機会 変化 不定形 その次は

 待っていてどうにかできる筈ないが座る

 本当に着地点はあるのか心配しながら飛び降りる

 東に是あれば西に否ある電波障害の日

 その次って結構自 ....
 有限の言葉無限に広がり

 鍵穴から漏れ出す何かを見て見ぬふり

 諦めて歩けば砂利が増え

 サル程度の反省でもしているつもり

 また税率上げられ禁酒禁煙
 
 面倒臭いは疲れた時の魔法の言葉

 湧き水の勢い圧倒する

 雨樋詰まって野分来る

 歳取るごとにつまづく

 昔の感情には同調しかねる
 諦めた人憤り夢に現れる

 許すも許さぬも今日の雲

 冴えてなお足下気にかゝる

 空曇り無花果の実の中までも

 早朝川まで降りてしらじら
 救急車に轢かれた

 ひとり火事を消す

 減った里山の分紅葉あかあか

 あの頃もっと寅さんの気持ちがわかっていた

 目が合えば気があると思う
 チョコレート嫌いでならない

 銀色のなにか足下に転がる

 螻蛄鳴いて道路端

 身動ぎもせず明日から冬が来る

 笑い方にさえ迷っていた
 酔ってくだ巻く蚤の心臓

 落雷待つ旗ひらひら

 日照りの夏黒き電気畑の収穫高く

 いつ太陽にほえるのか

 情熱去って朝露の草
 女優の赤目が気にかゝる

 八十八夜二つに分け振り返り

 演歌と酒で瞼重くさせ

 粉かぶるまでチョークで落書き

 ひとり蓮根をしみじみ切る
 話し方だけで苛立つ

 頂上に近づくと滑りやすい

 あからあから焚き火怖くなる

 野分去りパイナップルなお尖りゆく

 禅心弾ませ木魚乱打
 重力と時間以外すべて奪われた雪の中

 骨から生えた雑草一つ二つと摘み取る

 過ぎ去りし日呼び覚まし蝋梅一輪 

 競歩見るたびにツイスト

 山の奥富士山今朝は紅くなく
 ひな人形の首落ちる

 経験がまるで役に立たず鏡見つめる

 おんあぼきゃべいろしゃのうそこまでやっと覚えた

 きょうはよくくるくる回った

 ふるさとは回る水車の音に満ち
本日のお品書き~ラタトゥイユ


 夏野菜の押しあひ圧しあふラタトゥイユ

 
 この夏もラタトゥイユを喰いに食った。作り方が簡単、というかないようなものというかそこがいい。火を使いたくな ....
 庭に他所の猫来て欠伸する

 夜更かしゝて何も得られず

 分譲マンションの壁剥がれ落ち

 丸い月のような蓮のうてな

 種つまんで突き指
 風が砂がまだ冷たい

 波濤の先で噎ぶ

 焚き火に当たる人ひとりふたり

 裸足の足跡が減ってきた

 砂浜に雪積もりわんこの足跡
 灰の中星が散る

 夏越えて明日も草刈り

 田畑を売る

 涙こぼれる程曇天白く

 階段踏み外してもよかったね
 句を詠んでも明日は来ない

 思った以上に続くしつこい日常

 盆栽の白い実食べられるのか

 さらに狭くなる渋谷の空

 遺影を伏せる
ほおにあの子の、爪痕が残る夜



雨の国道に、紫の猫をみたような



寝室の前で哭いている猫



女の夢を知らない、男は火傷する



冷たい ....
 土手の土筆摘み椿落ちる

 うるさいほど雲雀の声

 神籤の運誤魔化してまで福待つ

 自転車のブレーキ音朝を連れてきた

 今日最初に会った人におやすみなさい
 意固地になり夜が明ける

 周りに笑われ東へ西へ

 枯れすゝき行き場なく春迎え

 夏の潮風の中 檸檬に恋する

 子猫揺りかごに乗せ夕餉待つ
 竹の花まだ見たことがない

 柱に触れようやく春来た

 野には野の事情と掟がある

 家遠くまだ帰る道もなく

 針を手に集める
 かわいそうな大寒の日差し手で掬う

 締め出しを食った日指折り数え

 死なゝいがする事もない

 定量の飯すべて夕に食べる

 これこそはと目を覚ましてみた
 ラップだかゲップだかうつくしくないもの要らぬ

 黙して秘めず桜のはなびら

 直ぐに起き出し座布団をしまう

 ひとつくらいは嘘もまことへなってほしい

 心中を察され居心地悪い
 春疾風吹き荒れ浮かれる

 春も来て日記帳また開く

 何でも買って気を静める自粛の日

