風船ふくらませ伏線を増やす
何度でも難なくなんとなく泣いた
読めるけど書けない漢字を書いている
誤解して後悔をして介護して
たった今「ただいま」を言うタイマー機 ....
・溜まる夜、純度の高いチバの声
・サーストン、ムーアの覗く錆びた海
・処方箋、カート・コバーンの夜は更けて
・膝小僧、覗いた先のシド・ヴィシャス
・ライダース、Oiた身体で ....
ガッハッハ
豪放磊落
いざ行かん
にまにまとカニカマとカニ、魔改造
童貞の瞳の中に住む天使
図書館で都市の予感を感じ取る
朧げに憶えていると思う月
手をふって 涼しい風が吹いている
星くずは落ちるんじゃなく流れ去る
満月の白さをむねに持つ夜鷹
心臓が静かな雨を聴いている
夜霧への御礼を言って別れよう
まぁじつは恋 ....
赤レンガ塀を背にしてキスを待つ
三日月へハシゴで登る魔女と鷹
五月雨の落ちる速さで刺され恋
静けさにつつまれる眼をみつめ合う
なぁ夢 ....
まぐわいの仕方も知らず縒れる人
色欲の枯れることなく集う人
足して二で割れることない前後者
蜂蜜に見えるか俺の毒水が
先思うあとどれくらい持つだろう
この地には池の他には土がある
容疑者と陽気な記者が乗る夜汽車
窓の町 魔法使いを待っている
おばあちゃんだけが憶えている花火
なにもないという豊かな夕だった
吹く風の青色だけを感じている
最低と最下位に再会咲いた
おもちゃみたいな草原の緑色
あなたが好きだったメロディー流れてる
人間の頭蓋が世界地図になる
あの辺りで雨と出会ったのであった
若いから苦しい 若しくは苦いから
着飾って日傘を差してサーカスへ
教室にあの子の名前が残ってる
人間の出来事からは遠い式
散らかった力が地下で戦った
曲聴くと刻々と記憶清くなる
音だけが聞こえる文章 眠った歌
その土手を上手く手中にした手下
身上の中身は下半身だった
下心 その中心にある心情
一夜すぎ油の匂いのする聖水
敵を噛む利口な顔した犬と棲む
泣きそうな君とバス停まで歩く
そのうしろ姿でわかる濡れメガネ
山頭火さみしい人に頭 ....
言葉から離れて暮らしている話
シンデレラを名乗る不審者 三輪車
人間に人の心はありません
卒業式。別名、終わりの始まり。
なぜ誰もいないのではなく君がいた
数時間 数字を煮込めば数学に
{ルビ潺潺=せんせん}と流れる川が川柳に
淡々とどんどん短歌書いたったwwww
もじもじと恥じらう文字が文学に
青から降るその風船を追いかけた
夢に落ち夢から落ちる夢をみる
再生ボタン 更生と甦り
パンゲアのように大きなパンケーキ
iPodだけ夕暮れを思い出す
川柳の流れのように十七音
五七五 VS.五七五七七
先生が我流で書いた千川柳
七七と五七五で何作ろう
正しさを正しく書いた五本指
手のひらを返して手の甲に替える
老兵の語らぬ姿 石となり
ささやかな光を拾いあつめた日
暗闇の無音の風に触れている
桜吹雪の中で無数に生きて
謎は謎のまま使命に燃えている
話す日々花火を離し花燃やす
行間に透明な少年がいる
理科室の炎みたいに青い空
飲めないと痛し悲しで日が暮れて
場が荒れてつべこべ言われる筋もない
イライラも家で完結してるから
エンタメを盗みしスパイカメラかな
我が心、皮膚一枚で守りしを
鼓動ごと異なった言葉になった
夏休み飽き飽きしても来ない秋
七色の七味かけると虹味に
太陽の賜物の場所の湯をバシャー
陽気にも容易に傷の場所にいる
ぐ ....
待ち遠しい時間がゆっくりと眠る
夢をみる君が物質だった頃
体温を太陽の代用とした
文字という固体が溶けて声になる
一日が日傘に落ちていく季節
今見てる景色が夢のなかにある
一度だけちゃんと笑った大掃除
四次元の方向へだけ移動する
明星を妙な少女は見送った
夜を起こ ....
たんぽぽがぽぽんと田んぼで生まれてた
印象のいい一色の印度象
気絶したあなたが数多傷つけた
一瞬だけ微笑んだ光の永遠
ダジャレの向こう側にある雪景色
....
しっかりと実感を待つ時間持つ
蛇足から生まれた場所を歩いてる
ことばを飛び越えて人が生きている
都合のいい夕焼けが咲く涼しさに
目を閉じること 目印の夢の前
快晴の世界 正解急かす風
あるかいなかの歩かない田舎道
プラシーボ効果でプラス素晴らしい
結果的にはドアノブが光ってる
ひとりごと色とりどりにひとりきり
....
あまりにも花粉が綺麗で泣いてしまう
誤解とか蚊とか都会を溶かした目
{ルビ半月=はんつき}は{ルビ半月=はんげつ}よりも月っぽい
文字を書く唯一無二の無数の手
回転と逆回転は巡り会う
夜に存在した灯りが温かい
球面の全部逆さにして眠る
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【川柳】17音律「5.7.5」を基本とした川柳作品のみ受け付けます。川柳批評は散文のカテゴリへ。
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