてしまおう

約束は反古にされ

密談は続けられていた

だからこんなふうになってしまった

都合のいい不 ....
星を見つめる

海のうえの夜だから

わりとたくさん散っている

星座をもっと覚えていたらよかった


アメリカ人に話し掛けられて

英語をもっと覚えておけばよかった

そう ....
人はなんの生存戦略もなしに

こころを感情の海に放り出している

そこから逃げるための骨格もつくらずに

逃げるどころか闘えば

きっと叶うこともあるような気さえしながら

人はや ....
なくむしわらうむし

えんえんあはは

なくむしわらうむし

えんえんあはは

なくむしわらうむし


すこしはぐれたこころは

あなたの声で

ほぐれたりおちついたり
 ....
赤茶けた空疎なかたまり

そこに

黄緑がきらきらしている

さくら

散った張ったのさくら花

そこに

青葉や無常や青葉や無情


アホでもちゃんと仕事できる仕組みを ....
中学生のころ

幸福という映画を観にいった

当時映画といえば二本立てで

アモーレの鐘というのが同時上映だった

あのころぼくはさびしかった

じぶんを置いてきぼりにして

 ....
水色と灰色と

桜の花びらの色は似ている

似ているどころかおんなじ色だ

空と雲と桜の花びらは

おんなじ色をしているのだ


みんなそれを知っている

でもそれを言うとびっくりする

みんなほんと ....
その病室の番号と

あのひとは同い年になった

その病室で

あのひとは息子を失った

見舞いにゆくたび

あのひとが見たであろうその数字


過去になにを見つめ

それが今、未来、どんな意味を持つの ....
金色の色白の少年が微笑んで

長い指の手を決然と合わせて

不動のこころで合掌していた

離れなかった

ぼくは世界中の

うまくゆかない蹉跌のひとびとが

うまくゆくようにと ....
泣いてるのかよ

なにが悲しいんだよ

取るに足らないことじゃないのかよ

いくらでもあるだろ

そんな話

きっといっときのことなんだから


幸福より永遠が

ぼくに ....
こうも囚われにんげんは

ひとの道よりたいせつな

経道なんかを踏みはずす

ごめんよ尊きかたがたよ

なめるなおいらの人生よ


取るに足らないことなどに


こうも囚わ ....
密談の海を冷酷にすすんでいた

感情の海に難破船がゆれていた

黒雲がわれ光の束がさしている

嵐のあとの静けさは自由だった


終わりが始まる

裏切りと

切実が連環する ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
朝日のおと携帯写真+ ...313/4/29 7:24
ひとりのひとに携帯写真+ ...713/4/28 21:34
哀しい夢から自由詩413/4/28 19:30
それをかさねているあいだ自由詩713/4/27 23:53
こころ自由詩213/4/27 21:38
ガラスのあなた自由詩813/4/25 21:38
ごめんなさい自由詩513/4/25 7:44
宿題の獲得自由詩313/4/21 21:34
世間の香り自由詩713/4/19 23:25
戦争反対自由詩413/4/18 21:08
幸福自由詩513/4/18 0:39
ぼくは馬鹿だ自由詩413/4/16 22:55
無常と常住自由詩513/4/15 23:38
ぼくのエジソン(1)自由詩313/4/14 19:10
あの木々たちは今も携帯写真+ ...513/4/14 11:49
命のピンボール自由詩613/4/14 6:12
水色の空を携帯写真+ ...613/4/13 22:06
絶望なんて携帯写真+ ...113/4/13 21:55
人間を測る携帯写真+ ...113/4/13 10:51
星を見つめる自由詩113/4/13 8:30
こころを護る携帯写真+ ...213/4/12 11:53
自由詩213/4/10 23:17
青葉や無常自由詩113/4/10 23:13
幸福自由詩513/4/10 0:12
一緒携帯写真+ ...213/4/9 22:27
誕生日携帯写真+ ...313/4/8 23:37
離れなかった自由詩313/4/8 23:11
ホームシック自由詩313/4/8 21:40
取るに足らないことなどに自由詩213/4/8 7:41
難破船自由詩513/4/7 15:05

Home 戻る 最新へ 次へ
20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 
0.13sec.