『甘いね。ちょこれぇと。』
コレは告白がOKだったときの、ちょこれぇとの味。
『苦いね。ちょこれぇと。』
コレは告白がごめんなさいだったときの、ちょこれぇとの味。
....
いわゆる
ぜんじどうせんたくき
洗濯物が洗えます
たまんねーな
ぜんじどうせんたくき
自らの全てが動きます
どこいっちゃったんだろう
洗濯物がどうなった ....
秘密は、さいごまで秘密であり続けるんだ。
秘密にしてしまったら、さいごまで秘密のままで。
君にも、あの娘にも、知られてはいけない秘密のありか。
口にしたら解けてしまうんだ。するすると、そう、 ....
吐き気がして目が覚める。
目覚めは無論最悪、だ。
身体が熱を持っていて体温計を手探りで探しながら思う。
こんな人間でも生きている。
熱を持っているものなぁ、この肉体が。
体内のなにか ....
自分を苦しめる両手を拘束し
君を追い詰める両脚に刃を
時を刻む靴をごみ箱へ投げ
現実と真実を繋ぐ鏡を砕いた
自分に対してどれが最良で
君にとって何が的確で
時間がどれだけ必要なのか
....
何でチョコレートなんだ
チョコレートなんて、大人気ない響き
何かにひっついて離れない、粘着性のある響き
幼稚園児の鼻水とよだれが
ごちゃごちゃに混じってるみた ....
FREE DOM*
フリーダムって知ってる?
フリーダムって
自由って意味だよ
自由って
縛られてる人にこそ有効な魔法の言葉
縛られていると勘違いしてい ....
デイビスという名前の動物が
銀色の毛並みを逆立てて
部屋を飛び回る
出口を探して壁という壁に体をぶつける
ときに強く
ときに軽やかに
僕の思想も
厚い頭蓋骨の中を
同じように反響してゆ ....
お茶缶が気になる
どうしてこれはお茶缶なのだろう
素材や意匠は自由だ
そう、自由なんだ、自由すぎるぐらいに
ひとつだけ重要な事は
茶葉が入っている、と言うことだ
....
ある朝わたしは鴎になり
中央区永代橋の橋桁から白い小さな翼をひろげとびたつ
(そのときわたしははじめて空の名前を知ることになる)
江東区東陽町一丁目三番地
古めかしいビルの窓から
....
気がつけば2月になっていました。
そして2007年になっていました。
私はと言えばパートをはじめて1年が経ちました。
薬を飲み始めて1年半経ちました。
今年の冬は暖かくて ....
詩を書くということ
ここのところ
ずっと書けなかった
それは
ずっと自分を欺いてたから
ずっと目を背けていたから
だって
詩を書くこと
それは
....
どうだっていい
そう言った僕を見た君の目を思い出した
ちょうど半分だけのお月さまが
まだ蒼い空に浮かんでいるのを見つけた時に
もう君の名前だって
忘れかけてるって思 ....
ジッタを起こしているので
それぞれのベクトルが揺れている
空一面を対象として考えるなら
水晶体の焦点距離も図れず
寒さに途方に暮れていた
補正をかける事を辞めれば
笑うべき事も解ら ....
笑いたきゃ、笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え
笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え
笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え
笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え
笑え笑え ....
ほらね みどりさんが
ふかく わらう
そばで みどりさんは
だまってる
ほらね みどりさんが
とおく うたう
そばで みどりさんは
だきしめる
....
ながいながい朝が来るのは
いつの日か
ながいながい夜に飽きるまで
厚いカアテンで
部屋はいつでも夜になってしまうような
家に住んで
塩素で掃除する
リズムなんて
乱されるためにあるよう ....
トンネルを抜けて
見上げた空を
鳥が渡っていく
白い鳥と黒い鳥
それぞれが
カギのように列を組み
重なり合いながら
私の頭の上を
過ぎていく
何人もの人が
立ち止まり
....
庭で子どもたちが泣いている
ちいちい ちいちいと泣きながら
翼をぱたぱたさせている
それだけで 私ももらい泣く
私は狂ってしまったんだと思いながら泣く
そして何を悲しんでいたのか わから ....
夜に堕ちて
モノクロの街
マネキンたちの舞踏会が華やかに催される
ああ、ほら。鏡を見ちゃいけない
糸がうつってしまうよ
理想的な表情
優しく滑る言葉たち
美しいだけの人々
....
気の休まる場所なんて何処にも無い
眠っている間は意識が飛んでいるから違う
家にも会社にも居場所はあるようで無い
何処に行っても人はそこらに居る
かといってヒトリはごめんだこれ以上
どうやって ....
優しい歌は誰にでも降る
って
空が言ってました
本当?
なら、
あの子にも降りますように
今の空は水色で
すぅと雲が流れてる
この歌も降るのかな
水色と白の音
....
寂しがり屋がどうしも
すきになれなくて
プイッとしてしまうから
気が付くと
わたしが寒い
満月と
見つめあう冬の夜は
ばかだった恋を思い出して
ため息をつく
そんな
無駄そ ....
2月は節分でしょう?
3月はひな祭り
なのになぜか今のこの時期に
うちにサンタクロースがやってきた
あわてんぼうじゃなくてせっかちなサンタクロース
それとも大遅刻?
やだな、ち ....
例年より早い春が訪れたので
終わりしかゆるされない
季節の砂浜を素足のままあるく
お供のみいは白い前あしを落陽色に染めて
青い波間で遊んでいる
頭上には錆びついちまった青空が
枯れ木に ....
あんたの1メートル上空の
地上権と
あたしの1メートル上空の
地上権を
交換するの
そレで
あたしの匂い
あたしの甘やかな匂いを
あんたにいっぱい嗅がせて
あんたの一切の先取特権 ....
図書室の隅で本を読むあの人を眺めて小さくため息
西日射す閉館1分前に交わす一瞬の視線
あの人が去った瞬間に嬉しくてガッツポーズ
よかった今日も会えた、と喜び噛みしめ振り返ったら
忘れ物を取りに ....
作家は魔術師であり
詩人は錬金術師であり
俳優は詐欺師である。
私は彼らに憧れ
でも世捨て人にはなりたくなく
(それは逃げだ、とみなが言う)
それでは、と職を探し始める。
そこにみな ....
夜の音など
聞いているから
眠くて仕方が無いのだと
気が付いていて
眠れない
高い足音
どこかのドアの開閉
階下のテレビのボリューム
どうしても漏れる蛇口
朝方には
忘れて ....
いい歳をして
書いていいものだろうかと 悩む
だって
うんこのことなんだもの
やめといたほうがいいよ って
頭のどこかが言うんだけど
トイレに行くたびに
思い出すからさぁ
....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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