闇尾超の死を知ってから数週間過ぎたある日のこと、闇尾超の二歳年下の弟から私宛に数冊の大学{ルビNote=ノート}が郵便で送られてきた。その大学Noteは闇尾超が生前、某精神病院に入院中に書き綴ったも ....
終章 「冬日和」
「豪州産切落とし牛でいいんよ! これと、鶏のモモ肉にしよ」
「お肉、八百円いってないわっ」
「タレはさ、こっちの使い切りサイズで料亭の味っていうフレーズの ....
第八章 「戦力外通告」
私を乗せる診察ベットのキャスターは、真夜中の廊下をキュルキュル滑
りながらレントゲン撮影室へ向かう。再び救急医療診察室へ戻って来ると、
若い当直医はデ ....
ダイニングテーブルに突っ伏して眠っていたわたしを起こしたのは、携帯の着信音だった。積まれた本、レポート用紙、ボールペンたちにipadをざっと左手で、もがく様にどかして、携帯の液晶画面に触れる。布 ....
第六章 「死の砦①」
「な、見て。またやってはるわ……『松の廊下』」
「ほんまやなぁ」
午前の館内清掃へ向かう若手職員らが足を止める視線の先には、主任と
副主任の姿。 ....
第四章 「メモワール」④
「なんなん? あのベット」
四歳年上の先輩の木崎さんが、病室の西側の壁へピッタリ寄せて在る空
ベットに目を向けた。敷かれる古びたスプリングマット ....
朝起きて濃いめの緑茶を飲んでから
手製の蒸しパンをつくる。
カップ一杯の米粉に大さじ二杯の砂糖と
塩少々、そしてドライイーストを
小さじ一杯。
そこに温かいお湯を入れて
溶けたチョコレート ....
晩夏の高い蒼穹の下、私はまだ、夏の暑気がたっぷりと残った陽射しを浴び、碧い碧い蒼穹を見上げる。そこには白い月がまだ昇ってゐて、白い月は晩夏の遠い地平線に鬱勃と湧き立つ入道雲を見下ろしてゐた。地は陽射 ....
序章 「橋」
瀬田川に架かる鉄橋に軋む音。光の帯は今を、過ぎた。
友人の引っ越し祝いで新居を訪問した帰り、瀬田唐橋の欄干から眺める
そこに拡がるものは、時の流れすら呑 ....
個人の肌感覚を、別の個人が追体験する
現代詩が、内省パーソナルな感覚享受という新境地を獲得してから
だいぶ経つ
共に生きていた社会性から飛びだした詩は
コミュニティどのように維持するのか
....
みなさま、こんにちは、拝礼^^
まず、五行歌とは、基本的には、五行で書くだけの短詩のことです。
五行歌は、五行(例外として、『稀に』4行や 6行も認める)で書くこと以外は、自由に書いていいもの ....
今後の予定と方針
*
燃えあがる水が黄金色に染まってゆく。おれはおれでないもののために武装してその前線に送り込まれた。さて、今年で40だ。腹を括って生きなきゃならない。女は欲し ....
なんだかんだであれやこれやと思ひ悩みながらの十年以上の思索の結果、埴谷雄高の虚体では存在の尻尾すら捕まへられぬといふ結論に思ひ至った{ルビ闇尾=やみを}{ルビ超=まさる}は、それではオイラーの公式 ....
たしかな春の日差しを得ました。土曜日、風は必要以上につめたく、でもそれよりも空気のなかに溶けている季節がしきりに春を叫びます。わたしたちは指先をひんやりに染めながら、ねえねえ来たよね、これだよね、と笑 ....
& Next then :
それから、わたしたち二人はどうなったでしょうか。果林とは前よりいっそう親しくなったの? と、聞いた子がいます。どう答えていいのか、分からない。
....
&
男の子たちはみんなばか
あたしを置いて、どこかへ行っちゃう
果林が奇妙な歌を歌いはじめたのは、それに連なる日からです。
わたしはディオールの服とかを見 ....
Introduction :
冬の風がもうひたひたと吹きつけています。そんな季節になったのかと、なんだか意外な思いのように感じながら、書き始めています。いま、コンタクト・レンズでは ....
今までも昨日も書いたけど、どの道からでもゴールには辿り着けるという軌跡は(ご存知ように)観てきたわけだし、結果的にゴールで握手を交わす前にゴールに辿り着ける道を進んでいくと予測して、間接的に認め合うこ ....
安倍晋三元首相が暗殺されて以後、明らかにリアルな《戦争》
の影が日本全体を覆いつつあります。
岸田メガネの動静を見れば見るほど「これは本当にやばい」と
背筋が凍るような思いが朝、目覚めるたびにし ....
2024年3月1日04時05分起床
仕事の夢を見ていたことは覚えている。
その最後のあたり真夜中ごろ金縛りに遭う。
目が覚めていたのか夢の続きか
とにかく金縛りをとかないとならないとがんば ....
トケマッチのニュースを見て思った。もしもプロのヤクザの仕業だとしたら凌ぎとしては二流だ。だがビジネスマンの発想としては一流だなと。件のニュースは。高級腕時計のオーナーが月額幾らかの報酬を受け取りトケマ ....
私はいま、署名と近場で行われているデモに行くとか
住んでいる市の長に意見書を出すくらいしかできていない。
できれば大きな額を募金したいけど、それもぜんぜん勇気がでない。
といってもあんま ....
人身事故で電車が遅れると、会社帰りにそれで足止め食らったりすると、迷惑だなあと思ってしまう。そういう感想に対し、日本人は冷たくなった、自殺した人が可哀そうだ、という声が上がる。「可哀そう」という言葉 ....
トロン神話。
(そのむかし、アメリカの犬の自民党リベラル派が日本の若者と日本の100年後の未来をアメリカに差し出していたのだよ)
https://youtu.be/ZMTIa6JsW6c ....
みなさま、こんにちは、拝礼^^
ん、みなさまは、「 五行歌(ごぎょうか)」って聞いたことありませんか?
五行歌とは、一言で言えば、「五行で書く詩歌」のことです。
五行歌の 創始者は、 草 ....
え、みなさま こんにちは、拝礼^^
今回は、「 五行歌( ごぎょうか )」という詩の形式などについて少し触れたいと思います。
五行歌の 創始者は、草壁焔太( くさかべ えんた ) 先生です ....
春の匂いが、頭の中を灼き尽くす。
2月14日(水)、
夜、ヘッドホンで古い音楽を聴きながら、花片だらけの闇の中で、僕は書く。
僕の頭の中には考えが不足していて、人生は分裂した ....
百姓は生かさず殺さずなんて意味で徳川家康は言ってはないのに生成AIで一般人は生かさず殺さずの人生を強いられているとお前さまは言ったが何様のつもりか。言葉にした瞬間にAIサイドに奪われる人が!!
....
私の小鬼とは、簡単に言えば、こころの中の もう一人の自分が この小鬼なのです。
これは、私の精神世界内でのこと。
でも時々は、この小鬼が、現実世界で私の五行歌などに登場します(笑)
🍀実は、 ....
また体の向こうがわで文字が跳ねている。戻っておいで、戻っておいでって思いながら見つめていると溶けて行ってしまう。さきに起きた娘が炭酸水をのみながら、まだ眠ってていーんだよ、と言う。やさしい。朝から ....
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