私という列車が有る

悲喜こもごもの
日常を乗せて走る

錆びかけた列車は
止まる事も出来ず
戻る事も許されない

時折り
闇を壊すように警笛が鳴る

運命という荷物を背負い
 ....
波立つ寂しさの向こうで
過去が揺れる

過ぎ去りし日々は懐かしく
愛おしい

冷たい風に洗い流される
旧い季節

手慣れた手つきで秋化粧する
澄んだ瞳の空

心変わりした女(ひ ....
つまらないから涙を流している

草笛を吹いては故郷を思う

通い慣れた道を歩いては
いにしえを回顧する

すでに
涙も夢も涸れはて

夜道の先に小さく光るのは
絶望なのか希望なの ....
音のない祭りのような
秋の懐に手を伸ばすと

秋は
私に泣けという
笑えという

成熟した色香を肴にして
酔えという
踊れという

秋は
物詫びた儚さを詠う
孤独を背負った
 ....
毎日忙しく届けられる
空からのメール

水色のベールを抜けて
発信される特別の言葉たち

心を開放して
受容の気持ちで待っている

空の一部になれた時
それは
囁くように聴こえて ....
ぽつりぽつりと
降り出した
雨粒のような哀しみ

傘が無いので
避けようもなく

手を翳しても
隙間を抜けて

私をめがけて落ちて来る

それは
とても小さな粒だけど
胸に ....
寂しさの淵に腰かけて
心の中をそっと覗いた

心の中は
夜の底のように暗い

でも
暗いけど案外広い

雨は降らないけど
少し湿っている

部屋のあちこちに
カビの生えた優し ....
何て暑い
茹だるように暑い
今年の暑さは尋常でない

大袈裟ではなく
日なたに出るのは
自殺行為以外の何ものでもない

目を真っ赤にして
血走った太陽の異常さには
鬼気迫るものが有 ....
憂鬱な空は
まだ残っているけど
雨は慎ましく止んだ

枝先からぽとんとひとつ雫が落ちた
顔に当たると弾けて飛んだ
ちょっと冷たいけど気持ちがいい

見上げると
沢山の雫の子供たちが
 ....
毎日忙しく届けられる
空からのメール

水色のベールを抜けて
発信される特別の言葉たち

心を開放して
受容の気持ちで待っている

空の一部になれた時
それは
囁くように聴こえて ....
風の瞳に魅せられて
滴る様に美しく
この春を踏む



雨宿りして見ようかな
あの胸に
傘も持たずに
愛だけ持って
それは
吹く事を忘れた
風の涙


それは
雲のハンカチで
拭いきれない
空の悲しみ
吹き溜まりに集まる
落ち葉のように

四方に散らばっていた
寂しさの欠片が集まって
夜は出来ている

夜になると
急に寂しくなるのは
その為

夜空で
ぽつんと光る
名も無い ....
空には
巨大なシャワーが隠されている

時々
それで
汚れた雲を掃除する


今日は
特別に
雲が汚れているみたいだ
風が
春の歌を口ずさんでいる
穏やかな日

ぴんと背筋を伸ばした
素敵な貴婦人が
胸のポケットに
お洒落にしまい込んだ
白いハンカチを
ふわりと
私の前に落として行った

一瞬 ....
                                         
      
色もなく
香りもなくて

ただ
暗闇で
ひっそりと咲く

ひかりも
水もないのに
 ....
泳ぐ凧空への思い繋いでる

寂しさを映した様な空ひとつ

雨上がり虹の花咲く青い空

優しさを散りばめており春の道

雨上がり白い小象が空駆ける
風の化身(17)
タイトル カテゴリ Point 日付
人生自由詩120/12/5 21:09
時の流れ自由詩120/11/25 17:47
歩く自由詩420/11/5 20:52
秋の心自由詩2*20/10/3 20:28
メール自由詩2*20/10/1 20:31
悲しみ自由詩020/8/18 21:43
心の部屋自由詩120/8/15 16:11
8月15日自由詩020/8/14 11:15
しずく自由詩120/4/26 16:59
メール自由詩020/4/24 20:50
短歌020/4/23 20:29
自由詩020/4/19 18:05
自由詩020/4/18 8:35
土砂降り自由詩0+20/4/13 20:31
白モクレン自由詩320/4/10 18:02
憂いの花自由詩020/4/8 17:08
雨上がり俳句020/4/5 15:49

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