描き出すもの
愛も欲望も全部絡まっていて
──Grapevine
赤とんぼ夕陽と共に籠に入れ
虫の音やそのお姿は置いといて
名を知 ....
頭で解って
心で解らなくなって
──Grapevine
見つめれば瞳の色淋し草の花
柿剥くや皿にオレンジ色の舟
はぐれたる羽音がひとつ曼珠沙華 ....
何回だって言うよ 世界は美しいよ
君がそれを諦めないからだよ
──羊文学
変はりゆくその柿の木も遊ぶ子も 🍅
移りゆく柿の木もまた遊ぶ子も 🍅
....
正解は今僕が変えてみせるから
──羊文学
夏祭り夢見て帰るおんぶかな 🏇
油断して気付けば大人ソーダ水 🧋
裕次郎部下もいろんなサングラス 🕶️ ....
ほろほろと
独り飲む酒
肩を抱く
(俳句八句)
風鈴もカタカタと鳴る風強し
ひとり寝の布団の朝に泣くな蝉
初盆の生々しさにわが身抱く
スイレンの花に牡蠣殻落とす罪
夕涼みし ....
もう駄目だ
レッドカードは
は手のひらに
元気だよ 琥珀のみほし 歌うたう
もういいよ たくさんもらい 生きてゆく
隠された きみへの想い かきいだく
想いでは あまくせつなく さわやかに
わかれ花 胸にいちりん 刺し ....
蝉しぐれ
サリサリと飲む
かき氷
雨を乞う父が安らかに過ごせるよう
夢のなか眠りのなかまで空梅雨
青嵐三十日も遅れて来
雲もなく夕暮れてなお蝉しぐれ
明ける朝にわかにとまどい大暑かな
アイスティーマディソ ....
遠くから夜明けの咆哮トケイソウ
溶けゆくはアイスクリーム木陰の椅子
氷菓子まだまだだめよ母の言い
引き続く夏の星なら三角形
空梅雨のゆくえもどこか淋しげで
さらさやと青葉 ....
暑き日よわたしは果てる汝も果てる
長雨の宵に流せる涙はなく
乾く日と湿る日とに思う{ルビ変化=へんげ}のこと
庭の木が短夜にさらさらと鳴れば
眠れずに午前四時過ぎ暑き日や
....
梅雨晴れ間 産声あげる 我が詩集
暑すぎて歩きながら夢見るて
釣り師から
坊主になって
しょげかえる
渓を夢みて酒をのむ
ひとりゆく
そらの青さに
溶けてゆく
酔い酔いて
独り旅ゆく
我が身かな
帽子越し 夏空見上げる 部活動
風薫る 胸が高鳴る 運動会
校庭で 笑顔の額 玉の汗
萌えさかる 若葉の熱に 翠雨かな
公園に 紫陽花ひとつ 雨宿り
止まぬ雨 紫陽花柄の 傘開 ....
水の粒 ついたボトルを 空に向け
軽井沢 蒼い香水 身に纏う
学校の プールに輝く 飛沫舞う
水流し 青梅煌る 金だらい
公園の 土薫り立つ 青 ....
宵闇に独りでそっと酒を飲む
何時か底まで酌み交わそう
春風やわーくきやつぷをかぶりおり
ふわりわーくきやつぷ水の上春の上
働いた手のひらをそっと見る
森を彷徨いうずくまる
{ルビ闇路=やみじ}の{ルビ褥=しとね}{ルビ花埋=はなうず}み
半地下の車庫 ゆらめくビニール紐
秘伝のたれを足していますと口が
次のバスターミナルまで追いかける
この裏はアパホテルがあるはずの
のぼりが立っているのに風がない
畳がさ ....
季語がわからないまま書いたから、
俳句とはホントは
よんじゃ駄目だというような話もあるなかで。
自由俳句ってあるもん、とか
自由律俳句をなんでも俳句になると
勘違いしているから、
....
似た墓ならぶ春を歩く
煙の匂いでも空の匂いでもない墓のにおいだ
いないことの目立つ季節風吹く
水が光の真似をする無邪気さよ
迷うこともできない遅春
倫理とは自己犠牲のこと ....
もういいよ
ぼくはひとりで
大丈夫
退屈な
陽射しのなかで
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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