悲しいから嘘をつく
しばらくじっと
あなたの顔を見つめていたい
理由など聞かないで欲しい
悲しいと嘘をついてしまうから
気圧のせいかな
悲しい悲しい
気圧 ....
電磁波はタイムスリップしているという。
相殺されなかったクォークは未来から電磁波を引っ張ってきて調和しているのだ。
クロノスタシスとそれは似ている。
この原理をつかえばタイムマシンは ....
だせばふつうな
おいらのよわさ
ちちんぷいぷい
ちちんぷいぷい
あまえたいけど
そんなことしたら
だせばふつうな
おいらのよわさ
ちちんぷいぷい ....
吐き出したんじゃない
じぶんの声が聞きたかった
誰にもあやまらなくていい
じぶんの声を取り戻したかった
あなたで
それなりの理由は感じる
聞けばそうかとも思う
でもだまされない
ぼくらの主体はどこにあるのか
過去はぜんぶぜんぶ必然だった
必然にコントロールされた現在
現在が過去の空白を埋めてゆく
....
やわらかな声
その声を聞きながら
今日も無事か?
ぼくは死んでしまうことばかり考えていた
どうなってもよかった
悲しいわけではない
声にださずに
いとしいいと ....
走る
駆ける
着陸する
離陸する
泣いている
企んでいる
叫ぶ
弾んでいる
揺れながら
不安
不穏
思春
青
灰
....
新緑が万緑へとかわろうとしている
あの幽霊のような柔らかさが消えつつある
また来年
ぼくは新緑に会えるだろう
地球が滅亡しないかぎり
ぼくが絶望しないかぎり
ぼくは万緑にも会えるのだ
....
なまえしかかわせない
なまえしかかわせない
お互い責めてしまうから
それはいちばん遠い心だ
こんなに苦しいいまなのに
鼻血は教えてくれるのか
離れられないそのことを ....
神様、仏様、ご先祖様、
ぼくは手を合わせて祈っていた。
目の前では先生が怒っていた。
神様、仏様、ご先祖様、
本当に手を合わせてぼくは祈った。
先生はいちにちにいちど烈し ....
待ちたいのか
逃げたくなるほどの痛みや苦しみに
待てないのか
またあなたをさらして
待ちたいのか
二人で散歩しながら安らげればいい
待てないのか
どの道をゆこうが問題は起こるのだ
命 ....
志願して空襲対策部で働いていた
街は絶えまないナチスの爆撃に破壊されていた
どのように対策を工夫しても破壊に追いつくことは出来なかった
空襲のあと街やひとびとの残骸はそこかしこでその時をとめてい ....
あの日まあるい芝生でヒョウスケくんを待ったことをまるでさっきのことのようにアーヤは森の木々を見つめながら思い出していました
ヤンおばさんの家から飛び出したアーヤはまあるい芝生に向かって走りました
....
木々のむこうにひかりがのぞきはじめました
あのひかりの向こうがヒョウスケくんの家です
アーヤは早歩きになりました
転ばないようにアーヤは足もとを確認しました
あ、
アーヤはちいさな声をあげて ....
森のなかに入るときアーヤは緑のなかに突撃するみたいな気持ちになりました
だけどいきなり木々のねっこです
あたしは直線、ヒョウスケくんはたぶん遠回り、だから絶対、ヒョウスケくんに勝つんだ、
....
まあるい芝生のいちめんに水色の空からひかりが降りそそいでいます
アーヤはさっそく太陽を見上げ太陽が動く方向を見つめました
まあるい芝生のぐるりは森でした
森のなかにまあるい芝生がある ....
木々の大きなねっこがとおせんぼをしました
とおせんぼの木々のねっこをお母さんに渡された紙ぶくろを抱えたまままたぎました
最初の足がねっこを越えたときでした
悲しくて寂しい気持ちをアー ....
アーヤは森を眺めるのが大好きでした
森の甘い匂いがアーヤの鼻を撫でています
森のうえでは雲がぐんぐん姿をかえてゆきます
とうとう青空だけをのこして雲は見えなくなりました
森のや ....
たとえ電話でも
ふれあっているだけで温かかった
やすらぎや多幸にしがみついていた
ぼくは聖母マリアの奇跡にさからって
あなたのなかに染み込むように
そしたらまえに進めると
ドラッカーさんの ....
肉体からでしか
たとえそれがおんなじことであっても
それぞれの肉体からでしか
ものごとは考えることが出来ないのだ
肉体とは
肉体そのもののことだ
環境のことだ
....
どの道進もうが問題は山積みだ
失うことの大きさは分かりきってるはずなのに
待っててくれじゃ足りなかった
外灯に照らされた新緑に
一羽のハトがとまっていた
夜通しひとり ....
「ぼくはなんで泣いてるんだろう」
蛙のルルは、そう鳴きました。
夜空に星が見えました。
星からの光線がとてもまぶしくて、ルルは目をしばたたかせました。
「ぼくはなんで目をしばたたかせてるん ....
朝の日差し
五月のみどり
住宅街の影に
風の通る道
爽やかが腕をなでる
いっしょに歩きたくて
きみを待っている僕
朝の日差し
五月のみどり
住宅街の影に
風の通る道
こんなにちかく
腕が800メートルくらい伸びれば
額に手をおいてあげられる
首が800メートルくらい伸びれば
おつむであなたに甘えられる
300キロは無理だけど
8 ....
二ヶ月まえ東京に夜着いたときも
あたまが痛くて息も浅くて
目からは水がにじみ出ていて
限界なくらいしんどかったのだが
いま東京に向かっている
あのときとおんなじしんどさだ
なのに心はコン ....
生まれろ緑
しずまるな緑
はやまるな愛
普通な愛を
取り戻せ愛を
泣かない夜に
生まれろ緑
いかないでくれ
あなたの思考よ
いかないでくれ
ぼくのなまえにゃ月がある
ぼくはかな ....
お湯に四回
悲しくてふらついて
水風呂に三回
風呂上がりも
いっちょ前に悲しくて
たぷたぷたぷたぷ
呼び止めて
はしごはずされて
またおかしくなってしま ....
いっしょになれるかなれないか
あたまで考えたって
ふたつのことしかないのなら
いっしょになったらこうがんばろう
いっしょになれなかったらこうがんばろう
そう思うほうがいい ....
迷ってるときはどっちでもいいから迷ってるんだ
きょう入った店のトイレに
そんな言葉の日めくりカレンダーがかけられていた
どっちに行こうが
問題は起こるんだ
原発をやめ ....
一週間まえのこの午後を想う
気がくるいそうになって辺りを見回す
きらめいているゆれている
あの光あの風
泣きそうになる
胸の空洞がぼんやり
ほんとは死んでしまうくら ....
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