天体から産み落とされた丹色の液体を孕んだ肉体は
素粒子の集合体だった
解体されるのも時の問題であって
簡単に片づけられてしまう
残されるのは凝固したモノクロ写真だけかもしれない

土の色
 ....
天空に散りばめられた宝石の声

マゼラン星雲がなぜぼくを呼ぶ

すばる北斗を待つ季節

シリウスの伝説に魅せられる

夕空に一粒輝くゼウスの星
ぼくがぼくであるために
かろうじてバランスの中で生きている

アンドロメダの女神は言った

終わるまで夢をみなさいと

でもね  何時かは終結して

記憶はリセットされて

 ....
空になりたい 天高く羊雲

空の災難はかり知りえぬ

今夜は秋の星がみたい

読み直す銀河鉄道の夜

僧となりたし少年期想い出す
彷徨い歩く回廊の夕べ

奈良の都を眺め溜息をつく

鳴く鹿の姿は見えず

灯篭の光に亡くした人想う

化石となった都を歩く
誰かが言った
士農工商悪人詩人
知らないことは罪悪だという人がいる
ぼくは知らないことが多くて困ってしまう
辞書をひも解いてもわからないことが多い
知らない事の無い人はいるのか疑問に思ってしまう

知らないことが多いの ....
マリィのハイヒールはとても紅かった
紫煙の漂う酒場で踊る彼女はスロウダンサー
男たちは沈黙にうずくまり
琥珀をあおる
ピアノが鳴れば彼女は踊り出し
深海の漂いに沈んでゆく

カウンタ ....
アメリカだけ見ている政府

痛みを与え痛みを受けた日本国

もう国境をなくそう

それまで何年かかるのだろう
アメリカを
お気に入りの
安部君は
君が往ってしまったのは解らなくもない
ぼくと君は銀河を観たね
約束の小指が振えたよ
あまりにも美しい景色の中で
ぼくはまだ生きている
もっと美しい音色を聴かせたかった
でもね
約束だ ....
最近は月を観ていないからかも知れないけれど
ぼくは退屈で何をしていいか解らない
マリィの部屋に行き
琥珀を舐めても
紫煙に沈んでも
何が変わるとは思えない

あなぐらに潜んで夢でもみ ....
秋に煙るサンマの香り

苦手な大根おろし擦る恐ろしさ

今年のサンマは当たりかハズレか

漁業権にサンマが青く踊る

スダチを絞る指先の香り
きらめく光の旋律

今宵に響く新鮮さ

ソナタが美しく香る音曲

究極に愛する想いの凝縮楽

旋律が奏でる往復書簡

トッカータとフーガに心騒めく
下町を漂う香り

夜に流れるバンドネオン

ブエノスアイレスが歎く夜

想いが叫ぶ優しさ

午前0時の夜散歩
清流に立ちて魚を釣りたし 久々の緩やかに浸る想い 鳥肌の立つせめぎ合い 音に酔い今宵食べずに終わる夜

琥珀に漂いスロウダンサーと舞う

紫煙が流れ涙さそう部屋ひとり

夏に置き去りのインスピレーション

赤いハイヒール残した君は何処へゆく
朝顔のような君の笑顔 ほろりほろりと闇夜を歩く

宵闇に想い消えゆく虫の音

乱調は我がならいとて夜に泣く

琥珀に溺れた胡弓の余韻

秋風が薄い肩を抱きしめる

てのひらに転がる珠玉の夜

伽 ....
狂った時計をバッグにつめて
今が通りすぎてゆくまえに
スニーカーの紐を締めて
虹の向こうに出かけよう
鬼灯鳴らす娘の余韻

朝顔に夢をたくす四万六千日

夏風に明珍の音静か鳴る

すずろなる橋をわたる下駄の音

モロコシ茹でて塩をふる
ハイエナが匂いを嗅ぎつけ
死肉をあさる
その本能はわからなくもない
生きるために
溺れて
己を是とする
わからなくもない
見下す視線は地獄の巡回
ひとかけらの優しさもない
使徒の独り ....
此処にいるという現象にはとてもかなわない
誰かがみている白日夢なのか
ぼくにはわからない
痛みと甘さの波動のせめぎあいに
涙を流し
笑い
静かに伏せる
いのちの不思議
花を抱き
人々 ....
さらさらときらめく水辺のほとり

夢にみたイーハトーヴの森の音

透明な糸ひく山女魚の青さ

ミズナラを抱きよせ水の音聞く

春楡の巨木にたたずむ君の面影
ちりりんと今宵の風は静かに

百花繚乱沈香の花咲く夜

月宮に渡る桂の橋はそぞろ鳴る

羅国の涙はルビィ色

手のひらに転がる珠玉に酔う

真夜中に彷徨い歩き青蛾に触る

 ....
泥酔に
たどり着くのは
チャルメラの
ラーメン臭う
至福の余韻

東坡肉
明日の覚悟に
鍋洗い
八角さがし
老酒取り出す

香り立つ
海鮮炒飯
夢失くし
いまは静かに ....
いま漆黒の夜空を歩く

チャルメラは永遠に来なくなった 警察への怒り爆発

漆黒の伽羅より沈香いとおかし

白檀の怪しい香りが闇に漂う

名を亡くす六国五味のかおり豊か

強引 ....
レタス(1128)
タイトル カテゴリ Point 日付
いのちの組曲自由詩115/9/13 2:17
夜想い俳句015/9/13 0:53
いのちのゆくえ自由詩015/9/11 23:27
いのちのゆくさき俳句015/9/11 23:08
秋空俳句015/9/11 20:59
二月堂俳句015/9/7 20:49
詩人の価値川柳1*15/9/7 20:41
知識自由詩215/9/7 20:36
スロウダンサー自由詩015/9/7 19:42
安保反対俳句015/9/6 21:57
安保川柳115/9/6 21:21
カムパネルラ自由詩215/9/6 0:42
休日自由詩615/9/5 16:05
サンマ俳句315/9/5 0:43
バッハ俳句1*15/9/5 0:35
ピアソラ俳句015/9/5 0:26
釣り俳句015/9/3 22:17
音楽俳句015/9/3 22:08
仕事俳句015/9/3 22:04
夏終わる俳句0*15/9/1 19:36
或る人に俳句1*15/8/30 23:52
漆黒俳句1*15/8/29 2:59
夏の旅自由詩115/8/13 23:05
夏日俳句1*15/8/13 22:52
般若自由詩015/8/13 22:05
死の予感自由詩215/8/13 16:28
ハートランド俳句015/8/13 15:45
利休ルネサンス俳句0*15/8/9 1:13
中華短歌115/8/6 23:52
闇に遊ぶ俳句0*15/8/5 23:35

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