(番外編36)河東君へ、碧梧桐両君へ
俳句は有季定格律か自由律だけじゃないんだよ
(定格→じょうかく は筆者の造語)
見たまえ、川の波を、聞きたまえ、海の引き潮を、
....
(実況中継)妊婦にぶつかったスマホをいじくっていた中年男は、でけぇ声で邪魔なんだよと怒鳴って優先席に座った。その瞬間わたし以外の全員は一瞬にして殺意の目になった。これは戦争時の共有感覚なんだよね
....
高校2年の、あと少しで夏になるという頃に、
「高校を辞めて東京にいく」
と言い出した。
すると数日後、蒸発して行方不明だったはずの父が突然、現れたのである。
記憶の中の父は、足長おじさんみたい ....
(番外編35)、、、ここらの国々を過ぎるに、駿河の清見が関と
(ここら幾許=数多く)
逢坂の関とばかりはなかりける、、、(更級日記)
駿河の清見が関、山城国 ....
(番外編32-2)青巒の月小ささよたかむしろ
(飯田蛇笏)
(せいらんの つきのちいさき たかむしろ)よ→き
早苗饗の経験はない人の早苗饗句
昆布長し光ひき ....
(番外編34)ながごとするまろうど。
(清少納言さん)
あなづりやすき人ならば、後でとてもやりつべけれど、
さすがに心恥ずかしき人、いと憎むくつかし。
衣装 ....
(番外編33)あの日にかえりたい (荒井由実)
要求された曲に丁度ぴったり収まる歌詞とは人の運命の出会いの様でこうなるのか
新しいミュージックにひこうき雲、卒業写真、いちご白書をもう一度 ....
「美」、には理由があるわけではない。実際のところ、「美」は「美として」存在するし、その存在自身によって「美」は保証されている。人が美しく感じるものには「美しさ」があらかじめ内包されているわけだ。そして ....
(番外編32)祇園会や千の乙女の千の櫛(有馬朗人)
大多数は七難を隠す
大多数は人を制す
(本編)
七郎はなかなかいいことをし ....
「いまね、茨城県にいるんだ!」
大阪の親友から電話が掛かってきた。
「えー? どういうこと?」
茨城県は隣の県だ。私は驚いて大声を上げた。
「……昨日、朝仕事に行こうとしたら吐 ....
退職の理由で「人間関係」が多いけど、日本は人間関係に気を遣っている国だと思う。正解を知っていても相手の様子をみて答えるのをためらうとか日常茶飯事だもんな。益々ドライになる世界との差は拡がるわな
....
(番外編31―2)ピカチュウは大喜びした
我らは勝ってウクライナに帰還した
、、、心あらん友がな(徒然草)
嚏(くさめ)一つ正法眼蔵すら虚し
(原作 鈴木六林男 ....
(番外編31―1)
都会では自殺する若者が増えている
(井上陽水 傘がないより)
都会でも職がない若者が増えている
広く歌える日本歌謡にふさわし ....
(番外編30)裾重く聖尼ばかりの木苺摘み(草間時彦)
私は聖尼を木苺と思う
赤くて幾つもポコポコ盛り上がり
みんな可愛くて一つにまん丸い
....
これはあくまでも報告である。要するに、作品への罵倒という名のもとに行われたとある作者への侮辱とサイト責任者の放置の事実を伝えるものである。
まずはじめに、 B-REVIEW という場所は文学極道 ....
めずらしく熟睡したようで、うっかり二時四十五分の目覚まし時計を停めてしまい、気がついたらすでに三時を過ぎていた。あたふたと準備をし、食後に飲む薬をポケットに忍ばせ、慌てて大便をする。洗顔、寝起きのス ....
(番外編29-2)(しょうほう)捷報いたる 三好達治さん
人の生き方は亡くなった以後により評価されうるものか
古典的詩風に明治大正昭和三代の詩宗の冠の栄誉を呼称されるも時運も悪いのか ....
街でミスドを買って、いつも、ドトールで食べる僕。選ぶのは、崩れないようなドーナツだった。だから、オールドファッションのようなドーナツは買わなかった。開けたときには、それは粉くずのような姿になっているこ ....
(番外編29)今は困(こう)ず
なあプーチン君、習近平君 兵を挙げるに今は土岐(とき)源氏)にあらず、と
谷の鶯も光秀君もそう言う、せめてもルミ子さんの美貌と漁火恋歌消えぬうちに
花 ....
道行き。私は尋常に歩いていた。特に変わった道では無い。普通の住宅街の道だった。朝であった。
背後から音がした。{ルビ扉=ひら}く音に続いて、それはアスファルトを打ち鳴らすハイヒールの音に違いなか ....
(番外編28)虫の声、人の声、天声人語
コツコツと杖をついてる啄木を見たかったなあ長寿を保って
詩人に天才は関係なく世の災難を受け、時代のみねうちに倒れる人の事
....
(番外編27-②)定家さんに落日はない、
象徴詩的和歌の完成者
,,,,焼くや藻塩の身も焦がれつつ
和歌を知るものには定家は激情の人 ....
(番外編27-①)げにいと哀れなり、涙つとい出来ぬ、
いとはしたなし(清少納言女史)
この女史、美しいこと、可愛いこと、恥さらし、世間の噂、
気まずいことも堂々と文に託した最初 ....
コロナを経て、何年ぶりかの海外旅行。成田空港にどうやって行くのかということすらもすっかり僕は忘れていた。それを調べて、空港に着くと、チェックインした後にあるはずだった飲食店やコンビニの場所が変わってし ....
(番外編26)一句板金の夢 西東三鬼さん
水枕ガバリと寒い海がある
(本編)
私は帰りの奥羽本線の車中にいた。
安達太良山での不思議な体験をどの様
に受け止め ....
かんたんなことに躓いたときにもうだめだって思う。難しい計算が解けなくてもぜんぜん平気だけど、卵をうまく割れなかったらもう死んじゃうって思う。ベランダの植物を枯らしてしまったら生きてる価値がないと思 ....
(番外編25-1)私は老いぼれたと上條恒彦さんは嘆いたことがあった
それでも気概で生きてほしい
智恵子抄の旅立ちの歌 銀河の向こうに飛んでいけ
....
(番外編25―②)名詩の詩と真実
② 私は大根をぶら下げて街を歩き、、、
此の道は美しけれど絶えず窮乏、、、
心楽しい決意に寂しく笑った
(高村光太郎さん ....
「おや、葉っぱの上に小さなたまご」
一番はじめにその卵を見つけたのはお月様でした。
お月様ほど大きいものは夜空にはありません。いつも話し相手がいないのでお月様は思ったことが、つい口から出てしま ....
(番外編24)風狂の人
室町時代の俗人は自他共に醜をこよなく愛す一味なり
岡本太郎さんの大先輩
醜態こそ我が命山崎宗鑑は佐保姫のトイレの盗撮者 ....
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