頁{ルビ繰=く}る 手を休め{ルビ食=は}む {ルビ葛湯=くずゆ}哉


「ただいま」と 還り笑う君 雪の{ルビ冠=かん}


 降る雪と 藥罐の歌う 夜更け哉


 電飾の 眠っ ....
寂しさの星座へ向かう一月半ば

諦めを一つ手持ちて鬼は外

もう良いと言ってほしいの冬銀河

冬の雨寂しいという合言葉

父がいないわたしは起きる寒き朝

かけがえのない思い出に浸 ....
牡蠣鍋をまた作り父は不満顔

寒さに負けて今日はただふるえるよ

今日は日付変更線を迎えたの

歯医者の帰り冬の寒さは身に染みて

ポテトサラダ父のために作る小寒の日

悲しみに無 ....
そっけない冬に迎える一周忌

寒さなどなんでもないと呟いて

緩やかな上り坂なり我が冬は

初夢は霧と消えゆくそんな朝

さよならを言いたいのだけれど冬の暮れ

年末のチンジャオロ ....
三が日いつもとは違う道を辿ろうと

お節もなくただお寿司だけ買って来たる

父と酔いわたしも酔って三が日

悲しいと一言言えぬ年の明け

白鳥の鳴いて過ぎゆき朝涼し

忘れられ二度 ....
黄昏に

カレーの匂う

帰り道
真夜中にたった独りで酒を飲む 夢の中で夢をみる {ルビ冬の雷=ふゆのらい}マクドナルドは混んでおり

紙の白寒しインクは北斎の藍

餅の黴削ぐ母在りて台所

冬苺 逢いたい、だなんて今さら

倒れこむ人の音かと しずり雪

空咳 ....
伽羅の香を
独り静かに
聞く夜は

墨すりて
香る龍脳
沁みる夜

白檀の
甘き香りに
酔い深く

龍涎香
男はいざと
紅求む
密やかに
眠りに就いた
きみ想う

銀幕に
きみの姿を
映し観る
コーヒーを飲んで眉根を寄せる冬

隣り合う慈しみなり冬木立

手袋をなくしてひとつ溜息ついて

一人ゆく孤独は友かミソサザイ

木枯らしに問うても答えはないままで
らぁ~! らぁ~! と 叫んだ夜は沈みゆく

静か過ぎて聴こえない

破短調{ルビ奔=はし}る{ルビ宵=よい}に酔う

突破する壁は厚くて泣き濡れた

ドクドクと胸は彼方に飛んでゆく
 ....
真夏日に
ビールもてなす
友の父
おはようを再び言う日冬至前

鍋の具を買いに行くけれど鍋はなし

一年が再び巡り冬至来る

カーテンを閉めて迎えるクリスマス

悲劇とは名ばかりなりて真冬の日

ため息に混じる希望 ....
真夜中に
グラス傾け
訃報しる

酔い酔いて
一杯二杯
もう一杯

ウイスキー
琥珀は誘い
誘われて

あまやかな
味たる酒は
琥珀色
降り積もる雪に足元を攫われて

ジャケットの前をはだけて{ルビ寒=かん}に酔う

クリスマス迷い路のごとまた来る

北風にしかめっ面してペダル漕ぎ

猟人の夢見る果てに獣ありて

 ....
粉雪散るふと滑稽さ感じさせ

水涸るる言葉は遠き我が家ぞ

クリスマス待ち望む我は背信の徒

人形が笑いて顧みる冬の夜は

思い出の街を彩るポインセチア

新宿はクリスマス模様マネ ....
自転車のライトが照らす粉雪や

冬の夜は汚れっちまった悲しみに

冬日とて洗濯物は疾く乾き

漱石忌わがはいはまだ猫になれず

傘をさす日も遠くて傘買う冬の日

師走路の道の半ばに ....
酔い覚めに
薄茶を{ルビ点=た}てて
{ルビ伽羅=きゃら}を聞く
手袋を持ってポケットに手を突っ込むの

冬空がゴッホの絵のごと渦巻いて

小雪に現実の時間が追いすがり

玄冬や一歩踏み出す勇気はなく

強風で息もできずに冬駆ける

天邪鬼綿虫と ....
初雪の山並み煙る北の峯

粉雪はぱらぱらぱらと肩に降り

初雪にまたひとたびのイリュージョン

冬ジャケットの汚れて洗濯もできず

湯冷めして体{ルビ顫=ふる}える午前午後三時

 ....
行きゆきて
独り旅路の
白い道

蝉しぐれ
岩の清水を
手にすくう

笠あおぎ
入道雲に
息をつく
いまは無い
おでんの屋台
何処いった

焼き鳥の
匂いが誘う
帰り道

チャルメラは
スピード上げて
走り去る

もつ煮込み
野菜だらけで
吐息つく

コンビニに
行 ....
試してみても越えられないか壁があり


*
ある意味壁のないことがおかしいと思うのだけど、inkweaverはどう思う?

壁は挑戦を意味し、克服することで成長が生まれます。時には ....
 
告解の翌日はれてぬくぬくと

*

(多宗教徒國を公認している地域で生活して死んでいくための一つの考察として)

*
「多宗教徒を公認している日本で生きている多数の人は
告解とい ....
酔い覚めて
一杯二杯
もう一杯
青い空
西から東
雲がゆく

干し柿の
甘きとろみに
母想う

眠れない
夜の薬は
十二錠
酔い酔いて
ひとり旅ゆく
枯れた道
新嘗祭歴史の重み深くして

熊穴に入るわたしも休もうか

冬の海名付けるならばマドレーヌ

曇り日がいや増しにする寒さかな

天に上る白鳥のごとこころ消ゆ
俳句
タイトル 投稿者 Point 日付
二月、夜墨晶4*24/2/5 19:09
つれづれと俳句朧月夜5*24/2/4 18:57
3*24/2/3 20:02
2*24/2/2 18:56
2*24/2/1 19:31
少年時代レタス3*24/1/30 1:00
酔って候2*24/1/23 0:32
白日夢 1+*24/1/17 17:09
冬の雷そらの珊瑚3*24/1/15 11:13
レタス3*24/1/10 1:10
真夜中に4*24/1/10 0:01
つれづれと俳句朧月夜4*24/1/9 17:48
よるのうたレタス3*24/1/9 1:51
二十歳の想い出2*24/1/8 20:28
つれづれと俳句朧月夜4*24/1/8 16:50
友の伝言レタス3*24/1/8 1:06
つれづれと俳句朧月夜4*24/1/7 16:57
4+*24/1/6 16:36
3*24/1/5 16:47
深い夜レタス3*24/1/5 1:30
つれづれと俳句朧月夜2*24/1/4 17:17
2*24/1/3 13:38
芭蕉のオマージュレタス3*23/12/20 1:03
お腹が空いた5*23/12/19 0:11
2023年12月17日日曜日 壁足立らどみ4+*23/12/17 22:09
告解の翌日はれてぬくぬくと (多宗教徒國を公認している地域 ...323/12/17 15:32
忘年の夜レタス3*23/12/16 2:39
随想5*23/12/14 21:52
冬の旅4*23/12/14 1:06
つれづれと俳句朧月夜1*23/12/7 17:41

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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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