西行忌 煩悩しずめひとひ終えたい
懸命生きること詠むことの西行忌
空腹、糧として今朝は物書く
春の雲とてもしずかに私たち
妻を起こさずひとり食パン焼いている
今宵は夕食を摂らず、摂れず? 眠り
ショートホープ 明日は煙草十本で済ます
湯上り みるみる小さくなる私を見ている
顔洗いさっぱりなんとかやってゆく
雪解川 沿いに花咲き日が昇り
つかれ過ぎて体を脱いでしまいたい
母を恋う踏み絵のように春の泥
早春、昔の句が出てきてしずか閲す
バレンタイン 妻とチョコレット分け合いにっこにこ
障害者手帳プリントしてあした会社に持ってくぶん
芽吹く木々にあこがれて黙している
雨のいきおいの中にある溜息
祈れば胸に熱いものあり寒の明け
かわいい妻は炬燵で朝寝
コーヒー飲みつつ今日を組み立てる
喉の不調の咳払いばかりして
頭に歌が巡る
寒林の如し悩みが湧いてくる
逃げども逃げども悩みは湧いてくる
....
買い急ぐことのり弁がまだありました
のり弁に妻が喜んでうれしい
のり弁ぱくつく妻を眺めてうれしい
妻は風呂場へ私はベランダへ向かう
ちかちかする星が電線にひっかかってい ....
ひとり夜明けに声を聞いた
春風吹くじぶんを変えてしまいたい
詩ノート汚れぬまま置かれたまま
陽の光り受けてぐんぐん元気になってくる
純、過ぎるこころは時にひとを殺めたい
....
囀の麻のカーテンからひかり
春風受ける丁寧息をする
皿洗うに水を飛ばした、反省する
増えてきた白髪、そのままにしておく
欲しいものが沢山ある妻と暮らしています
路上、玉葱が落ちていた
孤独感情もなく ....
敢えて定型、季重なり
菜の花に春を見いだすふたりかな
春の風に動くすすきたち
朝は寒くも昼あたたかにして汗ばむ
立春を天丼食べて祝う
とにかく食べて掃除する
....
青い山赤い山白い山
残酷にきらめいている春の川
スマフォほっぽり出して小さな旅
やっと目覚めたことの緑目にしみる
けさは食事も摂らず御神木の前
朝陽のぞむ、さくやの ....
すること沢山の朝、とりあえずコーヒー
作業着に腕通しゆっくり急ぐ
のらりくらり 光の方へ舵をきる
ひりひりした体をゆっくり起こす
錆びついた刀 としてのわたくし
あ ....
忘れたこと思い出そうとするペン握る
朝は足の冷たかったこと 妻の
毎朝トーストの食事は祈りめく
くすり 鍵 財布 スマフォ そして私を持ってゆく
午前はマシン作業することの遊戯 ....
温水をながす 皿 皿 皿
皿洗いおえてひとりの炬燵
妻を眠らせ寝室の扉を閉じる
することもなく妻の偉大さをおもう
つかれた今日を中空におもう
明日も仕事の、ふくらはぎ ....
はやく起きて今朝は鬱々がもたげる
夜明けとおく炬燵に身をゆだねる
ひどくむせて砂糖水にまかす
ぼやぼやしつつ時計は無情にすすむ
螺旋階段と感じつつ今日も句作する
リ ....
お金という存在を忘れひとひ過ごしたい
寒さ 急いで煙草喫っていた
きぶん悪くなることの陽の援護を待つ
アラームが鳴りつづく 消されて妻は起きない
大丈夫 食パンはある
....
炬燵でゆたりゆたりしてアイスコーヒー
汲めども汲めども 詩心はみずうみの如し
煙草の数をかぞえて(溜息)卓のうえに置いた
屈伸をしてけさの体の点検をする
おなかがグウ、と鳴 ....
妻が泣きはじめて時がとまる
霞む三日月 童話の世界を歩く
カレーライスと妻が待ってるおうちに帰る
ぼうとして朝焼けの空待っている
砂糖少々 珈琲たてて朝をはじめる
けさも布団を妻にとられ 起きた
欠けた歯を舐めつつ 朝を動かす
寒さ 着替えるタイミングを計る
パキ ....
妻に布団をとられてしまった
妻がまた炬燵でみのむししている
ハムスターのように口に物つめこんで、妻よ
意味のない音楽を捜して透明な朝
曇天 こころに黒い旗を立てた
朝 ....
銀河のでたらめも受けいれる
目覚めよろしく冷えもここちよい
ねぎ味噌汁ありがたくいただきます、妻よ
朝から困ってしまって創作に逃避する
卑下することをやめる じぶん大切にす ....
起きたらいつもの天井でした
妻を起こさぬよう朝のあれやこれや
暖房つけるか迷う 着替えおえて
雑事終えてペンを握る
死ねば終わりの 死なないでいる
さりとてすること ....
句を書き落とす日々より一旦離れる
句作やめて朝の時間を大切にする
句作やめて夜の時間を大切にする
句作やめて妻との時間を大切にする
句作やめて独りの時間を大切にする
....
まざまざとした、さまざまな夢たち
九時間眠りすっきりとして朝を迎えた
脳の疲れうすれ今朝はペンを握る
まだ暗いうちよりパンを喰らう
冬も麦茶の正座しつつ飲む
五錠 ....
起きれば寒い ぬるい炬燵のなかへと
妻の足へふれたよ
こづかい帳をつける為に寝室の机へ
よい夢をみて 今 よい月をみている
嘘吐きの私は黙っていた方がよい 冷たさばかり
....
炬燵のなかに妻のちいさな靴下
音も去り小さなアパートにため息
読めない漢字が多すぎる図書館に本を返す
私小説を書こうとする、日記になってしまう
髪切ってさっぱりとして冬日の ....
妻を寝かしつけ無を相手にしていた
アイスコーヒー片手に さて片づけるか
つまらない日にしないよう夜更かししようとする
奥歯を破壊してしまった
頭をカシミアにくるんで極採色 ....
朝から妻元気で安心している
五時に起きて動きだすのは六時
たゆまぬ朝の闇 汲めどもくめども
朝食の栄養いきとどき喜ぶ細胞
喉が荒れているからお茶で洗う
伸びた髪のもうどう ....
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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