ぶっ飛んでいってらっしゃ~いイスタンブール
ここはどこあなたはだれ笑ってんの
しっかりと見てあげるから隠さないで
ズボン脱いでパンツおろしたら即効
イカス男になりたがるイカ臭い ....
廃駅に来ない列車を待つ時刻表
無駄に積もった手紙に埋もれ
闇雲に作れば良いというものでもない
越えられない鉄橋の向こうから声
楽して恥をかく
疲れ果てた昨日 夜明けとゝもに消ゆる
鏡越しに消えない退屈
音源にこだわってどうする
昇る朝日に伸びる影ふたつ
誰かゞ作り上げた世界今日も流されてゆく
お茶の葉が開くまで
2月の空に白い言葉淀む
ピアノとは仲良くなれなかった
彩る花なき植木鉢横たわる
音楽も眠る深い夜
来世は蟹に生まれようと思う
鍋底の海老の目が躍る
オペラをヘッドフォンで聴いてもよかろう
それだけの勇気の意味を問う
小さく成長する
流星を探したければ星は見るな
手が海苔でベタベタしている
こゝで喋れば全てが無になる
意味ない言葉でページが埋まる
明日へと繋がる階段を下る
上州かるたのチャンピオン桂浜で大いばり
肉体以上に脳が疲れた
今何か考えても時は止まらず
足下ふらついた午後
その箱の中にも庭を
本日のお品書き~鰯の刺身~
鰯漁三千世界へ鱗飛ぶ
生来の魚好きで、なんでも自分で三枚に五枚におろして食ってしまうが、なかでも何の刺身が旨いかというと旬の丸々と太った鰯じゃない ....
年賀状が年々減る
行くのなら日比谷でなくても良い
たゞ木を植えたゞけの庭などない
定期的にぼやく柱時計
それを写真に撮る意味はなんだ
本日のお品書き~冷麦~
冷麦の腹の不満とも未満とも
冷麦という奴の魂胆がいまひとつ掴めない。「今日のお昼はさっぱりと素麺にしましょ」「うん、いいね。ちょうど食べたかったんだ」 ....
月の叢雲を眺める
都会の雑踏から逃げたくなる2月
除草剤の土地は極めて不自然
さらば故郷の山よ河よ
知恵の堂々巡りからはずれる
本日のお品書き~アイスクリーム~
列車旅窓を売り歩く声「アイスクリン」
遥か昔の子どもの頃、夏休みで故郷への列車旅で出会った「アイスクリーム」は衝撃だった。濃厚だった。町で買 ....
月の叢雲を眺める
都会の雑踏から逃げたくなる2月
除草剤の土地は極めて不自然
さらば故郷の山よ河よ
知恵の堂々巡りからはずれる
捕らぬ狸の皮もたまには杖になる
情報の氾濫が恐ろしい
家が一番遠い事もある
音声と文字以外の言語が最も確実
暇つぶしは余計に退屈
これからなのに川の底
写真にまでチューかよ
道ばたで拾った財布の行き先を案じる
自分なき後の世界は明るいはず
もう少しだけ夜更したくなる午前五時
品行方正 謹厳実直 天網恢々疎にして漏らさず
贔屓チームの負け試合は究極の退屈
日も暮れてきた夕飯作ろう
退屈は誰にでも平等でやって来る
吹く風を見た者はおらず
祭りの翌朝散歩をする
懐かしい人との再会帰郷とよく似る
人の見ぬところで何かゞ行われる
うち捨てられたゴミが昔を語る
たまには黙って消えてみよう
砂粒を数えるほどの退屈と諦念
地上で炸裂する美しい花火
面白いことも明日は苦痛
どんなものにも存在がある
これ以上何を考えれば日は暮れる
本日のお品書き~ナポリタン~
頬っぺまであかく汚してナポリタン
日本の料理の中で一番不幸な歴史をもつのはイタリア料理だとおもう。夢中でナポリタンをほおばる幼児の姿は愛らしいものだ ....
青竹や潜るパンセの空ふ紘
瞼が重くなる
一瞬の騒音で変わる人生
退屈なときに働く感覚を求め
退屈の波間狭まる
早春の暁に犬の糞踏む
本日のお品書き~日野菜漬~
白飯をうれしがらせる日野菜漬
漬物の中で一番うまいと頑なに信じている日野菜漬だが、残念ながらあまり知られていない。「いい酒は旅をしない」というが「 ....
本日のお品書き~ボルシチ~
ボルシチや一階五十円二階千円
一物二価とはまさにこのことだろう。べらぼうめ、たいめいけん。ということで、私は専ら1階の人である。
たいめいけ ....
この町は大きいが地下鉄がうるさい
日本が中心の地球儀を探す
会話の順序が気にかゝる
誰も彼もが利己的に見える
楽しい場所が脳裏に浮かぶ
虚空の夢計画通り太りゆく
飽きもせず蛾が電灯に集まる
鳥の立場で物を語るような悟り
シンクロする月の光と風のハミング
目先の退屈に気を取られる
時を超え差出人知らずの手紙が届く
行動に移せぬ苛立ちもある
目覚まし時計に勇気づけられ
時にはポリフォニーに心揺らされる
大蛇に飲まれて明日を知る
退屈はハングルの「口」の中あたり
求めない退屈からは逃げられない
連結しているような花屋の坂
凋落は常に不定形であれ
駄洒落から生まれるものもある
童謡を聴いて泣けてくる
たまにはそんな事もよかろう
写真の色褪せで時代を追う
ごく普通の感覚がそうでなくなる
知らず知らずのうちに色を失う
年下の多い職場は息が詰まる
至らぬ点を看破される
いつまで経っても気づかれない
誤変換で「怪奇月食」
勝手に人物像を作り立てられた
今まさに開いた花に蝶が来る
命の奇跡を見逃した
誰かと入れ替わった事に気がついた
この空いっぱいの蜻蛉どこへ行く
南の山から転げ北の海に流れ着く
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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