 流氷北から流れみしみしと

 青葉の裏の幸せを見つけ
 裏返しざまあみろ繰り返したくなる

 手も足も出るが動けない

 タニシ取り水槽ないことに気づく

 歳時記で今の季節探し

 近所で最後の書店もいつしか閉店
 寝付けず深夜ラジオ聴く

 扇風機しまうのまだ早かった

 かき氷から匙ひとつ抜けない

 退屈とは争うべからず

 禍も転じぬ平凡な午後迎え
 世の中乱れゝばそに応じ詩人増える

 眠れずじっと棗球見つめ

 財布の替え時しくじる

 己に言い聞かせ詩を綴る

 パーコレーターでコーヒー淹れる
 自由すぎる自由律を毎日心がける

 友人の知人など所詮は他人期待などできぬ

 感謝なき輩のなんと不快なこと

 よく冷えた味噌汁温め直し
 
 まさかあれが滅びの呪文だったとは
 防波堤からほろ酔いで月見上げ

 渦に今宵の風の行方を訊ね

 先週花開いた木の枝に雪積もる

 待つしかないので手を洗う

 南の島の朝霧とバナヽに恋する
 退屈の世に馴れ溜息

 人知れず退屈と向き合う

 そのうちあなたの窓辺にも退屈

 背中に隠す退屈の本質問われ

 緩い退屈に身を預け眠る
 青い月頭に降り注ぐ宵の口

 パグの群れ牡蠣にしか見えず

 本の1ページ欠け全てを失う

 日記書く間に寝落ちし朝まで

 何の役にも立たぬ経験ばかり積み
俳句
タイトル 投稿者 Point 日付
自由律俳句「食べられる退屈」(123)遊羽021/10/9 0:32
自由律俳句「食べられる退屈」(122)021/10/7 0:07
自由律俳句「食べられる退屈」(121)021/10/6 4:09
自由律俳句「食べられる退屈」(120)021/10/5 0:01
自由律俳句「食べられる退屈」(119)021/10/4 4:20
自由律俳句「食べられる退屈」(118)021/10/2 2:38
自由律俳句「食べられる退屈」(117)0*21/10/1 4:45
自由律俳句「食べられる退屈」(116)021/9/30 0:01
自由律俳句「食べられる退屈」(115)021/9/29 1:06
自由律俳句「食べられる退屈」(114)021/9/28 0:48
自由律俳句「食べられる退屈」(113)121/9/27 0:20
料理で俳句㉕ラタトゥイユSDGs121/9/24 10:02
自由律俳句「食べられる退屈」(112)遊羽121/9/24 3:57
自由律俳句「食べられる退屈」(111)021/9/23 0:17
自由律俳句「食べられる退屈」(110)021/9/22 0:06
自由律俳句「食べられる退屈」(109)021/9/21 2:05
魂を棄てた猫は、言葉が喋れないんだぞ秋葉竹221/9/20 13:45
自由律俳句「食べられる退屈」(108)遊羽021/9/20 2:08
自由律俳句「食べられる退屈」(107)1*21/9/19 0:40
自由律俳句「食べられる退屈」(106)121/9/17 0:04
自由律俳句「食べられる退屈」(105)121/9/16 0:57
自由律俳句「食べられる退屈」(104)121/9/15 1:34
自由律俳句「食べられる退屈」(103)021/9/14 1:33
自由律俳句「食べられる退屈」(102)1*21/9/13 3:25
自由律俳句「食べられる退屈」(101)121/9/11 4:44
自由律俳句「食べられる退屈」(100)0*21/9/10 0:20
自由律俳句「食べられる退屈」(99)1*21/9/9 2:29
自由律俳句「食べられる退屈」(98)121/9/8 1:40
自由律俳句「食べられる退屈」(97)121/9/7 1:54
自由律俳句「食べられる退屈」(96)2*21/9/5 3:19

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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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